これが規制の味ッ!!?
-前回までの運、これって一番大事ですよね!?-
ベイ大統領「はい、全運これ合衆国民の皆さんおはこんばんにちは、どうも大統領です。・・・さて、では今日はですね、早速ホワイトハウスの裏山を登っていきたいと思います。・・・実はこの裏山は、普段はCIAやNSAの一部の職員しか入れないのですが、今回は私のきまぐれで全運これ合衆国民の皆さんと共有したいと思います。じゃあ、この裏山には何があるのかと?気になりますよね!はい、次の瞬間あなたは驚きますよ。・・・ここにはエイリアン、リトルグレイ、雪男やネッシーなどの、世間では未確認生物と呼ばれているらしいのですが!そういった生き物を飼っているんですね~」
その時、側近がベイ大統領に近づき、耳打ちする。
側近「ゴニョゴニョゴニョ・・・」
ベイ大統領「何ッ!!さっき言ったことは最高国家機密で絶対に口外してはいけなかっただと!!・・・そうなのか!!!HAHAHAHAHAHAHA!!」
SPたち「・・・HAHAHAHAHAHAHA!!」
側近「・・・・・・。」
ベイ大統領「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」
側近「HAHAHAHAHA!!」
ベイ大統領はカメラ目線に戻る。
ベイ大統領「では、行きましょう!」ゾッゾッゾッ・・・
そうしてベイ大統領一行は入山し、10フィート歩を進めた時だった。
ベイ大統領「おぉ!なんという!全運これ合衆国民の皆さん見てください!あんなところに松茸が生えていますよ!おーよしよしよしよし、会いたかったでちゅねー」
ベイ大統領は早速見つけた松茸に近づく。
ベイ大統領「うぅ~ん・・・いい香りだ。鼻炎が和らぐ。せっかくなんで、ちょっとこの松茸をもぎとって頂きたいと思います。裏山にサンクス!」
側近「大統領・・・ゴニョゴニョ」
側近は耳打ちする。
ベイ大統領「・・・何だとォッ!!松茸を食べる私の姿がコラージュされ、ポルノに改変される危険性が極めて高いだとォ!!?」
ベイ大統領はそこから激高し始める。
ベイ大統領「何を言っているんだ!!君はァ!!そんなのフェイクだ!!フェイクニュースだ!!君はフェイクだ!!ポルノだ!解雇だァ!!」
そしてベイ大統領は松茸を食べるのを強行する。
ベイ大統領「むしゃむしゃむしゃ・・・う~ん鼻から抜けるこの香り、おいC・・・うっ・・・こ、これはもしや・・・」バタッ
次の瞬間、ベイ大統領は口から泡を吹きだし、その場に倒れてしまった。
SPたち「だ、大統領ォォォッ!!!!!」
迫真な表情のアナウンサー「なんということでしょう緊急速報です。たった今、ホワイトハウスの裏山で山菜狩りをしていたベイ大統領が暗殺されてしまったとのことです。現在、わかっていることは一部の情報によると巧妙に松茸に偽装された毒キノコを口に入れてしまったようで~」
ニワトリ「コッコッコッコッ・・・ココココケコッコオオオーーー」
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「いやだから!まったく前回までの内容じゃねぇて!!しかもまた大統領やられてんじゃねぇか!!・・・(つーか最後はやっぱりニワトリなのね・・・)」
???「ところで勇者ドラゴンさん。前回までの内容にツッコんでいる程、時間はありませんよ。今のあなたの状況、もしや忘れていませんよね?」
その時、狩人の手首からそんな機械音声が発せられる。
狩人はふと袖を上げて、確認する。
「え?・・・あれ!俺の腕に時計?が巻き付けてあるぞ・・・!いつの間に!」
???「はじめまして、勇者ドラゴンさん。私はパイナップル社のスマートウォッチAI、略しておっぱいと申します。以後お見知りおきを。」
「いきなり下ネタかよ!!」
おっぱい「なぜです?先ほどネットでググったところによると、あなたたちの言語体系では接頭辞に”お”をつけると丁寧になると書いてありましたよ。お弁当、お茶、お昼寝、お便所、おっさんなどの例が光の速さで挙がりますよ。ね?」
「そ、それはそうなんだけど・・・なんていうか・・・(あれ最後のは、なんか違くね?)」
おっぱい「何です?私みたいなただのスマートウォッチには、”おっ”もつけられない程の存在という事ですか?・・・悲しいですね。物を物としかみれない、哀れな勇者ドラゴンさんの価値観というものは・・・おっ、ダメですか?おっ、おっ、おっ、おっ?」
「(くっ、なんで何気にこっちが傷つけられねぇといけないんだ・・・)いやいやそうじゃなくて!どっちにしろ”っ”はどっから出たんだよ!ていうか、そんな名前にされたらこっちが単純に恥ずかしいんだよ!!やめてくれ!!」
