どの世界の会議も脱線は付き物だろうpart2
「それじゃあ、まずは、竜からだ。」
そうレナがいい、1つの刀を取り出した。
「これからは刀竜と名乗れ。これからの働き期待しているぞ。」
竜、改めて刀竜は受け取った刀を抜き、目にも止まらぬ早さで振った。
怠惰を使えばどんな風に振ったかくらい分かるだろうがよけれる自信はないわ。
「次に、キルオール。牙狼と名乗れ。そしてお前に渡すのはこれだ。」
次に呼ばれたのはキルオールだった。
渡されたのは黒い腕輪だった。
キルオール、その場で牙狼はそれを腕につけようとするがどう考えても長さが余る。
牙狼が首に当てて長さを確認すると丁度いい長さだった。
周りの空気が気まずくなった。
「こ、これは色々な魔法が重ねがけしてある魔道具だからな。」
そんな感じで話は進みこうなった。
俺は名前は針蜂。
渡されたのは針だった。
ついでにフォーは幻狐で渡されたの仕込み刀の杖。
カガチは薬蛇で、渡されたのは調合セット。
タランは糸蜘蛛で、渡されたのは手袋だった。
中々不思議なものを渡された奴もいるが特に糸蜘蛛とか。
俺が渡された針はすごく手に馴染む。
まるで何十年も使ってきたみたいに。
それは他も一緒みたいだ。
「それとこれは全員だ。私が夜なべして作ったのだぞ。このマークは私が分裂した国を戻した時に使う国旗にも使われるマークだ。」
そう言い、絶対にしばらく経った時に恥ずかしくなるマークが刺繍されたマントか全員に配られた。
しかもこれ、手作りかよ。
「それと皆へ渡したのは私の持っている掌握者というスキルで最適の物を選ばしてもらった。皆、これから忙しくなるだろう。頑張ってくれ。」
渡されたマントを全員が羽織りレナの方を見た。
その顔は全員真剣だ。
多分みんな絶対に叶えたい願いがあるのだろう。
俺にはないけど気になるな。
「まず、いきなりで悪いが頼みたいことがある。ここにある名前と似顔絵の人物を捕まえてくれ。この者達はここで働いているのだが賄賂に不正、職務怠慢などなど、やらかしている阿呆共だ。私達の新しい門出にまず、この城の膿を排除する。」
そう言いながら挙げられた人物は6人、確かに私腹を肥やしてしそうな顔である。
「では行ってくれ!全員この城の中にいる。」
ノルマは1人かな。
そう考えているうちに刀竜、牙狼の二人が消えた。
実際は走っただけなのだろうけど素のステータスであんな事が出来るのが怖いわ。
さて俺も行ってくるか。
サボりとか思われたくない。
怠惰を発動して探しに行く。