迷わない選択もあるもんだなぁ~
次にメイドと一緒にでてきた高身長イケメンの騎士が話す。
「ドラゴンよ、私からはこれを渡す。」
「ん?服か。はぁ、やっとまともなのがもらえるぜ~(安堵)」
「あぁ勇者にふさわしいものだ。ぜひ着てくれ。」
狩人は折りたたまれた服を広げ始める。
「どれどれどんなかっこいい服なんだ~?やっぱ勇者だからな。マントは外せないよな~。
おっ!赤のマントか。いいなぁこれは目立つな。次はっと・・えっ?・・なんだこれ・・赤いブリーフに青いタイツ、そして胸の真ん中にプリントされたSのマーク・・・・・・・・・・。
おい!これっ!どうみてもスー〇ーマンじゃねーか!!」
「なんだと?スーハーマンだと?」
「違えぇぇ!!誰だよそれ!深呼吸でもしてるヒーローかよ!!」
「よくわからんが最強ぽっいと思ったから私が選んだのだが・・気にくわないか?」
「あぁいろんな意味で着れねぇよ!」
「そうかそれは残念だ・・。せっかくだし宴会の時にでも着させてもらおう。」
(好きにしろ・・。)
「これで初回特典品は終わりだ。次に勇者に武器を贈呈する。」
(くそぉまだあるのかよ・・。もう早く出発させてくれ(泣))
「では持ってくるのだ!」
ビジュアルジューシーは指ぱっちんをする。
憲兵が段ボールが乗った台車を3つ運んでくる。
「ドラゴンよ。この3つの中から1つ選んでもらう。全部中身は武器だ。
ちなみにお急ぎ便で朝に到着したため開封まで間に合わなかった。自分で段ボールを開けてくれ。」
「めちゃくちゃだが・・いいや。俺は段ボールを開けることは慣れてるぜ。」
狩人はまず一番左の段ボールを慣れた要領で開ける。
「・・・よいしょっと・・カッターナイフか・・・。これで段ボールがより開けやすくなるぜ!
・・つーかこれが武器かよ!!」
「あぁそうだ。しかもなんと今ならこの画鋲がついてくるぞ!嫌なやつの靴にいれたら効果は抜群だ!」
「確かに。カッターナイフそして画鋲、どちらも元の世界の学校という場所では強武器だもんなぁ。」
「ドラゴン。あなたからものすごい闇を感じるわ。本当にあなたは勇者かしら。」
ソージが狩人に言う。
「ぐっ!?よ、よし次の段ボールを開けるぞ。」
狩人は次に真ん中の段ボールを開ける。
「この段ボール妙にでかいし、重たいなぁ。なにが入ってるんだー?・・・なんかよくゲームで見たことあるものが入ってるぞ・・。」
狩人は中のものを取り出す。
「火力は正義だ。どうみても軽機関銃です。ありがとうございました。」
「どうだ。それも通販サイトに売っていたのだ。星5の評価を受けていたものだ。」
(正直まったくここの世界観に合わないが・・・まだちゃんとした武器だしこれにするか。
撃ち方はFPSを真似たらなんとかなるだろ。)
「勇者に似合わないがこれにするよ。」
「そうか。付属の2マガジンまでは無料だが追加のマガジンは課金が必要なのだ。
一発10円だから覚えておいてくれ。この私の口座に振り込んだら、君のいる場所まで届ける。」
「えっ?この世界にも課金要素あるのかよ。」
「今はそういう時代なのだ。勇者といえどもタダというわけにもいかんのだ。」
(仕方ねぇ・・あきらめるか。俺のプレイスタイルじゃねーしな。)
狩人は最後の段ボールを開けることにする。
「・・・今度はなんだぁ。ボタンがでてきたぞ。」
「それは最強の兵器らしい。その威力ゆえにこの世界を消してしまうと言われている。」
(このマーク、どうみても電源マークだよな(汗)こ、これには触れないでおこう・・。 )
狩人は武器を決める。
「はぁ。もうこのカッターナイフと画鋲でいいよ・・。」