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第13話 あつまれ聖獣の森 3

『みんなぁ、そんなところから覗いてないで、コッチおいでよぉ~』


 クロが森に向かって右の前足を上げて振っている。


(ピンク色の可愛い肉球が右へ左へとふわふわ動いて可愛い~)


 サラはクロの肉球の可愛さを堪能しつつ、森の中から覗いているモッフモッフのぬいぐるみのような聖獣たちを眺めた。

 彼らはクロの誘いに応じて、こちらへ向かってやってくるようだ。


(えーと、白ウサギと鹿……バンビちゃんかな? 後ろから来た銀色っぽいのは犬っぽいけど、犬よりは凶暴そうな顔しているからオオカミか。その後ろのクマ、デカっ!)


 森から出てゾロゾロと歩いてくるが、サラの座っている草原のあたりまでは、それなりの距離があったようだ。

 聖獣たちはずっと見えているのに、なかなか到着しない。


(なんか……縮尺が間違ってるっ!)


 もといた世界のウサギのサイズと、バンビやオオカミのサイズの比率は同じくらいだ。

 だから同じくらいのサイズを想像していたのだが、近付いてくれるほどサラが想定していたサイズを上回っていく。

 

(ウサギちゃんが、ウサギちゃんサイズじゃないっ!)


 先頭をピョンピョン飛びながら近づいて来るウサギが、クマサイズだ。

 当然だが、他の聖獣たちもサラが思っていたサイズよりも遥かにデカい。

 クマに至っては山かと思う程だ。


(このくらいのサイズの山の形の遊具、小学校の校庭にあったな~)


 サラはそんなことを思いながらせ聖獣たちを眺めた。


(デカいっ! けど、モフモフ。これは……ぬいぐるみ。大きなぬいぐるみのようだぁ~。触りたい。抱き着きたい。あの上で寝たい~)


 サラの頭のなかと心のなかは、キラキラのポワポワになった。

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