進化しましたよ、えぇ
目が覚めた俺は自分の姿を確認する。
成虫になった時は特に気にしなかったが今回は少し気になる。
近くの水溜りの上に飛び見てみる。
元々オオスズメバチみたいな姿だったのに外骨格は黒と黒紫色になっていて見るからに毒々しい。
どうやら人型にはなれなかったようだ。
まぁ、それも重要だがもっと重要なのはこの姿で食事が取れるかだ。
俺はそれも確認するのとついでにステータスを覗く。
『種族 蠱毒蜂
名前 無し
Lv.1/7
HP 10/40
MP 1/5
速さ平均80
攻撃力平均80
防御力平均60
スキル 毒針Lv.4 飛行Lv.3 噛み付きLv.1 怠惰Lv.MAX 針飛ばしLv1
称号 転生者 怠け者 同族殺し はぐれ者 間違った者』
うわぁ、色々変わってる。
それもあんま良くない方に。
うん、間違ってはないよ。
称号に間違った者ってあるけど。
色々と調べてみよう。
『蠱毒蜂...群れで狩りを行う性質を持つ蜂種の魔物の突然変異種。普通の蜂型の魔物より強力な毒を持ち1匹で行動している。そしてその見た目と毒の強さと突然変異種なので理解できない行動を取ることがあり、冒険者達からは嫌われている。進化条件は蜂種の魔物であること、スキルに集団行動を持っていないこと、称号に同族殺しを持っていること。なお、条件が揃っている場合強制的に蠱毒蜂に進化する。』
うん。
どうしてこうなった。
明らかに正規ルートの進化じゃないよね。
明らかにヤバいやつじゃん。
畜生、あん時に蜂を殺していなかったら人型に成れたかもしれないのに。
落ち着け、落ち着け、深呼吸。
よし、落ち着けた。
食事のことを調べよう。
どこかに書いてないかなぁ?
...おっ?あった。
『蠱毒蜂は固形物は食べれない。進化しても99%が餓死してしまう。冒険者達からは強くなってもすぐに死んでしまうという所を自分たちに連想され不吉だとされている。』
まじかよ。
一応進化の影響か今は小腹が空いている程度。
だが今から経験値を貯めて進化出来るか?
いや、やるしかない。
もう1度進化してやる!!!