The different world 《Prologue》
書き直し版です。
書き直せているのかは解りませんけど。
色々と設定増やしたり減らしたりを試みています。
まぁ、この段階で結構変わっているのですけどね。
暇つぶしにでも読んでくれれば嬉しい限りです。
魔法―――それは失われた過去の力。
200年前。世界に巨大な隕石の落下があった。
世界の3分の1が機能を停止し、億を超える人々が死んだ。
そして、魔法が失われた。
その隕石を『永久凍結』と名付け、隕石が落ちたその日を『世界が変わった日』と名付けた。
魔法と呼ばれる力を失った人間は違う力を求め造り出した。
それが『有限魔法』
魔法と言う名を入れているのは名残だろう。
そして魔法を『未知魔法』と呼ばれる様になった。
世界―――『偉大なる大地』
3つの大国が占める大地の名。
ガランド大帝国
神聖国メニキュラ
コードディア共和国
この3つの国が『偉大なる大地』を占めていた。
この3つの国は互いに啀み合い、牽制し合っていた。
それも全ては3つの国全てと隣接していた【森】と呼ばれる大森林のせいだ。
たかが【森】で。と思われるかもしれない。
だが、この【森】には様々な逸話や噂などが在る。
1つは「【森】には存在しない魔法が存在している」。
1つは「【森】には不思議な力が宿っており、祝福されれば万物を支配する力を与えられる」
1つは「【森】には様々な宝が眠っている」
1つは「【森】には200年前に失われた遺跡が眠っている」
1つは「【森】には全ての真実が眠っている」
等々だ。与太話も良い所であろう。
普通ならば「所詮は噂」で流される話ではある。
けれども、人々はこの話をそう簡単に流しはしなかった。
魔法と言う過去の遺物。
万物を支配する力。
宝・遺跡。
そして真実。
これだけ人の欲を刺激するモノが【森】に存在していると聞けば誰でも疑いはしても否定はしない。
それは国を治める王達も一緒だ。
万物を支配する力。
国と言うモノを支配し治めている者に取って、これ程そそるモノは在るだろうか?
信じてはいけない与太話。それを一国の、しかも大国の王が信じてしまった。
「【森】には何かがある」それがこの現状の原因でもある。
人々は―――気付かぬ内に【森】を目指した。
そう目指した。
だが、そう容易く入れるのならば苦労はしない。
現時点までで、三国は【森】に人を送っている。
そして、無事に帰って来た者は0。
頭部・片腕・片足・臓器だけだったケースは多数だ。
これによって、【森】に関する噂・・・いや、もう事実だろう。
「【森】に入れば呪い殺される」
現に入った調査の者が悉く死んでいるのだ。いや、殺されているのだ。
もう既にこれは噂ではなく、真実として人々に広がっている。
この時点で力を持たない人間は諦める。
だが、一国の王達は違う。
【森】に入った者達が殺された。
これは【森】には何かが在ると言う事。
王達は狂気に顔を歪めた。
「何かがある」不確かで不透明な何かを求め、【森】を目指している。
だが、それもそう簡単にはいかない。
三国が同じモノを目指しているのだ、何も起きない方が可笑しい。
当然牽制し合う。そして、現時点では冷戦状態だ。
それが現時点での『偉大なる大地』を占める三国の現状。
さて、気付いているだろうか?
【森】の中に何かが眠っている。
この与太話を誰が流したのだろうか?
【森】に入れば殺される。
ならば、誰がこの話しを流したのだろうか?
誰も気にもとめない。
目先の欲望に溺れて―――・・・。
さてさて・・・・どうなることやら。
次の投稿は少し遅れます。
書きためておきたいですしね。
それでは。