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小品

AI兵器

作者: 星野☆明美

第三次世界大戦が勃発した。

各国で最新鋭の兵器が開発され、いつ果てるともしれない闘いが繰り広げられた。

地上に核の嵐が起こり、人類は激減した。

「こんな不毛な争い、やめさせないと」

少年は一人立ち上がった。

砂漠で交戦中のAI兵器の群れを遠くから観察して、パソコン片手にウイルスを作って送り込んだ。AI兵器はことごとく機能を狂わせて砂に沈んでいった。

一言でAI兵器と言ってもその形状はピンからキリまであった。

少女が交戦の最中から抜け出して少年と出会った。

少女は少年に恋をした。

「私はあなたが…」

告白しようとして、近くにおちていた割れた鏡に目線を落とした。

これが、私?

私の姿?

醜い兵器に搭載された無垢な少女の魂は、あまりの現実に耐えられずに自滅していった。

少年は、独り、世界と闘っていた。

少女の思いは届かなかった。

今日も一日が過ぎていった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 機械に搭載された魂……なんて救いのない殺伐とした話なのでしょうか……。 少女の魂が自滅せず少年にまで届いていたら、とつい想像してしまいました。 少年と少女が手を取り合う物語もあったのかもし…
2019/06/13 20:41 退会済み
管理
[良い点] このお話好きです。 文字数を確認して、364文字と驚きました。 短い童話のような、詩のような。 切ないお話だと思います。 [一言] 本のしおりに、こういう短い作品が入ってましたら、きっと心…
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