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朝だ。
最悪の目覚めだった。
結局、回復魔法をかけて眠りについた俺は
これからの事だけを考えるようにした。
いつものように日課の朝練をして戻るとプリモラスが居た。
「おはようモーラス。随分と早いのですね」
「あの、俺はこれからどうすれば」
ちょうどいいのでこれからの事を聞いておく。
「準備はこちらでしておくので大丈夫ですよ。
それよりも貴方の方からは何か必要なものはありますか? 」
そんな事を言われても、何が必要なのかが分からないので返答に困る
「何かあったら言って下さいね」
プリモラスそう言うと神殿へ入って行った。
食堂で朝食をとっているとピゴラがやってきた。
「モーラス、貴方が勇者って本当なの? 」
俺は口をもぐもぐしながら頷く。
ピゴラは目を大きく見開き、首を横に振りながら食堂から出ていった。
「神殿で司教様がお待ちです」
食事を終えると神官が呼びに来たので、神殿へ向かう。
中に入るとプリモラスが出迎えてくれた。
「今、集められる最高の物を用意しましたよ」
防具と剣が渡された、装着する。
初めてつけるので、時間はかかったがどうに出来た。
少し動いてみるが良し悪しはよくわからなかった。
きっといい物なのだろうとは思うのだが、
装備名は鉄の鎧に鉄の剣である。
最悪魔法でどうにかするとしよう。
「では、勇者モーラスにベーネの加護を」
プリモラスに何かしらの加護を付与してもらった俺は
ようやくこの村から旅立つ、2匹のゴリラを連れて。