冷めた駄じゃれは愛と青春の挫折~こんな残念な生徒会長がいたら、(いじるのが)たのしいかもしれない。
「征きます」
会長は自分を奮い立たせるべく、腰を落としてガッツポーズした。実はビビっているようにもみえる。
「逝ってこい」
「不純異性交遊」
「イケないことしちゃイケないよ」
「至絶頂――ッ」
「おいきなさい、なぐさめてあげる(玉砕してこい、骨は拾ってやる)」
「あ~ん、みんなの意地悪ぅ~っ」
会長はヘタレた。しかし、生徒会室からたたきだされて扉に鍵をかけられた。
その告白は腰のひけた控えめなものになったが、かえってそれがよかったのかもしれない。最初の勢いの侭でいったら玉砕していたことだろう。
彼女の卒業を待ってから、校長の仲人で結婚するというはこびになった。それまでは清い交際であることを厳命されたのはいうまでもない。
かくして、会長は今夜もひとりエッチで自分を慰めるのである。