クソは、どこにでもあるってな・・・。違います!クソしかないですわ!アッハッハッ!!
神の朗読は続く。
というわけで、だ。
俺の自己紹介もしてやったところだし、そろそろ、学校に行くか。
(メッチャ、上から目線だな・・・。)
正直、俺の毎日は味気がなく、まったくつまらない。
・・・そうだな・・・どれぐらいつまらないかって言うとだな、工場のラインに乗ったドーナツにチョコレートがコーティングされていく程つまらない。
それにコーティングは、いずれ剥がれるしな。
(意味わかんねぇよ・・・)
俺だって、そこらへんの主人公のように受け身になって、すべてを待っていたわけじゃないし、ちゃんと自発的にこのつまらない学生生活を変えようと、いろいろな事をやってきた。
そこが、俺のタレント性っていうか、カリスマ性みたいな?
あっ、俺、何か保持しているな、あっ、俺、普通の主人公と何か違うなって感じる瞬間だ。
「・・・チィッ!!」
まずは、とりあえず人間関係を広げるかって感じで、とりあえず、別の学校に籍を置くことにした。
えぇーとだな。つまり、二重スパイならぬ二重生徒的な感じだな。
二校で学生生活を送ることで、同級生や先輩も倍になるし、学校行事も倍になる。
でも、課題や定期テストも倍になるし、ムカつくセンコウも倍になるんだよな~。
ここが困ったところっていうか・・・ホントやれやれだぜ・・・
(コイツ・・・バカだろ・・・)
で、だ。
そこの学校は共学なんだが、とりあえず女子生徒全員と寝た。
「・・・!?」
おいおい、勘弁してくれよ・・・
まったく読者ってのは一体何を考えているんだ?
寝たっていうのは、添い寝したってことな。
想像力は正しく使ってくれよな!!
「いやいや!!どうみても、摘発される店の定番建前じゃねーか!!」
でも、この行動は、正直失敗だった。
添い寝したヤツの両親から、どうか娘を引き取ってくださいって言われてさ。
あぁ、結婚を申し込まれたってことな。
にしても・・・
ハァ・・・俺は、一体いつから保健所の職員になったんだ?
で、めんどくさくなった俺は、100万円の束を、そいつらの顔面に投げつけて、縁を切った。
二度と添い寝なんかしてやるかよ。
あばよ。
(いろいろクズだな・・・ここは、あえてツッコまねぇぜ・・・。恥をさらしな、ヘッヘッヘッ!)
そうして、人間関係に懲り懲りした俺は、やっぱりスポーツってことで、部活に入ることにした。
スポーツやっとけば、とりあえず安牌しょッ!
大人どもは、あぁ、この子は活発で努力、青春しているな~って思いやがるし、楽なもんだぜ。
(眼鏡をかける)フフ、僕にとって、部活とは演劇舞台で、部活動をするということは演じているのに過ぎないのですよ。
やはり社会生活とは、他者を欺き、自らの利益になるように生きていかなければ。
フハハハハハハッ!!
「計算ずくめだなァ!!オイィ!!(ってか、キャラ崩壊してるし・・・誰だよ・・・)」
しかしだなぁ・・・始めたからには、ストイックにやるのが俺なんだな。
運動系部活にすべて所属し、部活動に打ち込んだ。
(・・・さっきから聞いてると、分身でもしてるのかよ・・・)
ストイックに打ち込んだ結果としては、全種目で”オランピック”に出場することになった。
「ほら、まただよ・・・」
2020年オランピックでは、純金メダルがあふれて困るほどだった。あ、ちなみに世界新記録な。
でも、たったこれだけの純金メダルの数でいいのか?満足できない・・・と、その時、俺の中のアスリートの血が騒いだ・・・。
(・・・アスリートに謝れ)
だが、男子のすべての競技で、純金メダルは制してしまった・・・。
その時、脳内に光が降臨する・・・
女子の部がある!
「まてまてまてまてぇええええ!!」
走り出したら、止まらない!!
それがアスリート魂なんだよォォッ!!
「スポ根風にしてんじゃねええぇぇ!!」
急ぎで、性転換手術をした俺は、やっぱり女子の部でも無双してしまった・・・
で競技が終わったら、男に戻した。
「”今日のファッション”みたいな感覚にしてんじゃねーよ!!」
え?あぁ、多人数競技は、どうしたかって?
