5話
「ヨミくんそろそろ寝た方がいいよ夜は危ないからね」
「どういう事ですか?」
「魔族たちだよ、夜になると動きが活発になるからね今は勇者様がいるから安心出来るけど前までは生贄を出していたぐらいだからねそれじゃあおやすみ」
「そうなんですかおやすみなさい」
月詠は眠りについた。
「父さん!」
「月詠こっちに来るんじゃない」
「嫌だよ父さん」
目の前で父さんが吊るされている父さんを殺さないでくれ。
「残念だったな魔王の息子よ今となっては元魔王の息子だがな」
なんでなんで父さんがやめてくれ父さんを殺さないでくれ。
「ファイアーボール」
父さんの足元が燃え始めだんだんと火が昇って行く。
「父さん!」
「お前も邪魔だな」
熱い体が燃えているあついあつい
「はッ!」
夢だったのかふと周りを見ると家が燃えている何故だ。
「ヨミくん魔族が逃げ、、」
ナコさんの頭が床に落ちる、
「探しましたよ月詠様こんな質素な所にいるなんてこの村は焼き尽くしましょう」
「俺は魔王軍になんて絶対に戻らない」
「月詠様に選択権などありません血で決まっているのです」
「なら俺がお前をここで殺してやるよ」
「出来るものなら」
「ファイアーボール」
しかしハルは軽々と避けた余裕の表情を浮かべている
「そんな攻撃で私が倒せるとでも思っているんですか」
「水神降り注ぐ雨のように水槍」
「まだまだ風神よ立ちはだかる敵を切り倒せ風刃」
当たった、しかしハルは無傷だった。
先程の攻撃は月詠が詠唱を覚えている中で1番攻撃力が高い魔法だった。その魔法を受けても無傷という事はもう月詠には勝ち目がないことを示す。もうダメだ魔王軍には勝てないそう思わざる得ない
「君まだ諦めてはいけないよ 雷」
急に出てきた少年は雷魔法でハルに攻撃をした。
「君大丈夫かい?少し後ろに下がっててね」
「貴様は勇者か丁度良いこの場で殺してくれよぅ」
「まだここで死ぬわけには行けないんでな魔族よ」
いくら勇者であろうとハルには勝てないそれほどにハルは強いそのハルよりも上のやつが魔王軍には居るのだ人族に勝ち目はない。
「君知ってるかい諦めなかったらこの世の中どうにでもなるんだよ」
「諦めない、俺は諦めない!」
「そうその意気込みだよ」
諦めないあの時本で見た魔法、俺の父である魔王が造ったもう1つの魔法魔王しか使えなかった魔法、やってみるしかない失敗してもいい、俺が俺であるためにはやるしかないんだ。
「敵の注意を引いてくれ数十秒だけでいい」
「君何か思いついたようだね任せてよ」
この魔法に全てをかける俺を育ててくれた父さんを守るため見ず知らずの俺を助けてくれたナコさんのため。
「火神水神風神雷神4つの神の力を1つにし、この世界を欺きたまえアームクーザ」
世界が闇で覆われる誰も身動きが取れない魔法を使った月詠さえも指一本も動かすことが出来ないしかし口だけが動いた。
「嘘がない世界なんて存在しない」
その瞬間闇が消え去った。先程まで戦闘態勢だったハルは戦闘態勢を解いた。
「それは正しい判断です。それでは戻りましょう」
ハルは一人そう呟き村を去った。
「君今何が起きた」
「はぁ、はぁ、魔王軍は当分攻めてこないです。村の人達の治療を」
「分かった一段落ついたら話を聞かせてもらうぞ」
そうして月詠は眠りについた。
ここまで読んでいただき有難う誤差います。
それにしても月詠くん活躍しましたね個人的にはもっとかっこよく書きたかったんですが語彙力のなさに自分の無力さを感じるばかりです