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運、これって一番大事ですよね!?  作者: フクツノタロウ
メインストーリーってなんですか?
20/51

クソは、どこにでもあるってな・・・。違います!クソしかないですわ!アッハッハッ!!

神の朗読は続く。


というわけで、だ。

俺の自己紹介もしてやったところだし、そろそろ、学校に行くか。


(メッチャ、上から目線だな・・・。)


正直、俺の毎日は味気がなく、まったくつまらない。

・・・そうだな・・・どれぐらいつまらないかって言うとだな、工場のラインに乗ったドーナツにチョコレートがコーティングされていく程つまらない。

それにコーティングは、いずれ剥がれるしな。


(意味わかんねぇよ・・・)


俺だって、そこらへんの主人公のように受け身になって、すべてを待っていたわけじゃないし、ちゃんと自発的にこのつまらない学生生活を変えようと、いろいろな事をやってきた。

そこが、俺のタレント性っていうか、カリスマ性みたいな?

あっ、俺、何か保持しているな、あっ、俺、普通の主人公と何か違うなって感じる瞬間だ。


「・・・チィッ!!」


まずは、とりあえず人間関係を広げるかって感じで、とりあえず、別の学校に籍を置くことにした。

えぇーとだな。つまり、二重スパイならぬ二重生徒的な感じだな。

二校で学生生活を送ることで、同級生や先輩も倍になるし、学校行事も倍になる。

でも、課題や定期テストも倍になるし、ムカつくセンコウも倍になるんだよな~。

ここが困ったところっていうか・・・ホントやれやれだぜ・・・


(コイツ・・・バカだろ・・・)


で、だ。

そこの学校は共学なんだが、とりあえず女子生徒全員と寝た。


「・・・!?」


おいおい、勘弁してくれよ・・・

まったく読者ってのは一体何を考えているんだ?

寝たっていうのは、添い寝したってことな。

想像力は正しく使ってくれよな!!


「いやいや!!どうみても、摘発される店の定番建前じゃねーか!!」


でも、この行動は、正直失敗だった。

添い寝したヤツの両親から、どうか娘を引き取ってくださいって言われてさ。

あぁ、結婚を申し込まれたってことな。

にしても・・・


ハァ・・・俺は、一体いつから保健所の職員になったんだ?

で、めんどくさくなった俺は、100万円の束を、そいつらの顔面に投げつけて、縁を切った。

二度と添い寝なんかしてやるかよ。

あばよ。


(いろいろクズだな・・・ここは、あえてツッコまねぇぜ・・・。恥をさらしな、ヘッヘッヘッ!)


そうして、人間関係に懲り懲りした俺は、やっぱりスポーツってことで、部活に入ることにした。

スポーツやっとけば、とりあえず安牌しょッ!

大人どもは、あぁ、この子は活発で努力、青春しているな~って思いやがるし、楽なもんだぜ。


(眼鏡をかける)フフ、僕にとって、部活とは演劇舞台で、部活動をするということは演じているのに過ぎないのですよ。

やはり社会生活とは、他者を欺き、自らの利益になるように生きていかなければ。

フハハハハハハッ!!


「計算ずくめだなァ!!オイィ!!(ってか、キャラ崩壊してるし・・・誰だよ・・・)」


しかしだなぁ・・・始めたからには、ストイックにやるのが俺なんだな。

運動系部活にすべて所属し、部活動に打ち込んだ。


(・・・さっきから聞いてると、分身でもしてるのかよ・・・)


ストイックに打ち込んだ結果としては、全種目で”オランピック”に出場することになった。


「ほら、まただよ・・・」


2020年オランピックでは、純金メダルがあふれて困るほどだった。あ、ちなみに世界新記録な。

でも、たったこれだけの純金メダルの数でいいのか?満足できない・・・と、その時、俺の中のアスリートの血が騒いだ・・・。


(・・・アスリートに謝れ)


だが、男子のすべての競技で、純金メダルは制してしまった・・・。

その時、脳内に光が降臨する・・・


女子の部がある!


「まてまてまてまてぇええええ!!」


走り出したら、止まらない!!

それがアスリート魂なんだよォォッ!!


「スポ根風にしてんじゃねええぇぇ!!」


急ぎで、性転換手術をした俺は、やっぱり女子の部でも無双してしまった・・・

で競技が終わったら、男に戻した。


「”今日のファッション”みたいな感覚にしてんじゃねーよ!!」


え?あぁ、多人数競技は、どうしたかって?

