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初仕事は慎重にpart1

しかしターゲットを探すにしてもここは城って言うくらい広いからなぁ。

何も敵を探せる能力もスキルも持ってない俺はかなりキツいな。


ん、いや待てよ。

確かに知らない場所で1人で探してるのだったら時間がかかるだろうがここは違う。

一応ここはターゲット達の職場だ。

しかもかなりの重鎮たちなのだから各個人の部屋くらいあっても不思議じゃない。

それなら部屋を知ってる人に聞けばいい。


そう、この城にはメイドがいる。

それを探して聞けばターゲット達の部屋が分かるはず。


しかもこの城に6人しかいないターゲットよりも何十人もいる。

メイドや執事達を見つける方が断然楽だ。


俺はまた、ぶらぶら歩く。

確かにメイド、執事達は多いだろう。

そして絶対にいる場所はあるのだろう。

例えばキッチンとかだが。


とは言っても俺はこの城に来て僅かしか経ってない。

だからこの城に何がどこにあるかなんて知らない。


要するに俺は自力で探すしかないのだ。


しばらく歩いていると1人のメイドを発見。

俺は近ずいて話しかけようとするがここで怠惰を発動しっぱなしになっていることに気づいた。


まぁ、いいか。

ちょっとドッキリということで。


「ちょっといい?」

「きゃっ!?」

怠惰を切り話しかけるとメイドは可愛らしい声を上げて倒れそうになる。

まぁ、このメイドには俺がいきなり目の前に現れたように見えたのだろう。


俺は倒れそうになった所を怠惰を使って回り込み受け止める。


受け止められたメイドは青い顔になりこちらを見てくる。

明らかに外から見たら俺が脅してるようだな。


「この6人の部屋で一番近いのはどこか知ってる?」

「し、知っているけど、ど、どうする気なのよ?」


なんかなぁ、こんなに怯えながら答えられると罪悪感があるな。

また、聞く時はゆっくり近づいていこう。


「ちょっとレナからの命令でね。一応これはレナから貰ったマントだけどこれで信用できる?」

「レ、レナというのはレナノス様のことでしょうか?」


急にかしこまった言葉を使ってくるメイドに俺は一瞬戸惑うがすぐに理解した。

不審者だと思ってた輩がまさか仕えるべき主人の部下だったのだから。


今のメイドはさっきとは別の意味で青くなっている。


「すいません!今すぐご案内します。」

「いや、場所だけ教えてくれ。」


別に俺はこのメイドに怒ってはいない。

そもそも俺はこんな敬語とか使われるのは距離を感じるから好きじゃないんだよな。

まぁ、メイドはそうとは行かないだろうけど。


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