金を金をッ!!もっと金をヲヲヲヲッオオオオオオォォォ!!(血眼)
ある日の狩人は、、、金欠だった。
「あぁ・・・・・・(深刻)・・・というわけでだ!今日は、金を稼ぐために鉱山にやってきた。どうやら、聞いた話によると、ここ異世界の鉱山は、いわゆるダンジョンになっていて、そこに数時間潜れば、普通に働く気力が消し飛ぶぐらい、かなり荒稼ぎできるらしい・・・。だから、ひと昔前の時代では、皆働くのをやめて鉱山の中が毎日24時間、満員になるくらいに人が殺到したらしい。金目当てに突然みんな頭がおかしくなったように、潜っては掘って潜っては掘って潜っては掘って・・・ていう状態が起こって、それがあまりにも蔓延したもんだから、鉱山病と名付けられたそうだ・・・(はぁ、金は恐ろしいよな~・・・)で、鉱山病患者同士の激しい金の奪い合いが起こって、それはピッケルで殴り合う、”ピッケル金の戦い”が各地で巻き起こって、『これは、いかん!・・・このままでは私の掘る金が無くなってしまう!私の金が、私の金が!!』と叫んだ、金第一さんって人が、ダイナマイトを鉱山に投げ込んでそこにいた全員を爆殺して、鉱山病の蔓延を止めたらしい・・・。ふぅ、え~・・・今では鉱山は入場規制されて、入れる人は限られるみたいだ。」
そこで狩人は、手元のチラシを見る。
「入場許可が与えられるのは、一、職業ステータスが貴族であること。二、総資産レベルがレジェンダリークラスであること。三、かわいそうで見るに堪えない、たとい強盗でもこの世の誰しもが同情するぐらいに非常に残念極まりない貧乏な!!!!←勇者であること。に当てはまる人だけか・・・まぁ、俺は、そこんとこォ・・・やっぱり勇者だから!選ばれし者の特権っていう!・・・」
「って!!勇者の前に余計なモン付きすぎだろ!!シンプルに勇者。だけでいいじゃねぇか!!(クソォ・・・なんか←が無駄にバカにしてんだよな・・・・・・)」
狩人は、自分でノリツッコミをしてしまったのだった。
その時だった。
「ドラゴン君。とても長い前説と今の状況説明、そして最後に自虐ネタを挟んでくれた準備運動見事だったわ。さすが勇者といったところかしら。」
そう言ながら、現れたのはクールビューティーな女性で、今回狩人に同行することになっていた鉱山ガイドだった。
「あ、!どうも、こんにちは~!!・・・あ、え、もしかしてガイドさんですか?(・・・ん?いや、自虐ネタっていうか・・・いつもの勇者虐待ネタっていったほうが、まぁ、いいか・・・)」
「えぇ、そうよ。今日、あなたのガイドを務めさせてもらう、ララ・クライトよ。・・・日頃は冒険家と考古学者をやっているわ。まぁ、トレジャーハンターと言ったところかしらね。・・・よろしくね、ドラゴン君。」
「あ、はい!今日はよろしくおねがいしま~す!(よかった・・・まともそうなガイドさんだ・・・)」
狩人とクライトは、握手を交わした。
「それじゃあ、早速、鉱山の中へ入っていくけど、先にピッケルとロープを渡しておくわね。入った先で必要になるわ。」
「(う~ん、さすがにダンジョンか。なかなか道のりは険しそうだな・・・。)あ、やっぱり鉱山の中は結構アスレチックだったり、します?俺、虫食いだらけのTシャツと短パンで来ちゃったんですけど・・・いけますかね(汗)」
狩人は金欠だった。(二回目)
「それに関しては心配いらないわ。・・・ちゃんとルートが構築されているから、それを辿って行けば、全身骨折した人でも楽勝よ。この目で見たもの。かなりぐにゃぐにゃしてたけど、しっかりと足取りは問題なかった様子よ。」
(やべぇな・・・)
「そのピッケルとロープは、ある時に必要になるわ。それまでは、温存しておいてね。」
「あ、ある時・・・?」
そこでクライトは、険しい表情をして鉱山の入り口を見つめる。
場の空気が変わった。
「いい、ドラゴン君。今から、話すのはガイドからの注意事項よ。よく聞いて。・・・・・・あなたも知っている通り、この鉱山は金の荒稼ぎができるわ。金の荒稼ぎ・・・これは一つの危険と常に隣り合わせなの。」
「は、はい・・・ゴクッ」
「それは強盗よ!!」
「・・・??」
「金あるところに強盗はやってくるわ!!奴らは、すべての金を奪い去って行くのよ!!いつも私の邪魔ばかりして!!私の金をいつも横取りして・・・私の金を・・・ッ!」
クライトは、突然取り乱していた。
「い、いきなりど、どうしたんですか・・・」
「黙って!!!・・・・・・ごめんなさい。あなたに当たっても仕方がなかったわね・・・。はぁ、私っていつも熱くなると、自分を忘れるの。いけないわね・・・。」
(ガ、ガイドの人もいろいろストレスもあるんだろうな・・・ァ・・・)
「・・・とりあえず、そのピッケルは金を実際に掘るときに使って、それ以外の時は・・・強盗の耳を削ぐときに使うのよ。」
(急な過激派・・・ッ!?)
