第2話
~とある学生の視点~
都立矢道高等学校そこは、普通の学校であった。
10月、そろそろ秋に入り始める時期である。
ある日、帰りの前のHRで担任から爆弾がおとされた。
「あ、そうだそうだ、伝え忘れてた」
「なに~先生?」
「明日から転校生が来るから」
「「「「「え!?」」」」」
その言葉にクラス全員が固まった。
「え、嘘だろ先生」
「まじまじ」
「はい!先生その子は男ですか?女の子ですか?」
「先生もそこまで詳しく知らされていないんだ、だから明日のお楽しみな」
「「「「「え~」」」」」
教室中から不満の声が聞こえた。
「連絡事項はこれで終わりだ。みんな気をつけて帰るんだぞー」
そう言って先生は教室を出て行った。
「どんな子なんだろうね」
「可愛い子だといいな~」
「また男子はそればっかり」
こうして皆帰って行くのであった。
~翠たちの視点~
「とうとう明日からだね」
「そうだね、暇にならないといいけれど」
「大丈夫!総理に頼んで一緒のクラスにしてもらったから!一緒にいれば退屈しないでしょ?」
「うん、ありがとクルミ。あ、そうだちゃんと仮面は忘れちゃダメだよ」
「分かってるよ!」
そう、私達は顔をあまり見られてはいけないため、政府が特殊な仮面を用意してくれた。
「これ、不思議だよね~。前からは見ると穴とかは開いていないのに、いざつけてみると普通に見えるんだもん。」
「そうだね、けれどこれのおかげで顔がばれないんだからいいでしょう?」
「それもそうだね~」
「それじゃ、もう寝ましょ。明日は早いんだから」
「は~い」
私達は本当は寝る必要は無い。だが、寝ようと思えば寝られるので、いつも寝ている。
私達は互いに抱き合いながらベットに横になり、キスをしてから互いに、お休みと言ってから寝る。