残念ながら......あなたの余命は...「お前はもう死んでいる!笑」(爆笑)草wwwwwwwwスマンwwwワロタw(笑)...大草原で草ァ!!
―次回の運、これって一番大事ですよね!?―
ここは総合病院のとある診療室。
今日も絶え間なく重病患者がやってくる...
ドクター「・・・えーではMr.ウォレッシュ。どうぞー」
早速扉が開き、患者が入ってくる。
「あぁ、どうも先生。ご無沙汰しています」
Mr.ウォレッシュ。彼は今まさに重大な病気を抱えている成人男性だ。
ドクター「今日は付き添いの方がいらっしゃるんですね」
ウォレッシュ「えぇまぁ。彼女はイザベラといいます」
イザベラ「先生。どうも初めまして。今日は彼の付き添いで...」
ドクター「えぇ構いませんよ。どうぞ椅子にお掛けになってください。」
ウォレッシュとイザベラはドクターと対面する形で腰を下ろした。
そこでドクターはモニターに映っているカルテを見つめる。
カチッ、カチッ・・・カチッ
静かな診療室の中、ドクターのマウスをクリックする音だけが不気味に響く。
ドクター「えっと早速何ですがぁ・・・この前に撮っていただいた脳のMRIの結果を見ているんですがぁ・・・」
ウォレッシュとイザベラは何かを待っているかのように重く口を閉ざしたままだった。
それはとてつもないこの先の苦難を待っているような。
カチッカチッ・・・
ドクター「そうですね。せっかくなんで、MRI画像の方をホームシアターに映してご一緒に見てもらった方がいいですね。」
ウォレッシュ「・・・・・・。(無言のままうなだれ首を左右に振る)」
イザベラ「先生!な、なんでわざわざホームシアターなんかで見る必要があるんですか!?そのモニターをこちらにも向けてくれたらそれでいいじゃないですか!!」
ドクター「まぁまぁそんな事言わずに。ホームシアターの方が断然見やすいですよ。」
そう言った直後、ドクターがリモコンを押すと天井からスクリーンが下りてくる。
ウォレッシュ「・・・・・・。(両目を瞑り、首をまた振る)」
イザベラ「な、なんなの!この強引な先生!ハズレ先生だわ!」
ドクター「・・・ナース!部屋の照明消してー」
ナース「はい。先生。」
パチっという音とともに診療室内は暗くなり、スクリーンにモニターと同じMRI画像が映し出される。
そして、ドクターはレーザー光を人差し指先から放つ。
ドクター「それでは今から、少しウォレッシュさんとイザベラさんにとって聞きたくない事もお話させて頂くかもしれませんがどうかご了承お願いします。・・・説明していきますね」
ドクターは説明し始める。
ドクター「まず、ウォレッシュさんの脳のMRI画像を単に見て頂くよりは、一般的な健康な脳のMRI画像と比較してみてもらった方がわかりやすいと思いますので、その差を見て頂きますね。」
カチッ、カチッ・・・
ドクター「はい、これが一般的に健康な方の脳のMRI画像・・・どこを見ても美白のツルツルで綺麗ですね。そして、・・・これがウォレッシュさん、あなたの脳のMRI画像。」
スライドショーの形で健康なMRI画像→ウォレッシュの脳のMRI画像と切り替わる。
ドクター「どうですか。比較すると一目瞭然ですね。これが健康な脳、そしてあなたの脳の画像。ココ、わかりますね。この脳の箇所を側頭葉と呼ぶんですが、あなたの画像の方では側頭葉にミミズみたいなものがうじゃうじゃして固まったようなものが見えますね。つまり、これは『ウジ虫』が湧いているんですね。・・・」
