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学校から帰って来ると俺はすぐに祭壇へと向かう。
そこにはポポリアゴの像が祀られているのだが、
その顔が本当にポポリアゴの顔なのかは分からない。
夢の中では何も見えなかったが、何故かこの顔がポポリアゴなのだという。
俺はポポリアゴに会うために毎日ここに通っているのだが
未だに会えてはいない。
俺はポポリアゴに聞きたい事が山ほどあるのだ。
だから出来るだけここに来るようにしているのだが、
神殿の者たちはそんな俺の事を信心深い者として見ていた。
その事が俺にとってマイナスなる事ではないので
そのまま勘違いしておいてもらおう。
「モーラス。今日も祈っているのですか? いい心がけです」
そこへ神官長がやって来た。
「神官長、あっ」
神官長の方へと目を向ければそこには人族の女性がいた。
金髪に整った顔立ち、歳は20代ぐらいか。
「こちらは、我がベーネ教の司教、プリモラス司教様です。
モーラス、挨拶を」
俺は片膝を立て、両手を肩へクロスさせる。
「初めまして、プリモラス司教様。私はモーラスと申します」
「初めまして、モーラス。貴方がそうでしたか、こちらに」
俺は言われるがままプリモラス様の元へと行くと抱きしめられた。
「これまで、よく頑張りましたね。また後でお話しましょう」
そう言ってプリモラス様は神官長に連れられて行ってしまった。
俺はやっと人族に会えた事と、祭服からは分からなかったが
大きくて柔らかい二つの膨らみの感触に興奮していた。