プロローグ
シルファ王国より少し離れたところにある森
その森の中で二つの人影が火花を散らし舞っている
木々の隙間から夕日に照らされ二人の顔があらわになる
一人は少年、もう一人は少女
そのどちらも年の頃は、15か16歳といったところだろう
剣と剣を打ちあい重ねあう二人はどちらも楽しそうな表情を浮かべている
打ち合ううちに徐々に少年の方が力で圧倒するような形で少女を
後ろへと後退させていっている
押す勢いで少年は横から剣を一閃
繰り出される横からの一撃を少女は受け流すが
受け流した反動で更に後退した少女の背中に木の感触が伝わる
この瞬間を勝機とみて少年が上段から大きく振りかぶり渾身の力で放つ
それに対し少女は前へとしゃがみ込むような体勢で間一髪かわし
その状態から流れるような動作でヒュッと風を切る音をさせながら
剣を振りあげ剣の切っ先を少年の喉元に突きつける
二人ともその体制で一瞬止まり、
「はい私の勝ち、降参するなら今のうちよ?」
と、少女が悪戯っ子のような微笑をしながらそう言い、少年はやや大きなため息をつき
苦笑いしながら剣を落とし両手をあげ
「参った、降参だ」
と、大げさな身振りで降参した
「素直でよろしい」
「参ったなぁ今回こそはと思ったのに」
頭を片手で頭を掻き毟りつつ落ち込む少年を見つめ、少女は剣を下げながらその姿に笑う
「追い込むまではよかったんだけど、追い詰めたときの後の動きに無駄がありすぎかな」
その言葉を聞きながら少年はドッと尻餅をつく形で地面に座る
「こーら!座ってないで勝負の続きするわよ、早く立って」
腰に両手を当てながら眉を吊り上げながらいう少女に対し
「ちょっと休ませてほしいよ、疲れて体中がガタガタなんだ少し休んでからでもいいだろう」
と抗議する自分に対し彼女は譲歩する気はないらしい
あれ以来ここのところものすごくスパルタになってきている
そこである確信をもって聞いてみることにした
「もしかしてあの時の事をまだ根にもってる・・・?」
「いいえ」
即答だったが彼女のその言葉を信じる気にはなれなかった
何しろ表情は笑ってはいるが目が笑ってはいない・・・
「嘘だ!絶対根にもっているだろう!」
「もってないって言ってるでしょう!」
そういうとずいっと歩みよって自分の首を掴みガクガクと揺さぶってくる
おかげで意識がグルグル回って迷惑この上ないことなのだが
だがそんな彼女がとても楽しそうなのでよしとしよう
と、こんな光景がとある日の僕と彼女の出会いから始まったわけで
それでは、そのとある日を話すため数日をさかのぼるとしよう
では物語をお楽しみください
これが初めて書いた小説なのでいろいろとおかしなところがあると思います、それでもなんとか頭に浮かべている物語をうまく表現しようと頑張りますので温かい目で見てやってください(苦笑