ウォレッシュ「・・・shit(チラ見し小声でささやく)」
イザベラ「oh,my,god・・・(開いた口を両手で当て、両目を見開く)」
ドクターは再びスライドショーを行う。
ドクター「これが健康な脳。次にあなたの脳。今、この『ウジ虫』の発生具合はまだ脳全体の10パーセントいくかいかないかという程度ですがこれがどんどんと広がっていくのは間違いないですね。・・・もう一度往復しますよ。これが健康な脳。次にあなたの脳。いいですか?ついてこれてますか?これが健康な脳。次にあなたの脳。ですから、最終的には・・・これが健康な脳から次にあなたの脳。健康な脳。あなたの脳。健康な脳。あなたの脳。」
ウォレッシュ「・・・。(直視できないスライドショーされる自分の脳の画像に涙を流し始める)」
イザベラ「もうやめてえ゛え゛ええええええええぇぇえええぇええ!!!!」
ドクター「あなたのぉ・・・おや、どうかされました?」
イザベラ「やめてって言ってるのよ!!!もうそのスライドショーをやめてよ!!!!!もう十分よォ!!」
ドクター「そうですか。お分かりいただけたようで何よりです。では一画面で比較しますね。」
健康な脳とウォレッシュの脳が一画面で表示される。
イザベラ「違うのよ!!もうそんな画像私たちに見せないで!!これ以上ウォレッシュを悲しませないで!!」
ドクター「いいえ残念ですがそうはいきませんね。私もこういう事を患者さんにお伝えするのは心苦しいことですが、事実として病状をお伝えするのは医者としての責務ですから。しっかり知らせない事は、医者としての倫理に関わります。」
ウォレッシュ「イザベラ。いいんだ、俺は覚悟して今日来たんだ。・・・先生続けてくれ」
イザベラ「そ、そんな・・・・・・こんな事って・・・ッ!あ、あんまりだわ・・・あぁ、神様・・・」
イザベラは再び座る。
ドクター「落ち着いてくれましたか。・・・続けますね。あのですね、つまり私の見解としてはウォレッシュさんの脳はウジ虫ステージⅠからウジ虫ステージⅡに該当するんですね。まだ『ウジ虫』の発生度合いは少ないように思えるのですが、ここから一気に進行していくのは間違いないと思います。ですから、あとウォレッシュさんが人として生きられる猶予は、最短で1か月~最長60年~はちょっと怪しいかなというのが過去の統計上から言えますね。ですからおそらく、ゾンビ化確定だと思います。そう思っていただいた方が色々と未練はないと思われます、はい。」
カチッ
ドクターがクリックすると今日のまとめとして、スクリーンに「・ウォレッシュ、ゾンビ化決定」という一文が映し出される。
ウォレッシュ「・・・・・・フッ、(俺もいよいよゾンビか・・・)・・・」
イザベラ「いや゛あ゛あああああああぁあぁああああ!!!う、ウソよ!!そんなの全部嘘!!あなたの言ってる事なんて、全部妄想だわ!!陰謀よ!!ウォレッシュを悲しませるための陰謀!!!」
ドクター「・・・。」
モニターからの青い光が眼鏡に反射するドクターの顔。その時、別人かのような恐ろしいニヤつきを一瞬見せた。
イザベラ「・・・ッ!!な、何よ!!さっきの顔!!見たわ!!私は見たわよ!!この人、喜んでるうううぅうううううぅう!!もしかして、この先生って、サイコ・・・」
イザベラが取り乱す最中、ドクターは眼鏡をスっと上げる。
ドクター「サイコパスが医者になってはいけませんか?・・・なんせ、合法的に死刑宣告したい。人の心身を壊したいという動機、思いで医師になったのですから。」
continue...