「ロープは、強盗の首を絞める時に使うわ。ぜひ、二つの道具の使い方を覚えててちょうだいね。」
「いや、だから!急な過激派・・・ッ!?」
「それじゃあ、ガイドである私の後をしっかりついてきてね。・・・後をついてきてもいいとはいっても、私のお尻の方に視線を向けてはダメよ。凝視した瞬間に、傍の闇へ突き落とすから、気をつけてね。」
「は、はい・・・ってやっぱり急な過激派!?」(三回目)
そして狩人とクライトは、鉱山の中へ入っていく。
ーー狩人とクライトの鉱山の道のりは順調に進んでいた。
黙々とここまで来ていた二人、その時、クライトはムードを変えるように話をしだす。
足は止めない。
「ねぇ、金による人占いって聞いたことある?」
「ハァ、ハァ、ハァ、ふぅ、な、なんすか・・・・・・(クソォ、メチャクチャハードな道のりじゃねぇか・・・ッ!)」
「年収0~300万円はダメ金。もう人を為していないわ。死んだ方がまし。」
「ゾンビみたいな扱いすんじゃねぇよ!!・・・あと、どっちのニュアンス!?」
「年収301~500万円は、コモン、ありふれているつまらない野生。」
(野良猫かよ・・・)
「年収501~650万円は、レア、勝ち取った住民票。ないよりマシね。」
「これでやっと住民かよッ!?」
「年収651~800万円、スーパーレア、解放された奴隷。ここから人生が始まるのよね。しっかり生きないと。」
「やっとまともに生き始めてんじゃねぇよ!!」
「年収801~1000万円、ウルトラレア、人。ちょっと自由が見えてくるわね。あと、ひと踏ん張り。」
(まだ終わらねぇのか・・・)
「年収1001~2000万円、シークレットレア、金戦士。輝きがそろそろ帯びてくるわ。この辺りから、厳選し始めましょう。」
(・・・どういう厳選だよ・・・)
「年収2001~万円からは、終わりなきエンドゲームが始まるわ。総資産で語る世界へ突入ね。もう生活水準や幸福度なんてどうでもいいのよ。どこまでも続く上がる数字、その果ての限界には、一体どんな景色が待っているのかしら、ワクワクが止まらないわ。一体、金世界って!」
(誰がそこまで参加すんだ・・・)
「さぁ、そうしているうちにそろそろ着くわ。聞こえてこない?この堀場にかかっている曲が。」
ーーそして、鉱山の奥深く絶好の堀場にたどり着いた。
そこは「ジングルベル」のBGMが掛かっていた。
~♪~♪~♪~♪♪
「・・・やばいぞ・・・これは、メチャクチャ掘りたくなる!!」
そうして狩人は一心不乱に金を掘り続け、その結果、見事金欠を解消したどころか、しばらくは金に困らなかったとさ♪終わり♪
「意外とまともなオチだな!!オイ!!(いや、うれしいですけどさ・・・さぁ♪掘るぞー掘るぞー!)」
ーー「・・・金ならざる者はすべて金に、すべての金は金の手中にあり。迷わざる者金を信じ、金を信じず者、その者が偽りの存在なり。金に埋めて、その者の魂を金に仕立てる時。金がすべての支配者となり、いずれ海は金で埋め尽くされ、大陸は金によって消滅するであろう。ーー『レジェンダリー鉱夫の金大予言』」
その時、クライトは新たに発見した、文献を読み上げた。
「・・・これは・・・!間違いないわ。かつて存在したレジェンダリー文明の鉱山病患者が残した予言よ。・・・この歯形がついた金の延べ棒とこの残された予言・・・ここの一文『消滅するであろう』って、どういう意味・・・?本当に金で文明社会の滅亡が訪れるの・・・」
クライトは考察を手帳に書き込んだのだった。
パタン




