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旅立ち

毎日のように魔法の実験の日々が繰り返されていく


魔法だけではなく、剣や弓、鞭などの武器の扱いもできなくてはと思い、午前中は魔法の実験、午後は武器や召還の特訓に励んだ



時にはじいちゃんも一緒になり、弓や召還のレクチャーもしてもらった


もうじいちゃんとは本当の家族のように感じる





------それから数日後




「じゃあ、じいちゃん!行ってくるよ!」


僕は玄関でじいちゃんに買ってもらった靴に足を入れ、靴紐をキュッと縛る


そんな姿におじいちゃんは、嬉しくもあり、だけど寂しくもあるような何とも言えない表情で僕を見つめていた



「気をつけるんじゃよ!本当にユースケは強くなった!恐らくはミニット王国では誰も足下に及ばないぐらいにのぉ。」




僕は森での修行のおかげで魔法のコントロールを完全にマスターした。

さすがに魔法SSSなだけあって、威力のコントロールには苦戦したが、じいちゃんが魔法は極力人前では使わず、使っても威力を抑えるようにとアドバイスをくれたので、3段階に自分の中でのリミッターをかけている。



通常時は炎であれば、魔物を焼き付くすような炎


1段階上げる、ファーストリリースの場合は黒炎の炎が大きな範囲で燃えさかる


2段階上げる、セカンドリリースの場合は辺り一辺をマグマにしてしまう程の威力がある



じいちゃんには、ここまでしか伝えてないが実は3段階目のサードリリースがある。

だが、僕自身もまだ発動したことはない。

どうなってしまうかが、恐ろしくなり発動前に躊躇してしまった



召還も何体かできるようになった


超能力に関しては、自分自身を宙に浮かすことのできる浮遊術。

そして、ある程度の攻撃を防ぐことができるプロテクション。

持ち物を異空間に保存し、好きな時に取り出すことのできるスキルと、3つを覚えることができた


じいちゃんの話しだと、超能力Aだとまだまだ覚えられる可能性があるとのことだ





「これからどうするのじゃ!?」



おじいちゃは少し心配そうな表情を僕に向ける

僕は寂しい気持ちをグッと堪えて笑顔を作る



「とりあえずミニット王国でギルドに登録してみるよ!そこでまずはお金を稼ぎながら、悪魔の事、そしてこの世界の事をもっと勉強してみる。」



まだ僕はこの世界について何も知らない

悪魔についてもさっぱりだ

できれば、すぐにでも悪魔を見つけて倒したいとこだが、そううまくも行かないだろうし、何よりやられてしまっては意味がない



おじいちゃんは、そんな僕を見て、「ちょっと待っとれ!」と言い、何やら手紙を書き出し、それを僕に渡してきた




「ミニット王国には、様々な事を学べて、尚且つ悪魔についても知ることができる学校がある。まぁ悪魔を倒すために若い人員を育てるための学校じゃな!

そこにはユースケと同年代の子らもたくさんおるから、友達や仲間をそこで見つけると良いじゃろ。」




僕は手紙を受けとると、堪えてた気持ちが緩み、じいちゃんに抱きついた



「じいちゃん・・・何から何までありがとう!

僕、じいちゃんに会えて良かった。本当のじいちゃんみたいで幸せだったよ。」




じいちゃんは僕も抱きしめながら、背中を擦る

その表情は少し涙ぐんでいた



「わしもユースケを本当の孫だと思っとるよ。いつでも疲れたらここへ戻ってきなさい!ここはもうユースケの家じゃよ。」




ありがとう。

本当にこの世界にいきなり転移されて、どうしたらいいのか分からない僕に道標をくれたじいちゃん。


きっとすべてが終わったらまたここへ戻ってきます。





僕はじいちゃんと別れ、ミニット王国へと歩き出した

道中、黒狼が4体襲いかかってきた



僕は超能力で保管していた剣を取り出し、剣に炎の魔法をエンチャントする。

剣は一瞬にして炎を纏った。



黒狼はその剣を見るや否や、4体同時に襲いかかってきた


僕はそれを浮遊術で空に向かい避け、4体の黒狼はそれぞれの頭をぶつけ合い、一ヵ所に固まったところへ剣を振り降ろす



「それっと!」


黒狼は4体とも真っ二つになり燃えさかった。



「ふぅ~。・・・ミニット王国は遠いな~」



僕は剣を異空間へ保管し、何事もなかったかのように歩き出す





名前:ユースケ

レベル:30

HP:2650

SP:1700

MP:4800

攻撃:1270

防御:950

知識:4500

速度:1850

スキル:召還A

超能力A

魔法SSS

剣A

弓B

鞭C

残り:27


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