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second Re:Life  作者: 天月シズク
2章「動き出す歯車」
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崩落の始まり

「ご馳走様でした。」


見事に骨へと軽量化を成功させた、ボアラビットがそこにあった。


私はナイフと調味料をカバンに仕舞って、骨や燃やした物などのゴミは一ヶ所に集めると、手をかざして呟く。


「アースクエイク!」


かざした手に魔法陣が浮かび、ボコボコと地面に穴が空きゴミが落ちていく。そして穴が塞がり、元の地面に戻る。


「ないない完了!」


さてまた森の奥へ行こうと歩き出そうとしたら、茂みがガサっと音をたてた。


「!!」


私は反射的に地面を蹴り反対の茂みに飛び込み姿を隠す。


少しすると茂みから緑のローブを纏った男が出てきた。


「ん?声が聞こえたと思ったんだがなぁ…?気のせいか?」


男は辺りをキョロキョロと見回す。


マズイ!!私は口に手を当てて気配を消す。


私はママとアレン先生から言われた事を思い出す。


1つ、村と森の一部にしか行かない。


2つ、紋章の力はなるべく使わない。


3つ、危険が迫った時は迷わず使うこと。


4つ、人間には接触しない。気配がしたらすぐ隠れて村まで逃げること。


私が人と接触しないのは、私の存在をなるべく隠す為だ。


トトラ村に妖狐族が居ると知れ渡ると、獣人族を良く思わない人達が何をするか分からないからだ。


じゃあ、ノルドランド領に行けば良いと思うかもしれないが、ノルドランド領の魔物は強力な魔物が多くまた、帝国領に近づく事にもなる。


私が成長してある程度強くなるまでは、トトラ村で経験を積んで、長旅にも耐えれる体力が出来るのと、世界の情勢を見て考えようとなっていたのだ。


お願い!そのまま居なくなって!


私は必死になって願う。


「スンスン…匂いがするな…この匂いは…」


まだかなり離れていて、索敵範囲外なはずなのに男がこちらを向いた。隠れているはずなのに目があった気がする。


ゾクゾクゾク


その瞬間凄まじい恐怖心が私を襲う。


駄目だ気付かれた!私は紋章に魔力を流し込むと全力で村へと走り出した!


「みぃぃぃつけたぁぁぁぁぁぁ!」


男が私に向けて一直線に走り出す。


落ち着け!落ち着け!大丈夫だ!私は妖狐族で普通の人間より足は速い!それに紋章の力で身体強化の恩恵もあり、さらに速く走れる!!


足に力を入れてグングン速度を上げていく、確実に振り切れるはずだ!


もう大丈夫だと思ってチラッと後ろ振り返ると…。


















「こんにちわ?お嬢ちゃん?」


目の前に…男は居た。

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