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少年は出会う Beginning

図書館で課題を終わらせてさて帰ろうと窓から外の様子を見る、雨は酷くなる一方で止む気配が一向に見えない、雨を見て憂鬱になった気持ちのまま帰ろうと入り口に向かう。


「もう少しで夏休みが始まるってのにこんなに雨が続いてるのは怠いなぁ」


「そうかい? 私は好きだなキツイ匂いの香水を使わずに済むからな」


声が聞こえた方を向くと金髪に碧眼の絵に描いたような美少女がニヤニヤしながら立っていた、それを見た俺は思わず言ってしまった。


「痛い子?」


「ち、違うもん!」












「それであんたは、わざわざ話しかけてきたってことは何か用があるのか?」


「私は今無一文でね、誰か泊めてくれそうな人を探していたんだ」


怪しい…怪しすぎる、身なりが整っていて金が無いのはどう考えてもめんどくさいことがあったとしか考えれない。


「今時無一文ってあんた着の身着のままで家出でもしてきたのか?」


すると少女は眉を顰め目を細め悩んで末にこう言った。


「あれが家出と言えるかわからないが、まあそれに近しいことだ」


「ふーん、それはそれとしてもし俺の家に泊まるとしても、立派な犯罪として俺捕まってしまうんだけど」


「ああ、それについては問題ない警察は絶対に動かないようになってるから」


……よし、逃げよう


その言葉を聞いた瞬間すぐに少女から逃げようと傘を開き歩き出そうとする。


「ま、まってそんなすぐ逃げる事はないだろ!?」


困った顔をしながら腰にしがみついてくるが


「やかましい!警察が動かないようになっているって、それ絶対俺みたいな男子高校生が関わっていけないやつだろ!」















カバンの中から鍵を取り出し部屋のドアに差し込もうとしてその動きを止める。


「……泊まっていいけど文句は受け付けないからな、こちとら節約生活の苦学生なんだ」


とジト目をしながら背後に立つ瞼を腫らしている少女に言う


「安心したまえそこまで嫌な性格はしてないさ」


「……あんなに泣いてたのにまだそのキャラ続けるんだ」


どうやら少女のこの喋り方は、キャラ作りのためであって素の喋り方は見た目相応だったのだ、あそこまで取り乱したのにまだキャラ作りを続けるとはなかなかの根性をしている。


「む〜、そこを言ってくるか君、意地悪過ぎやしないか?」


「はいはい、じゃあ飯を作るからそこらへんでくつろいでいてくれ」


大人しく少女が座布団に座りテレビを見始めたのを横目に見て、夜飯を作り始める。


(……そういやあいつの髪の色が金髪だけど、まさかあいつが、あの男が言ってた少女か? 身長も見た感じ160も越えていないみたいだし)


そんな考え事をしつつも、手を動かしていく一人暮らしを始めてから同じようなメニューを何回も作っているためミスなく料理が作られていく。


「よし、できた…皿に盛り付けてっと」


作り終わった料理を皿に盛り付け、それを運んでいく。


「おーい作り終わったぞー」


「美味しそうだな、まさか君がここまで料理を作れるとは」


「一人暮らしの俺には必須スキルだからな料理くらい自分で作れないと、それじゃあ食べるぞ」


「「いただきます」」


よほど空腹だったのだろう、凄いスピードで箸を動かしている。


「食べるのはやっ!」


自分も負けじと箸を動かし食べる、そして食べ始めてから10分後綺麗に料理を完食し、皿を水につけて来て、何もやることがなくなり暇になり気になっていたことを少女に聞く。


「ずっと聞き忘れてたけどあんたの名前って何って名前なの? 」


ずっと聞き忘れていた事を思い出したかのように聞く


「そういえば泊まらせてもらったのに名前がわからないっておかしい事だね、よしそれじゃあ名乗るのとしよう」


少女は胸を張りながら自信満々に名乗った。


「私の名前はフィティ、フィティ ウーロボロス少し訳ありの女の子だよ、よろしく少年」






















この出会いから託真とフィティの波乱万丈な物語は始まっていく。

令和になりましたねーということです令和初の投稿です、新生活が落ち着いて来たのでこれから投稿頻度を高くしていく予定です、さて託真とフィティの物語をよろしくお願いします。

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