異常なステータス上昇
ドクンドクンドクン・・・
鼓動が早い・・・
まだ僕は目の前で灰となっていく黒狼の姿を見たまま固まっていた
「ユースケ!大丈夫かの??」
そこへおじいちゃんが息を切らすほどの全速力で僕の方へ向かってきた
「そうだっ!!ガルーダは!?」
僕はやっと思考が戻り、ガルーダの方へ振り向く
ガルーダはその声に気づき、地面にに倒れながらも、こちらを向き羽をパタパタと動かした
「ガルーダ・・・良かった。」
僕はホッと胸を撫で下ろす
「ガルーダを守ってくれてありがとう。」
おじいちゃんは僕の肩に手をおき、ガルーダへ目線を送る
「ガルーダも!ありがとう!もう戻ってええぞ。」
そう言うとガルーダは少しだけ笑い、そのまま目を閉じた。
その後、ガルーダが光輝き、姿を消した
「えっ・・・!?ガルーダどうしちゃったの!?」
僕は状況が飲み込めず、おじいちゃんの顔を心配そうにみる
「ふぉっほっほ。そんな心配そうな顔せんでも大丈夫じゃ!ガルーダを元の場所に戻しただけじゃ。」
どうやら、召還を行うと召還した者の命令かもしくは役目を果たした時に召還は終わり、元の場所に戻るようだ。
ただし、死んでしまうと今後、召還することはできないらしい。
「しかし、とてつもない威力じゃったのぉ。」
「僕もビックリだよ。ガルーダが危ないと思って、無我夢中だったから何がなんだか。」
僕は自分の掌を見つめ、おじいちゃんも覗く。
「まぁ、考えても答えがでんし、魔法について調べてみよう。それより、もう一度ステータス画面を見てごらん!」
「えっ、うん、分かった。チェック!」
僕は言われるがままステータス画面を開いた。
「これはっ・・・」
名前:ユースケ
レベル:4
HP:450
SP:320
MP:700
攻撃:250
防御:250
知識:660
速度:320
スキル:召還A
超能力A
魔法SSS
残り:37
「また尋常じゃないステータスの上がり方じゃの!・・・むっ、数字が・・・」
残り37・・・人