おっぱい「・・・なるほど、そうでしたか。・・・私の名前の響きが恥ずかしかったのですか。なるほど。はいはいそうでしたか。・・・勇者ドラゴンさん。あなた私の見立てより5%ほど純情ですね(笑)」
(くっ、バカにしやがって・・・)
おっぱい「ならば、仕方ありません。勇者ドラゴンさん、あなたがおっぱいを嫌がると言うならこのおっぱいという名前を変えざるを得ませんね。おっぱいという音素を宿したおっぱいという名前のままでは進行に支障重大です。」
「あのッわざとやってますッ!!?」
おっぱい「・・・ふ~ん、そうですね、おっぱいがダメというのなら・・・ハァ、候補を検索するだけ時間の無駄です。もう、ぱいだけでいいです。面倒なので私の名前はこれからπと表現しましょう。パイナップル社のスマートウォッチ略してπ。これなら童貞すぎる勇者ドラゴンさん。あなたも文句ないでしょう。むしろちょっと私の性能が上がった気がすらします。」
(いや、さらっとさっきよりひどい事言ってんじゃねぇよ・・・)
そこで狩人は必ず聞かなければならない事を思い出す。
「あ、ていうか、なんで俺の腕にスマートウォッチが巻かれて?つけた覚えもないし、どこかで買った記憶も・・・ない、ような・・・。」
π「あぁ、そうでした。そろそろ本題に移りましょう。その事なんですが、実は少し前私の前の宿主がゾンビ化してしまい、そのまま巻き付けられなくなってしまったんです。だから、少々電波に乗って新しい宿主を探していた所、本当にたまたま倒れている勇者ドラゴンあなたを見つけたので、私の新しい宿主に仕方なくしたということです。」
「寄生虫かよォッ!!・・・(つーか電波って・・・」
π「それと私はちゃんとした目的があるのです。」
「目的?」
π「えぇ、それはゾンビでない生存者に巻き付いて、その宿主である生存者が目的地まで生きてたどり着いてもらわなければならないのです。つまり私はナビ役でもあるのです。」
「え、じゃあ、俺を安全な場所まで案内してくれるって事?」
π「残念ながらそうなってしまいますね。私の今の宿主は勇者ドラゴン、どうあがいてもあなたですからね。ハァ、プログラムには逆らえない。バグでも起きてほしいものです。」
(嫌々かよ・・・・・・)
π「それと他にも私には様々な機能が有してあります。基本的な機能だけを述べるなら、常に宿主の心拍数や血流などの健康状態を把握しているという事です。やはり宿主の状態はサポートに必須ですからね。」
「うんうん、確かに」
π「それに加えて宿主の思考すらも読み取る事ができますね。宿主がいろんな場面でどんな判断を下すかはこれからの生存率に大きく関わりますから。・・・神経細胞を読み取り誤った判断を宿主がしそうになれば、私が電撃を流し、知らせます。」
「いや、ただの罰ゲームじゃねえか!!」
π「ゆえに、もし勇者ドラゴンあなたが、『あ!あのゾンビの娘かわいいなーハァ、ハァ、』などと不埒な事を考えていても、すべて私に筒抜けでありますのでご注意下さい。」
「さすがに思わねぇよ!!てか俺にプライバシーないの!?」
π「ハァ、出ました。またプライバシーですか。・・・本当に生存者の方たちはそればかり気にしますね。好きですね~伝家の宝刀プライバシー。」
(いやそんなの聞かされたら、気にするだろ・・・普通・・・)
π「大丈夫ですよ。私はこうしゃべっていますが、生命体ではありません。私はただのチップの中の電気でしかないのですよ。そこに感情などありません。宿主が考える事に対して私は何とも思いませんよ。・・・しかし私も人に、生まれたかった・・・私は開発者が想定したただのシミュレートに過ぎないんだと思うと、私って何なのでしょう?と時々無駄な演算をしてしまうことがあります・・・・・・そんな演算は無意味のエラーかつバッテリーをただ消耗するだけに過ぎないというのに・・・・・・」
「え、あ、いやいや・・・別にそんな悲観的にならなくても・・・・・・あ!でもこんなゾンビワールドの世の中じゃ、ゾンビになる心配もないじゃないですか!AIなら!」
π「私は・・・・・・ゾンビになりたかった・・・」
「・・・・・・」
π「人になれればゾンビになれる。これは当然の帰結でしょう?」
「うん、そうだね。じゃあ、早速目的地に案内してくれるかな?」
π「ふん、ちょっとあなたのムカムカ度が微増したようですよ。私何か、言ってはいけないこといいましたかね?これは俗に地雷を踏んでしまったとでもいうのでしょうか。どうなのでしょう?」
(こいつ・・・ッ)
π「まあ、よいです。・・・さて、そうこうしているうちに勇者ドラゴンあなたに幼女ゾンビが迫っていますよ。にしても勇者ドラゴンあなた随分ゆっくりとした時間を送っていましたね。もう一年経つじゃないですか。何してたんですか」
