友との何気ない会話 School Life
ごめんなさい!戦闘入れませんでした!
学生または学校近辺に住んでる人なら毎日のように聞いている6限目の終わりを告げるチャイムがなる。
今日はイマイチ授業に身が入らなかったな、と考えながら机の中の筆入れとスマホを取り出し席を立つ、買い出しはすんでるし何もやることないなぁと思いながら窓から空を見ると鼠色の雲が海側から流れてきてるのが見える、洗濯物を取り込んでいたかと記憶を辿っていると武比古が声をかけてくる。
「やけに辛気くさい顔で何考えてんだ? 」
「いや、なにベランダに掛けていた洗濯物を取り込んでいたか気になってただけだ」
「ほーん? にしても珍しいよな、予報が外れるの何ヶ月ぶりだよ」
俺の返事より天気が外れた方に意識が向いてるようだ、それもそうだ世界中の天候や災害は総て南極と北極の二箇所に設置されてそこを起点として世界中にワイヤーを張り巡らせているアトラスの柱と呼ばれている制御装置によって管理されているのだから。
「機械なんだから誤差もあるだろうし完璧じゃないんだろ」
「それもそっかぁ」
武比古はそんなことには興味がなくなったとばかりに次の話題を出してくる。
「お前が昼休みに話した怪しい男、そいつが言っていた金髪の少女とやらさがしてみようぜ! 」
…目眩がしてきた、こいつの突拍子のない行動は最近やっと慣れてきた筈だが、まだまだだったようだ。
「探してどうするんだ、なんだ恒例のナンパでもするのか? 」
「いやいやいやっ今回は真剣だよ、興味があるっちゃあるんだけどもし迷子だった場合は大変じゃん」
優しいのかただの野次馬精神なのか、どちらにせよ暇を持て余していたので付き合うとするか。
「暇だし俺も付き合うとするは、そういや真琴はどうしたいつもなら話しかけてくるタイミングだけど…」
「おお、言い忘れてたなんでも部室の鍵開け当番だから急ぐらしいぞ」
「そうか確か弓道場は校舎から離れてるから急がないと他の部員が来るまでに間に合わないか、じゃあ二人で探しに行くとしますか!」
曇りで下がってきていたテンションを上げて武比古と昇降口へと向かうのであった。
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「いねぇなぁ」
やはりというか人探しは難航していた、もとより知り合いなわけでもなければ持ってる情報も金髪に少女という特段目立つものでもない、特に近くに学生寮があり近辺は若者が多いので髪を金髪に染めている人も珍しくはないのだ。
「そういや武比古、もしその金髪の少女を見つけたところでどうするよ」
ふと気になって尋ねると。
「そりゃあ……どうしよう」
やはりなにも考えてなかったらしい、考えてないという点では俺も同類か。
「声かけたとしても見知らぬ男が二人どう考えても警戒されるのがオチだぞ」
「ぐぬぬ、だけど言い出したからには何としても見つけたい所存だ! よし捜索かいs」
言葉を途中で紡ぐのをやめ空を仰ぎ始めた武比古にどうした、と声をかけようとして雨が降ってきたことに気づく。
「雨が降ってきた、ほら雨宿りできるところに行くぞ」
と武比古を急かして急いでコンビニへと入る。
「結構降ってきたなぁ、仕方ないビニール傘でも買って帰るか託真はどうするんだ? 」
「俺は家に帰ってもゲームくらいしか無いから図書館で本を読むなり課題をするなりして時間を潰すよ」
どちらかというとゲームより小説を見る方が好きだ、なら図書館に行こうという発想が浮かんできたので武比古に言う。
「オッケーなら今日はここで解散だな」
「おう、こんなに酷いと雷も鳴りそうだから気をつけて帰れよ」
「大丈夫だって、じゃあまた明日な」
そう言って武比古はビニール傘をレジに持っていき会計を済ませ帰っていった。
「俺もさっさと会計をすませるか」
何の本を読むか考えながらビニール傘を買って図書館に向けて足を動かした。
新生活始まるので少し投稿遅れるかもしれません!