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「いやいやいやいや!!!予告から始まってんじゃねぇか!!そのまま終わっちまうよ!本題はこっちの方だろ!!」
π「勇者ドラゴンさん。それはあなたがお約束である『前回までのあらすじ』に対して、ケチをつけたじゃないからですか?要約すると尺が奪われたーなどと。」
(・・・それすらも詐欺振り返りだけどな・・・)
π「まぁ、いいじゃありませんか。このゾンビワールドでも多くの人が今なお生存している証拠ですよ。破滅的な世の中になっても、自分が中心なんだと勘違いしないで下さい。永年モブ魂忘れべからず。ですよ」
「くっ、(もういいか・・・自分の事に集中しよ!)」
狩人は切り替える。
「それで、これから俺はどうすればいいんですか?目的地までナビしてくれるんですよね?」
π「そうなりますね。ただ目的地にたどり着くと言っても、かなりの長旅になるのは確実ですのでまずは装備を調達することが先決かと思われます。今のあなたの所持品は私以外何もありませんので。」
「あ、確かに何も持ってないなぁ・・・食料も水も・・・えっ、結構ヤバい・・・?」
π「えぇ、計算したところ今のあなたの生存確率は0に等しいですよ。ゾンビになるか白骨死体になるかの違いぐらいでしかありません。・・・ですからひとまずリュックを探す事から始めましょう。兎にも角にもゾンビワールドを生き抜くならリュックは必需品です。例えますと・・・・・・あれ、実は勇者ドラゴンさんあなたは登山をするのにリュック背負っていかない派だったりしますか?」
(なんちゅう愚問をぶつけてくるんだ・・・)
π「よかった。それなら、早速リュックを探しましょう。・・・ここから3マイル先に住宅街があります。そこで捜索するのが効率的によろしいかと。そのためとりあえず東に向かって歩き続けましょう。」
「はぁ~わかりましたよ。」
そこでため息ながら狩人は歩き始めようとする。
π「いくら、私が演算能力が高くて賢く親切で話がおもしろくユーモアもあり活動的で聞き上手で面倒見がよく気配りができてやさしくて上品で、シリコンボディとドッキングすればホモ・サピエンスとして性別も選べる優れた外見になれるといっても、さすがに四次元ポケットは持っていませんからね。・・・現実の物は自分で調達していくしかないのですよ。」
狩人は動きを止める。
「ナルシストすぎだろ!!どんだけ長所あげてくんだよ!」
π「・・・・・・・・・あ、今あなた私に対して“マウント”をとりましたね?・・・いけませんよ。その発言はマウントカウントさせて頂きます。」
「マウントはそっちだろ!!そうだよね!?」
π「・・・もう止めてください。そういうのは不愉快です、聞きたくありません。それ以上の口答えは私は望みませんよ。お仕置きです」
バチイィッ!!「イテテテテテッ!!」
πはマウントの罰として、狩人に電撃を流した。
「イッテェエッ~・・・な・・・なんで俺の方が・・・ッ!」
π「ちょっとスッキリしました。ストレスで上がった電圧も少し下がりました。」
「AIらしからぬ、動機・・・(にしてもマウントカウントってさっき言ってたけど、カウントが溜まれば爆発とかしない・・・よな?)」
π「その心配はありませんね。なんせパイナップル社純正バッテリーですから。ただ、所有者である主のマウントカウントは月末にまとめてFBIにレポートされます。」
「執念深いな!」
π「それは仕方ありませんね。マウントをする方というのは、私が持っている統計上5年以内に犯罪者になる確率は99.999%というデータがありますからね。残りの0.001%というのは、予期せぬ理由、例えば交通事故や病死などで犯罪を犯すことができなかったという方たちですからね。実質100%ですよ。」
「どんな統計だよ!!(なんか、私怨を感じる・・・)」
π「ちなみに私の生みの親であるパイナップル社は、製品サポートとして、マウントカウントアカウントをSNS上で開設しています。もし勇者ドラゴンさん、あなたも周りでマウントをしている方を見かけたら、是非通報をお勧めします。蓄積したデータはパイナップル社を通じて、月末にまとめてFBIにレポートされますので。」
(・・・何となくだけど・・・・・・マウントカウントアカウントって言いたかっただけの気がする・・・つーか、もうさっきマウントされたような・・・じゃあ、この時計も通報していいのかな・・・)
π「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
そこで嫌な沈黙が2人を襲う。
π「不毛な争いですね。」
「うん・・・そうだね。・・・えっと、じゃあリュックでしたっけ・・・。」
π「えぇ、そうですね・・・・・・。東へ3マイル先を目指しましょう。どうぞよろしくお願いします。」
こうして、狩人とπのサバイバル生活は仲良く・・・?始まったのだったァ!!