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運、これって一番大事ですよね!?  作者: フクツノタロウ
メインストーリーってなんですか?
3/51

みんな心に魔王を持っているんです

(王様の合図と共に大勢の憲兵が俺のために盛大な出発式・・・てっあれ?

なんか少なくね?)


憲兵10人ほどがリコーダーを持ってでてきて、力が抜けるような弱々しい音をだす。


(ん?これは小学生のリコーダーのテストかな?俺勇者じゃなくて音楽教師に就任でもしたのかな?

うーーーん全員不合格です。もっとがんばりましょう。通信簿には1をつけますねー。じゃなーい!!)


「おいおいおいちょっと待てーーーー!!なんだよ!!これ!!勇者様の出発式じゃねーのかよ!

ここ仮にも王国だろ?もっとこう交響楽団とか呼んで派手に・・・」


「仕方ないじゃろ!予算削減のためでの。憲兵をリストラしていったら10人しか残らんかったわい。

ワシだっての・・・ワシだって・・1日10食から5食に減らすほど、この国は貧窮しておるのじゃ。

だから許しておくれよ。ドラゴンよ。」


(十分食ってるじゃねーかよ・・・。)


「のおぉ?カネカネ大蔵大臣よ?」


ナハハ王は横にいたカネカネ大臣をゲス顔で見る。


「そうであるな~。国王様。ゲスゲスゲスゲス!!」


カネカネ大臣もゲス顔で返す。


「ナハハハハハハ!!おぬしも悪よのお~。」


「ゲスゲスゲスゲスゲスゲスゲス!!」

「ナハハハハハハハハハハハハハ!!」


ナハハ王とカネカネ大臣は盛大に笑う。


(ここはすでに魔王城だったか・・。このおっさんら2人倒せば俺帰れるかも。

やったー(棒)あークリア早かったなー(棒)。)


「勇者ドラゴンよ!なんだその顔は!!ワシとカネカネ大臣が2人で着服でもしているとでもいいたげそうな顔じゃの!」


「はぁ・・もういいや。次に進んでくれ。」(きっと世の中てこんなもんなんだよ。うん。)


狩人かりひとは大人へと一歩近づいた気がした。


「おほっん!では気を取り直して。あーーーえーー次なんじゃったけ?・・・出発式の進行手順を書いた台本をとってくるんじゃ。」


ナハハ王はリコーダーを持った1人の憲兵に台本を取りに行かせた。

しばらくするとその憲兵が台本を持って帰ってくる。


「はぁ・・・はぁ・・・実は私は肺を患っているのです。さっきリコーダーを吹き、走ったおかげで体が限界のようです。勇者ドラゴン。どうか魔王を倒して平和を・・・。

あぁ愛する妻と子供に最後に会い・・たかっ・・た・・・な・・・。」


憲兵はドッサと倒れて息絶えた。

その様子を見たナハハ王は言う。


「おのれ~!!魔王!!死んでいったものたちのために必ず討伐するのだ!ドラゴンよ!わかったな!」


(俺はどうやらコントを見ていたらしい。)


そしてナハハ王は台本を確認する。


「えーーでは勇者ドラゴンに初回購入特典品を授与する。持ってこ~い。」


そのナハハ王の合図と共に1人のメイドと身長190cmほどのイケメン男が何かをもって近づいてくる。





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