ギルド
セントラル大陸にある大都市アメリア
そこにある冒険者ギルドは、今日も大勢の冒険者で賑わっている。
そこに1人の少年が入ってくる。
まだ冒険者になりたてなのだろう、辺りをキョロキョロとしながら依頼が貼り出してあるボードの前に歩いて行った。
「よぉ、見ない顔だな?さては、お前さん新顔だな?」
ベテランの風格を携えた中年の男が、少年に近寄り話しかける。
「はい!昨日登録したばかりなんです!」
少年はキラキラとした瞳で男にそう答える。
それを聞いた男は、嬉しそうにガハハと笑う。
「ガハハハ!良いねぇ〜!お前さんもあれだろう、今話題のパーティ《解放者》に憧れたんだろ?」
「そうです!あの人達見たいになりたくて!!」
「おうおう!夢はデカくなくちゃなぁ!…ボウズ、お前は運が良い!丁度その解放者が帰って来たみたいだぜ!」
そう言ってベテランの冒険者は、親指を入り口の方へ向けて言う。
扉を開けて数人の男女が入ってくる。
1番先に入ってきた男は、白い髪にやや焼けた小麦色の肌をした、30代半ばのがっしりとした体格にフルプレートに身を包んだ大男だ、背中には大きな盾と片刃の大剣を背負っていた。
次に入ってきたのは、長い紺色の髪を後ろで一つ結びにした20代半ばの美男子で、黒いコートにロングソードを腰に提げている。
その後には、長い紫色の髪をした同じく20代半ばの女性で、白いフード付のローブにケープを身に纏っていて、両手で杖を持っている。
そして最後に入ってきたのは17歳くらいの長い銀髪に、東にある国の独特な衣装に身を包み、腰には2本の刀を挿した獣人の女の子だった。
「どうだボウズ、凄いだろう?」
解放者が入ってきた途端に場の空気が変わったのだ。
メンバー1人1人から放たれるオーラに息を飲む冒険者達。
「す、凄いや…!」
少年は解放者の迫力に驚いている。
「ま、憧れのパーティを目の当たりにしたんだ、無理もないか…よーく見ておけ、ボウズが目指そうとしているのはあの域だって事をな!」
「うん!!僕頑張るよ!」
少年とベテランの冒険者の2人は尊敬の眼差しで、解放者のメンバーを眺めていたのだった。




