6話
「良く眠れたかい」
目を開けると勇者がいた。勇者は少し疲れているように見えた
「眠れたよ」
「それは良かった。それじゃあ昨日の事教えてくれる?」
「簡単に言うと魔族を騙した」
「騙した?陰の魔法か何かなそんな事出来るということは君結構な魔法の使い手だよね僕と一緒に魔王を倒さない?」
「それはいいけど1つお前に言わないと行けない事がある」
「無償でやれとは言わないよ報酬はちゃんと払うから」
「そんな事じゃない俺は本当は、、、」
「本当は?」
この場で俺は魔族ということを言ってもいいのかこの場で切り倒される可能性もあるでも隠し事をしたままだと勇者に申し訳ない。
「本当は俺魔族なんだ」
「えっ、」
ダメだったか勇者は明らかに動揺している
「そうだったんだあれ程の魔法が使えるわけだ。ということでよろしく!」
「いいのか!?俺は魔族なんだぞ」
「そんな事どうでもいいよ一緒の目標を持ってれば関係ないそれに僕は魔王の討伐しか命じられてないからね」
驚いたてっきり魔族全員ぶっ○す的な目標を掲げてやっているのかと思っていた。
「それじゃあ特訓だー」
「特訓?具体的にどんなことをするんだ?」
「えっと、どんなことをしよっか?」
この時、月詠は「あっ、こいつバカだ」と思ったのであった。
「逆に君はどんな特訓をしたい?」
「魔法かなまだ覚えていないのいっぱいあるし」
「いいね魔法こう見えて僕も魔法結構使えるんだよ」
「じゃあ教えてもらおうかな」
そうして勇者に火の魔法火剣造という勇者オリジナルの魔法を教えてもらった効果は名前の通りだ。
「この魔法はすごいんだよ火、水、風全てに応用が利くんだそれに攻撃力もそこそこある」
「その魔法を魔族と戦った時に使ったら良かったんじゃないか?」
「あ、」
またもや月詠は「こいつバカだ」と思ったのであった。
「この魔法が使えても剣の扱いがわからなかったら行けないから剣の稽古やるよ!」
「お、おー」
そうして剣の稽古が始まり月詠は幾度となく勇者に倒された。
「ふー、鍛えた鍛えた」
「おい勇者いきなり実践は酷くないか」
「もしかして剣の扱い方知らなかった」
「扱い方どころか今日初めて剣に触ったわ」
「ごめんよ」
酷く反省しているのが見てわかった。
「それじゃあ基本的な体な扱い方から教えようか?」
「今日はもうやめてくれ」
そうして勇者との訓練の日々は始まった。
「重心をもっと下ろしてちゃんと剣を見る」
重心を下ろしてちゃんと剣を見る簡単そうに見えるが思った以上に難しい。
「じゃあ次は僕に傷をつけれたらるよう頑張ってね」
この訓練が始まって2週間以上たつがまだ1回も勇者に傷をつけれていないしかし今日の月詠には秘策があった。
「それじゃあ行くぜ」
まず初めに片手で勇者に切りかかる受け止められたところを、
「火剣造」
空いている手で火剣持ち腹を狙う
「そう来るか」
勇者は剣を弾き火剣を避けた。ただこれで終わりじゃない
「ネモマノ」
「消えた!?」
姿を木に変えたまではいいがこれからどうする背後をとって攻撃するかそれとも
「そこだー」
「え!」
バレた、勇者は月詠がなっていた木を1発で当てたのだ。
「こうなったら水槍!」
「うわぁー」
当たったやっとだ勝ったんだ。
「おめでとう、剣と魔法を使うなんて発想僕にはなかったよ」
「これで合格だよな」
「そうだねこれでもう戦う準備は整った来週出発だね」
「勝とうな」
そうして俺と勇者の訓練の日々は幕を閉じたのだ。