表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
second Re:Life  作者: 天月シズク
1章「開拓」
12/41

新生活(後編)

ロバートと別れてからは、村の畑を見たりすれ違う人に挨拶したりした。ロバート式敬礼は好評でみんな笑ってくれる。彼は今後コミュニケーションの師匠として密かに呼ばせて貰おう。


そんなこんなしてると、俺のお腹が可愛い悲鳴をあげた。この世界に目覚めてから何も食べて無いもんね。腹減った。


それを聞いたアリシアさんに連れられて今は、アリシアさんが住んでる家でご飯が出来るのを待ってるところだ。


家は簡素な感じで2LDKのアパートの一室を一戸建てにしたような感じで、ここが生活部屋で奥が寝室だろう。横にある2つ並んだ扉はトイレとお風呂場かな?


こちらの世界の生活環境は気になるが、若い女性の部屋をあれこれ探索するのは気が引けるので、大人しくしていようと思う。


キッチンではアリシアさんが、手際よくご飯を作ってくれていてる。


電気もガスも無いこの世界のキッチンは凄い。まずコンロの中に結晶があり、魔術の刻印がされたボタンを押すと、結晶の魔力を使って火が出てる仕組みになってるみたいだ。


部屋の照明にも結晶があり、こちらは結晶自体が発光する仕組みらしい。


この結晶は現代でいう電池みたいな役割りで、刻印の種類よって火が出たり水や光ったりするっぽい。流石異世界なんでも魔力様で、解決だ。


椅子やテーブルは木製で出来ており、座面には布で出来たクッションを置いて座るみたい。そのままだとお尻痛くなるもんね。


『お待たせシェリー!』


アリシアさんがご飯をテーブルに並べていく。パンとスープに野菜とキノコを炒めて干し肉を乗せた料理が出てきた。


2人分のご飯を用意したアリシアさんは、俺の隣に座り目を瞑り手を組んでお祈りをした。


俺も真似して手を組み目を瞑る。こちらの世界の頂きますだろうか?


『まぁ!シェリーもお祈りしてくれたの?えらいね!さぁ食べましょっか!』


アリシアさんの声が聞こえたので目をあけると、料理に手の平を向けてこちらを見ていた。食べて良いみたい。


しかし俺はじっとアリシアさんを見つめ、彼女が食べてから食べ始めようと思う。食べ方にもマナーがあるしな!というか食べ方が分からん!


『食べていいのよ?…もしかして私が食べるのを待ってるのかな?』


アリシアさんが食べ始めたので、俺も真似して食べてみる。パンは手で千切ってスープに付けてから食べる。なるほど…少し硬い。スープに付けて柔らかくしてから食べるんだ!


野菜炒めはフォークを使って食べてみると、調味料の関係か、現代の料理と比べて淡白な感じだが、干し肉にしっかり味付けがされているので美味しい。





こうして俺の異世界生活が始まったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