第二話 勇者誕生
どんなに忙しくても週1投稿は厳守したいと思っています。
誤字脱字等あれば教えてください。
少し遅くなってしまったな、まぁギリギリ遅刻ではないけど。
そんなことを考え教室に入ると、少し心配そうにしている親友の顔が見えた。
「遅かったな響希、寝坊でもしたのか?」
「ああ、少しな」
こいつは俺の幼稚園からの親友の一人真近流創、学校ではクールで冷静な人というイメージで通っているが、一旦火がつくと誰よりも夢中になって、まるで子供のように無我夢中になる。
もっともこのことを知っているのは俺と
「遅いぞ優坂!さっさと席につけ!」
このクラスの学級委員長明星刀華だ。
「はいはいわかりましたよ、刀華委員長」
刀華は絵に書いたような女委員長といった感じで、髪は黒髪ロング、成績優秀、生真面目、服はきっちり着こなしスカートは膝までしっかりある、まさにザ・委員長だ。
今でこそこんな感じだが、小学生の低学年の頃は俺や流創と一緒にバカやってよく先生に怒られていた。
そんな二人だが超の付くほどのイケメンと美少女で、おまけに流創に至ってはなんと魔法が使える、俺?特に何も個性のない普通の高校生だよ...
そうして俺のいつもと変わらない日常が始まろうとしていた、そう始まるはずだった。
パリーン!
『ここだな〜新しい勇者は!探したぜ〜』
この時俺の日常は静かに終わりを迎えた。
「勇者?」
「てかアレなに?」
「もしかしてアレ...」
「ガラスが....」
教室は一瞬で混乱に包まれた。
そりゃそうだいきなりガラスを破壊してなんだかよくわからない物体が入ってきたんだ、しかもあの物体たしか勇者を探したとかなんとか。
「バックル?」
何故か俺は自分でも無意識の内に呟いていた。
それにしてもなぜだ僕にはあれがベルトのバックルにしか見えない、他にも見方はあるだろうに。
『おいおいもしかして勇者なのに〈スキル〉の発現に気づいていないのか?今回の勇者は困ったやつだなっと』
何故かそう言いながらソレは俺の方に飛んできた。
「おいお前ちょっと待て、なんで僕の方に飛んでくるんだ?」
『え?だってそりゃ』
しかしその言葉は爆音によりかき消され俺の耳に届くことはなかった。
「一体何が...」
流創の困惑した声が隣から聞こえる。
教室は大混乱だ。
辺りには悲鳴が響き渡る。
『何だ?魔物かいや違う、この感じまさか勇者?いやそれにしては...まあいい、おいお前さっさと俺を装着しろ!』
「装着しろって言われてもどうすれば...それに俺は」
こいつの言葉を信じていいのか?
「そのベルトに触るな、お前はそれに関わらないほうがいい」
爆発を起こした人型の機械のようなものはそう言いながら銃のようなものをベルトに突きつけた。
「さあそいつを渡せ...む?」
「〈フレイムジェイル〉誰だか知らんがいきなりご挨拶だな!」
流創!あの一瞬で立ち直り魔法で敵を拘束するなんて、やっぱすげーぜ!
「落ち着いて皆!焦らず速やかに避難を!」
刀華も皆を誘導して、避難をほとんど完了させている。
「邪魔をするな!そのベルトは破壊しなければいけないんだ」
そいつの銃のようなものを流創に向けトリガーを引いた。
「ぐ...あぁ...」
放たれた光線が流創の体を貫ぬくのを俺はただ呆然と見ていることしかできなかった。
脳が理解を拒む、だが目の前には変えられない現実だけが広がっていた。
許せない....許せない!!
「おい...どうすればいい、どうすればあいつをぶっ倒せる!」
『やっとその気になったか、OKわたしをへその辺りにかざせ!』
俺がそいつをへその辺りにかざすとベルトのようになった、バックルだと感じたがまさかほんとにベルトのバックルだとはな。
腰に巻かれたベルトはそこに巻かれる定めだったかのようにしっくりときた。
「とりあえず言いたいことはあるが、これで奴を止めることはできるのか?」
『ああ、あとはお前が〈スキル〉感じるんだ』
スキルが何かはわからない、でも今の俺なら行ける気がする!
(スキル・ブレイブを獲得しました)
「よし!スキルとやらを獲得したぞベルト!」
『よしゃっーー!あとは叫ぶんだ〈変身〉と!!』
「は?」
「させるかーーー!!」
ええいもうどうにでもなれーーーー
「変身!!」
『Change!You are Brave!!』
瞬間目の前が真っ白になり、何かに包まれるような感覚が体を包み込んだ。
スゲー響希スゲー変身かっけぇー!!
流創「魔法が使えても所詮かませ犬...」
あっ!やべ...
???「....ふっw」
流創「笑ったな!?今笑ったな!!」
流創君...近いうちに何かしら活躍をあげよう。
てか、ここ僕だけのプライベートスペースなのに...




