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どの世界の会議も脱線は付き物だろうpart1

朝、ドアをノックしながら呼びかけられ目が覚める。


「失礼します。お食事をお運びしました。」


そうメイド服を着た女性が部屋に入ってくる。


「えっと、どちら様で?」

「この屋敷のメイドでございます。」


確か実際のメイド服ってスカートが長い気がするんだけどこのメイドが来ているのはミニスカだ。

ここの主人の趣味か?


「お食事はこちらでよろしかったですか?」


ミニスカメイドが持ってきたのはパンやベーコンなど、朝から中々の量だった。


「では、失礼します。お食事が終わったら部屋をでて突き当たりの会議室へ行ってください。」


そうミニスカメイドは部屋から出て行った。


俺は水を軽く飲んでから朝食を一気に食べた。

何せ数日ぶりの飯だ。

空腹とは最高のスパイスなり。


食べ終えて一息ついた時にメイドが言っていたことを思い出した。

確か部屋をでて突き当たりの会議室へ、だったっけ?


言われた所に行ってみると中には竜と呼ばれていた男と知らない男女が計5人。

多分これに俺を合わせた6人がレナノスの私兵なのだろう。


俺は空いてる席に座りレナノスが来るのを待つ。

そして数分もしない内にレナノスが現れた。

それもかなりの物を持って。


「待たせてすまない。ちょっと物を取りに行っていた。では、今から顔合わせをしようじゃないか。」


レナノスは笑顔で言っているが他は全く笑ってない。

お互い牽制しあい、警戒していた。


「じゃあまず、自己紹介からだ。右回りで行くぞ。」


一番最初に自己紹介をする事になったのは竜だった。


「私はリュード。竜の魔人だ。」


簡潔過ぎるだろ。

こういうのって最初が言ったのを真似して次も言うから絶対に自己紹介の意味が無いって。

何も相手のことを知れないよ。


「俺はフォー。狐の魔人だ。」


次に自己紹介を下のは狐口面をした青年だった。

それにしても狐の魔人か。

何か弱そう...って俺も人のこと言えないわ。

蜂ってただの害虫じゃん。


わたくしはカガチですわ。わたくしは蛇の魔人ですわ。」


次は真っ白なドレスをきた女性。

あの服じゃ絶対にカレーうどんは食えないな。


「俺は名前は無い。蜂の魔人だ。」


そして俺の番だけど名前はないので正直に言う。

だってステータスに名前表示されてないし。

これって勝手につけていいのだろうか。


「僕はタランです。蜘蛛の魔人です。」


猫背で暗い顔をした青年はそうボソボソと言う。

この声の音量で全員に伝わっているのか?


「俺はキルオール。狼の魔人だ。」


犬耳、正確には狼耳が生えてて口から犬歯が見えてて鋭い眼光の青年。


いや、しかしなかなかとんがった名前だな。

キルオールって。

直訳すると全て殺すって事だよな。

いや、この世界で直訳とかあるのかは知らないけど。


「そして私が次期魔王のレナノス・リザルト・アルフレッドだ。発音しにくいからレナでいいぞ。それじゃあ今から各自の呼び名を発表するぞ。」

「「えっ?」」


早くも6人の心が一致したぞ。


「次期魔王が指揮する部隊だぞ。個人の名前もとんがってた方がいいって。それと渡したい物があるからな。」


そうレナが言うと辺りがしんとなる。


「あー、ついでにレナノスの年齢は42歳だ。魔族は大体人族の寿命の3倍だから人族で言う思春期真っ盛りの14歳だ。私が竜と呼ばれていたのも今回と同じだ。」


リュードが諦めたような顔でそういう。

要するにレナは異世界産の厨二病か。


「それじゃあ、まず、竜からだ。」


さてさてレナのネーミングセンスは如何に。

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