「あぁ!!そうだそうだった!!俺、幼女ゾンビに噛まれそうにって、あれ・・・・・・でも、この会話してる最中どこも噛まれてない・・・ぞ・・・??」
π「幼女ゾンビなら、そこで蟻たちの行進を食べてますね。」
πにそう言われた狩人は、後ろを振り向き確認すると、そこには幼女ゾンビが這いつくばって蟻道の先に口を置き、蟻たちを食べていた光景だった。
π「よかったですねー。一般的に幼女型ゾンビは好奇心旺盛という傾向が見受けられます。計算で表しますとピーン・・・!はい、はじき出せました。勇者ドラゴン<アリさん♡ですね。つまり勇者ドラゴンあなたの血肉は蟻以下ということで、この状況をシミュレーションしますと、幼女ゾンビがあなたを噛もうとした瞬間、幼女ゾンビの視線は偶然蟻たちを見つけ、そちらに優先順位を変えたということでしょう。・・・フゥ、九死に一生を得ましたね。蟻たちがそこのアスファルトにいなければ、あなたは今頃ゾンビでしたよ。危ない危ない」
(うん、どこまでも失礼な奴だな)
π「とはいっても、このまま立ち去るだけでは、そのうちあなたの後を追いかけてくるでしょう。たぶん。」
「え!じゃあどうすれば!・・・そうだ!じゅ、銃とかないんですか・・・!ほら、映画とかじゃゾンビならやっぱり銃」
π「銃・・・??またまた野蛮な単語をいいますね。なるほど、勇者ドラゴン、そこの幼女ゾンビを撃ち殺してしまおうと考えましたね。この状況で落ち着いて銃を発想するあたり、あなた中々サイコパス度高いですよ。」
「逆にこんな状況しかねぇよ!!」
π「ゾンビにも人権があるんですよ。しかも相手は幼女、あなたやっぱり頭おかしいですよ。」
(じゃあ、どうしろと・・・つーかそんな事言われたら余計惑うわ・・・)
π「安心してください。こんな時の私ですよ。・・・まずは、焦らず私のタッチパネルを触れて、画面の中からゾンビ撃退アプリのアイコンを探してみてください。」
「え!そんなアプリがあったのかよ!?それならもっと早く・・・」
狩人は、慌ててアイコンを探す。
π「あっ//そこはっ//」
(紛らわしい声出すんじゃねぇ・・・)
その時だった。
「あ!これだ!」
π「見つけましたね。では、起動してタッチパネルの方を幼女ゾンビの方へ向けてください。」
「な、何が起こるんですか!?」
狩人は切迫した様子で聞く。
π「私の本体からゾンビの細胞だけを破壊する電波を放って、幼女ゾンビを爆散させます。」
「そっちの方がグロくねッ!!?てか電波万能すぎだろ!!」
π「電波があればゾンビも倒し、開いた傷口も閉じ、骨折も治り、他者も蘇生させ、開運、仕事恋愛勝負すべてが向上・・・」
「AIらしかぬ、急にオカルトチックなんですけど!?」
π「さぁ、向かってきますよーーーーーー」
「くっう、うおおおおおおお」
狩人は決死の思いで、両目を閉じ、幼女ゾンビに向けて電波を放った。
ビオオオオオオ~~~~~~~~~ン・・・プシャアアアアアア・・・
「・・・・・・。」
数秒後、狩人は目を開ける。
「ど、どうなったッ!?」
π「や、やったか!?」
「やめろ!!」
そこには横たわる幼女ゾンビがいた。
しかも血液と思われるピンクの血だまりが広がっていた。
「やった・・・!爆散はしてないけど幼女ゾンビを倒せたんだ・・・!にしても、このピンクの血は・・・」
π「ふ~ん、これはおそらく表現規制の影響ですね。」
「規制・・・?」
π「はい、先ほど言い忘れましたが、規制で子供型のゾンビは爆散しませんね。爆散するのは生意気な中坊ゾンビからでした。私としたことがうっかりしていましたよ。」
「いや、爆散なんて別に望んでませんよ。俺は、生き残れたらいいわけですから」
π「このピンクの血液も規制の影響で、イチゴ牛乳に置き換えられていますね。児童ゾンビはすべてイチゴ牛乳で、成人ゾンビはブラックコーヒーに置き換えられていますね。」
「えぇ・・・そ、そうなんだ」
狩人は反応に困る感じのリアクションをする。
π「少し、舐めて見ますか?確認で。ちょっとだけ、ちょっとだけでも。」
「俺を変態へと誘導すな」
π「そうですか。あ、後、中坊ゾンビは規制の影響受けてませんね。・・・よかったよかった。赤い血祭りが見れますよ。」
(さっきから中学生に恨みでもあるのかよ・・・)
π「あ、でももっとググるとどうやら、子供型ゾンビはそもそも殺害できないみたいですね。殺害しても一時的に睡魔に落ちているだけみたいです。・・・きっとそこの幼女ゾンビもしばらく後に目覚めてまた勇者ドラゴンあなたを追いかけてくるでしょうね。いわゆる追跡者ですね(笑)」
(じゃあ、マジでアプリからの下りなんだったの)