もちろん、俺1人でこなした。
(誰も、聞いてねぇよ・・・)
そうだなぁ・・・サッカーを例に挙げるとだな。
フォーメーションは、俺、ワントップ。
そして俺の後ろ、10枚の”飛び出し危険の子ども”を映した電光掲示板を立てておいた。
これで人数は足りた。
(いや・・・どこが足りてんだよ・・・よく始められたな・・・)
監督、コーチ、控えベンチ、観客のサポーター・・・すべてのマネキンがピッチを見つめる。
「ホラーすぎるわ!!」
大丈夫だ、安心してくれ
しっかり顔パーツは変えられる。
試合の展開に応じたあらゆる表情パーツがそろっている。
一体1000万円の、超精巧リアルマネキンを舐めるなよオォッ!!
「余計に、怖ええよ!!」
始まった・・・
ってなわけで、結果をいうと30-11で勝った。
(どんな試合だったんだよ・・・)
しっかりと、飛び出し危険子どもの電光掲示板には、センサーをつけていた。
横を通れば、バタッと後ろへ倒れ込む。
ファールを取るのも技術の一つだ・・・子どもたちよくやった。
「そういう問題じゃねーよ・・・」
守護神キーパーの電光掲示板には、巨大扇風機をつけていた。
風速200m/sの風を放ち、ボールを入れさせない!!
よくやった!!
「超次元すぎるわ!!てかっ、すべてを吹き飛ばすつもりかよ!!(いや、相手もすげぇぞ・・・コレ・・・)」
ま、そんな感じだな。
しかし純金メダルだらけで、首が重い・・・
だから、メダルは近所の野犬にくれてやった。
その野犬は、バリバリとおいしそうに食べていたな。
「メチャクチャだな!!つーかその野犬、モンスターか何かかよッ!!」
残りのメダルは、近所のガキ共にくれてやった。
ついでに、これを売りに行くと金になるぞって言って、社会勉強を施してやった。
存分に感謝して欲しいな。
「・・・・・・。」
狩人は、神様を見つめる。
「一体、いつまで続くんですか!?もう、いいでしょうよ!!十分にわかりましたよ!クソ本具合ってことが!!」
「なんじゃと・・・?」
神は、狩人を鋭く睨む。
(あ、やべ・・・この人神様だった・・・)
「ま、あ、あくまで個人的な感想ってことで・・・ほら、効用とかとい、一緒ですよ。でも、す、好きな人は、ところんハマると思いますよ(震え声)」
「そうか、残念じゃな~。そなたの好みに合わなかったかの。」
(好みとか、そういうレベルじゃねぇけどな・・・)
「しかし、ワシはのぉ。人間界をただ素直に捉え、ありのままの解釈で、書き上げた自信作なんじゃ。人間界に精通する者が神になる資格を得るということでな。・・・もうちょっと、朗読していくぞぉぉぉい!!ついてくるんじゃぞおおおぉぉ!!」
(ハッ?)
なんと神の朗読は続いていく。
だが、結果としてはそれでよかったんだが、途中、至るまでには多くの苦難があった。
ーーどこにも天才はいる
それは、スポーツを始めてから、強く思ったことだ。
「あれ・・・?ちょっとマシになったぞ・・・」
いくら練習しても、アイツらを超えられない・・・!
なんて分厚い壁だ・・・!
これが世界・・・ッ!!
俺に、挫折が襲う。
「おぉ?」
どうすれば・・・どうすれば・・・アイツらを超えられるゥゥゥッ!!
その時、勝利の女神が微笑んだ。
そうだ・・・排除すればいい・・・
「え・・・?」
さっそく、行動に移すことにした。
父の連絡網を辿り、47歳自称職業ヒットマンのある男に依頼することにした。
(どことなく漂う、虚言癖感・・・)
こいつらを、消してくれ。頼んだぞ。
ーーそう俺は言い放った。
「物騒な雰囲気になってきたぞ・・・」
一週間後の新聞を見た。
するとだ。
それぞれの競技で天才とうたわれてきたヤツらに、次々とドーピングが発覚した。
永久追放になったそうだ。
チャンチャン。
「チャンチャン。・・・じゃねえええええよ!!あっさり終わらしてんじゃねぇぇぇ!!」
後日談としてはな。
そのヒットマンに、どうやったのか聞いてみた。
すると、専属料理人になってとか、直接、注射器をとか、ドーピング検査員になってとか・・・多種多様な方法で、こなしたみたいだ。
よくやった。
(コイツ・・・!!)
それにしても、競技フィールドだけが勝負だと思っていた、そのドーナツのような認識は天才といえどもただの人か。
甘いな。
「悪役・・・ここに極まりィィィィィ(能風)・・・・・・はい、これでシメときましょうか。」