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運、これって一番大事ですよね!?  作者: フクツノタロウ
メインストーリーってなんですか?
8/51

貧しさもまた行動の糧であるのだ・・・(泣

狩人は城を出た後、ナハハ王国の中心街であるキュウリ市になんとか徒歩で着いた。

市の中を歩いていく。


(集めた情報を整理すると、まずこのナハハ王国の港からハヤシュウ地方に渡る必要がある。

ハヤシュウ地方は俺の元の居た世界の九州地方に当たるみたいだ。

そしてその渡航料金が50万円かかるみたいで・・・一方俺の財布はというと

”勇者にご縁があるように”というナハハ王のありがたい、ありがたーーーーい計らいによって!なんと!

今なら!えぇっ!こんなにも!)


(いや!俺の好感度が多少下がってもいい!クソったれのメタボ野郎の王~♪ 支給されたのは5円~♪

勇者に渡す額じゃねーよ~♪ ねーよ~♪ ねーよ~♪ こんなの宿も泊まれねーよ~♪ ねーよ~♪ ね~よ~♪ f〇〇k you!ピー・・ピーピー・・ピーーーー・)


その後もラップは続いた。

なんとか怒りは治まった。


(ふぅ~・・・そんなわけでとりあえず勇者はお金を稼ぐことにしました。

この世界はモンスターが絶滅危惧種みたいで、ほぼエンカウントしません。

平和です。僕の存在価値がわかりません。魔王という存在価値もわかりません。なんなのでしょう。

ちなみに勇者でも壺を割ったり、タンスをあさるのはダメみたいです。

めちゃくちゃ怒られちゃった!てへっ☆)


そんなことを考えながら、目的地に着いた。


「えーっとここだな。ナハハ王国公共職業安定所、いわゆるハローワーク。にしてもここも元の世界と同じとは、どこまで手抜きなんだ・・。 まぁ、とりあえず入るか。」


狩人はカウンターに行き、椅子に座る。

職員もやってきて狩人と向かい合わせで座る。


「仕事をくださ・・えっ!」


「ソ、ソージさんじゃないですか!!どうしてここに?」


「さぁ?一体誰のことかしら?あなたが勇者ドラゴンで、お金に困って仕事を探しにきたことなんて知らないわ。」


「ぜ、絶対わかってますよねぇ~。絶対あなたソージさんですよねぇ~。」


「あら。気持ち悪い人。通報しようかしら。それとも特別にその防犯ブザーを鳴らしてあげてもいいわ。

私と接触できてうれしいでしょ?ねっ?」


「ぐっ!!」


(思春期の子が外で親に会った時並の他人行儀だな・・。

外では俺と知り合いということをそんなに知られたくないのかっ・・!

すいません、自分・・涙いいすっか?)


ソージの鋭い視線が狩人に刺さる。


「わ、わかりましたよ!んじゃあ、とりあえず仕事をください。」


「どんな仕事がいいの?」


「うーーん。そうだなぁ。本職は勇者だから、長期は無理だな~。

そしてかなりの額が必要だしなぁ~。・・・短期でがっつり稼げる仕事ないですか?あっ!できれば簡単なやつとか・・汗」


「都合のいいこと。それに選べる立場にあるのかしら。」


「うっ! で、でも長期で働いたら魔王をいつまでたっても倒せないじゃあ・・ないですか(震え声)」


「それ含め、勇者よ。」


(まさか、RPGの中にシミュレーションまで入っていたとは・・。

ジャンルの詰め込みは御法度だよな~。

だがそうならかなりのボリュームと思われます!隊長!

ということは・・だ。俺がそんだけ帰れなくなってしまう!)


狩人はそう考えてしまい思わず絶望してしまう。

真っ白の顔で固まっていた。(チーン・・




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