もちろん、俺1人でこなした。


(誰も、聞いてねぇよ・・・)


そうだなぁ・・・サッカーを例に挙げるとだな。

フォーメーションは、俺、ワントップ。

そして俺の後ろ、10枚の”飛び出し危険の子ども”を映した電光掲示板を立てておいた。

これで人数は足りた。


(いや・・・どこが足りてんだよ・・・よく始められたな・・・)


監督、コーチ、控えベンチ、観客のサポーター・・・すべてのマネキンがピッチを見つめる。


「ホラーすぎるわ!!」


大丈夫だ、安心してくれ

しっかり顔パーツは変えられる。

試合の展開に応じたあらゆる表情パーツがそろっている。

一体1000万円の、超精巧リアルマネキンを舐めるなよオォッ!!


「余計に、怖ええよ!!」


始まった・・・

ってなわけで、結果をいうと30-11で勝った。


(どんな試合だったんだよ・・・)


しっかりと、飛び出し危険子どもの電光掲示板には、センサーをつけていた。

横を通れば、バタッと後ろへ倒れ込む。

ファールを取るのも技術の一つだ・・・子どもたちよくやった。


「そういう問題じゃねーよ・・・」


守護神キーパーの電光掲示板には、巨大扇風機をつけていた。

風速200m/sの風を放ち、ボールを入れさせない!!

よくやった!!


「超次元すぎるわ!!てかっ、すべてを吹き飛ばすつもりかよ!!(いや、相手もすげぇぞ・・・コレ・・・)」


ま、そんな感じだな。

しかし純金メダルだらけで、首が重い・・・

だから、メダルは近所の野犬にくれてやった。

その野犬は、バリバリとおいしそうに食べていたな。


「メチャクチャだな!!つーかその野犬、モンスターか何かかよッ!!」


残りのメダルは、近所のガキ共にくれてやった。

ついでに、これを売りに行くと金になるぞって言って、社会勉強を施してやった。

存分に感謝して欲しいな。


「・・・・・・。」


狩人は、神様を見つめる。


「一体、いつまで続くんですか!?もう、いいでしょうよ!!十分にわかりましたよ!クソ本具合ってことが!!」


「なんじゃと・・・?」


神は、狩人を鋭く睨む。


(あ、やべ・・・この人神様だった・・・)


「ま、あ、あくまで個人的な感想ってことで・・・ほら、効用とかとい、一緒ですよ。でも、す、好きな人は、ところんハマると思いますよ(震え声)」


「そうか、残念じゃな~。そなたの好みに合わなかったかの。」


(好みとか、そういうレベルじゃねぇけどな・・・)


「しかし、ワシはのぉ。人間界をただ素直に捉え、ありのままの解釈で、書き上げた自信作なんじゃ。人間界に精通する者が神になる資格を得るということでな。・・・もうちょっと、朗読していくぞぉぉぉい!!ついてくるんじゃぞおおおぉぉ!!」


(ハッ?)


なんと神の朗読は続いていく。


だが、結果としてはそれでよかったんだが、途中、至るまでには多くの苦難があった。

ーーどこにも天才はいる

それは、スポーツを始めてから、強く思ったことだ。


「あれ・・・?ちょっとマシになったぞ・・・」


いくら練習しても、アイツらを超えられない・・・!

なんて分厚い壁だ・・・!

これが世界・・・ッ!!

俺に、挫折が襲う。


「おぉ?」


どうすれば・・・どうすれば・・・アイツらを超えられるゥゥゥッ!!

その時、勝利の女神が微笑んだ。


そうだ・・・排除すればいい・・・


「え・・・?」


さっそく、行動に移すことにした。

父の連絡網を辿り、47歳自称職業ヒットマンのある男に依頼することにした。


(どことなく漂う、虚言癖感・・・)


こいつらを、消してくれ。頼んだぞ。

ーーそう俺は言い放った。


「物騒な雰囲気になってきたぞ・・・」


一週間後の新聞を見た。

するとだ。

それぞれの競技で天才とうたわれてきたヤツらに、次々とドーピングが発覚した。

永久追放になったそうだ。


チャンチャン。


「チャンチャン。・・・じゃねえええええよ!!あっさり終わらしてんじゃねぇぇぇ!!」


後日談としてはな。

そのヒットマンに、どうやったのか聞いてみた。

すると、専属料理人になってとか、直接、注射器をとか、ドーピング検査員になってとか・・・多種多様な方法で、こなしたみたいだ。

よくやった。


(コイツ・・・!!)


それにしても、競技フィールドだけが勝負だと思っていた、そのドーナツのような認識は天才といえどもただの人か。

甘いな。


「悪役・・・ここに極まりィィィィィ(能風)・・・・・・はい、これでシメときましょうか。」





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