無茶振りは程々にしてくれ。
「そうだ。言い忘れるところだった。6人で自分たちのチーム名を考えておいてくれ。」
「「はっ?」」
「やっぱしこれからの活動するにあたって必要だろ?個人名は私が決めさせてもらったがチーム名は自分たちで話し合って決めてくれ。では!」
そう言い、レナは6人を台車に乗せ運んでいく。
その後に残ったのは沈黙だけだった。
そう、この面子には重大な欠点がある。
ムードメーカー的存在がいないのだ。
良くも悪くも能力的には選んだのだろう。
「取り敢えず私が仕切らしてもらうが何かいい案はあるかね?」
気まずい雰囲気の中、刀竜が話を進めようするが誰も喋らない。
それもそのはずだ。
これは何の拷問だよ。
下手したら黒歴史になるような事をペラペラと言える程俺はそんなメンタルは強くない。
誰も幸せにならない。
それの考えるはほかも同じだろう。
しかし話が進まないと何もできない。
「こうなれば仕方が無い。全員に紙に案を書かせてその中から選ぶとしよう。」
進行役の刀竜がそう言う。
まぁ、それが一番いいと思う。
誰が書いたか分からないようにすれば自分のが選ばれても隠し通せる。
一応ここは会議室なので紙の予備はかなり有りそれを使い全員に白紙が配られる。
さてさて、一体どうするか。
6...魔人...武器...。
六人器にしておこう。
生憎ながら俺にはネーミングセンスは無い。
絶対当たってくれるなよ。
「では、引くぞ。」
刀竜が引きそれを周りに見せる。
書いてあったのは“六断罪”と書かれていた。
そして“六断罪が1人、〜と名乗る”とも書いてあった。
またまた厨二病みたいな名前だぞ。
「誰だよ。」
俺がボソリと呟くと
「私だ。」
とまさかの刀竜が名乗り出た。
俺のイメージだと刀竜は真面目の仕事人気質だと思っていたのにまさかこんな一面があったとは。
「勘違いされると困るので言っておくが、これはレナノスの部屋で見かけたのを書いたものだ。」
あー、それなら納得。
確かにレナはチーム名は俺たちに決めさようとしていたが自分で決めたそうであった。
「これで決定でいいか?」
誰も刀竜に反論はしなかった。
そりゃあ変に反論したらお前が決めろと言われるかもしれないしな。
しかし俺が名乗ると六断罪が1人、針蜂となるのか。
流石に恥ずいぞ。