表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/116

閑話3)とある看板娘のお話

今まで精神年齢が高めの人の回想しか書いてないから新鮮ですね。

私の名前はネルー、紅葉の甲羅亭で働く看板娘(自称)です!

まぁ、ただ単にお母さんの手伝いをしているだけなんだけどね。

お母さんは私を出産してすぐにお父さんを亡くして、それ以来ずっとお父さんの宿を1人で切り盛りしているらしい。

…私はお父さんのことを知らないからよくわからないけど、お母さんがとても大変そうにしているのは見ていてわかる。

だから私はお母さんの手伝いを真剣に頑張るんだ!

そしていつか、お母さんみたいに立派な女将さんになって…お母さんにゆっくりして欲しい。

そのために今はお客さんをいっぱい呼んで、いっぱい仕事の手伝いをするんだ!


そう意気込んで、私は宿を出てお客さんを探す。

すると、繁華街を少し出たところに女の子たちが3人で話していた。

…何を話しているかはよく聞こえなかったけど、どうやら疲れているらしい。

なら宿に泊まってもらえるかも!

そう思って声をかけたら本当に泊まってもらえることになった!嬉しいな!

そう思いながら宿までの道のりを歩く、スキップしなかったのは恥ずかしかったからだ。


その後、一番背の低い金髪のお姉ちゃん(年は同じくらいかな?)がお母さんと数字を叫びあったり、一番背の高い金髪のお姉ちゃんがお母さんと何かを相談して、やっと部屋を案内できた。

「ネルーちゃん。」

「なんだ…何ですか?」

黒髪のお姉ちゃんに声をかけられ、仕事の言葉を忘れそうになったけどどうにかできた。

「えっと…ご飯ってどんなものかな?」

「うーんと…今日はステーキがメインのはずだよ!」

コックさんがそう言っていたはずだ。

「……すてーき…って何?」

「ん?ステーキはステーキだよ?」

…ステーキを食べたことがないのかな?

「…そんなんだ、ありがとう…ネルーちゃん。」

「え?あぁ、大丈夫だよ?何でも聞いてね!」

「うん…わかった。」

黒髪のお姉ちゃんはそう言って部屋に戻ったけど、ステーキを食べたことがない子がいるなんて…世界は広いなぁ。


その後はいつも通りだった…黒髪のお姉ちゃんは普通にステーキを食べていたし、金髪のお姉ちゃんたちはかなり食べ慣れた感じでコックさんと話していた…少しカッコいいと思ったのは内緒だ。

「ネルー?どうしたの?彼女たちが気になるのかしら?」

「えっと…とても行儀がいいなぁって思ったの。」

「…そうねぇ、特にシェリアちゃん…一番小さい子はとてもお行儀がいいわねぇ。黒髪のナナちゃんも文句なしの美しさだわ。」

「…一番背が高いお姉ちゃんは?」

「まぁ、お姉ちゃんだからね。あれくらいは出来て当たり前ね…動きも自然だし美しいわ。」

お母さんは私と話す時と仕事の時で口調を変える。

その方が女将さんらしいからって言っていたけど…私もそうした方がいいのかな?。


「女将!シャディ様がエールのおかわり!」

「はいな!はよ用意します!」

「お母さん!私も手伝う!」

「ありがとね、でもネルー…仕事ん時は?」

「…女将。」

お母さんが笑顔で私を撫でる。


…ちょっぴり恥ずかしい。でも…嬉しい。

私はここで働けてとても幸せだ。


「ネルー!エールとおつまみ!よろしく!」

「はいっ!女将!」

年相応の子供の方が書きやすい事実。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