身近な人々
僕の身近な人々について綴る。
〇ニルナ様
金細工のような綺麗な髪に、黄昏色――赤と青を綺麗に混ぜた紫いろの瞳を持つ女王様。
時間があれば、死体置き場の隣で素振りをしている。
趣味は園芸。楽しそうに毎日お花にお水やりをしている。
夕方ご飯を食べた後に、聖剣をブンブン振り回しながら、夜遅くに血まみれになって帰ってくるのが日課。
次の日はなぜか、首が斬られた死体が街中に転がっている。
〇クミースさん
『なんにもできないわ!』が口癖の女の子。
僕とニルナ様より若干年下。
なんにもできないと言っている割に、魔導戦車を乗り回したり、直したりメカニック技術がある。
魔力はあるが、主神がいない珍しい体質のため、魔法の才能は本当にない。
戦う技術もないのに、ニルナ様と対等に話しているとんでもない人。
両親が死んでしまっているので、お父さんの師匠であるボーレンというドワーフのところに住まわしてもらっているらしい。
〇ルーンさん
ヴァンパイアロードエルフ。
エルフの最後の生き残り。
朝昼晩、いつも寝てる。なんなら年中寝てる。ニルナ様曰く数年単位で寝過ごすらしい。
というのも、ヴァンパイアの体を維持するのに魔力を異常に消費するため、省エネするために寝ているそうだ。
最近は、僕やニルナ様に魔力を過剰にもらうことができるので起きていることが多い。
〇カキュルト
ゾンビ研究第一人者。
顔に傷があり、モノクロ眼鏡の魔導具をはめている。
ゾンビを用いた医療技術の研究をしていたが、アステーリの学会から追放されて山奥で一人研究を続けていたところをニルナ様が発見した。
サンヴァ―ラ王都に来てもらってからはアニマルゾンビ動物園という名の研究施設で働いてもらっている。
研究もしっかりしており、見た目が怖いが、人一倍親切。
〇レザ君
長身の剣士。
僕と同じ青い瞳をしている。
タキシードなどを着せるとよく似合う。
マリーさんと恋仲らしい。
〇マリーさん
美麗系女剣士。
すらりと高く、長く綺麗な黒い髪が特徴。
レザ君と恋仲らしい。
〇セイラさん
ほんわかした魔導士。
死んでしまった恋人の写真が入ったペンダントをいつも大事そうに持っている。
なぜかクミースさんと仲が悪い。
理由は聞いたことがないのでわからない。