異世界転移しちゃいました
狩人が目を覚ますとそれは豪華な城の中だった。
目の前には白のタンクトップとパンツだけを着て、王冠をかぶったメタボな王様らしき人物がいた。
「あれ・・ここどこだ・?」
「おぬしは「ドラゴン」だ。勇者となり魔王を倒すのじゃ。」
狩人は状況を飲み込めなかった。
「あれ・・・おかしいな。俺ゲーム始めたはずなんだけどな~(汗)
なんで俺こんなところにいるのかな~。(汗)」
「なにをごちゃごちゃ言っておる!!ワシの話聞いておるのか!?」
そこで狩人は思考を巡らす。
(俺にはわかる・・わかるぞ!この展開ライトノベルでやったところだ!
俺は異世界転移したんだ!ん?どこに?うーーん。名前いれてこの状況だろ?
じゃあここは「ファイナルカンパニー」の世界てことだな!!
そして俺は主人公!魔王を倒す勇者だーーーーーーー!!!!!!
・・・・・てっ嘘?・・え?嘘だろ?
これまさか都市伝説どおり?魔王倒すまで現実世界に帰れないの?俺。・・・・・・)
事態を把握した狩人は発狂する。
「いやややややややややややだだだだだだだだだあああああああああーーーーー!!!!!!」
狩人は頭を絨毯にガンガンと打ちつける。
「や、やめろドラゴン!!」
近くの憲兵が狩人を止める。
「だっだってよ!!帰れないだぞ俺!!帰らせてくれよ!!!引きこもりだぞ!!」
「うるさいわい!ピーピー泣いておらず、さっさと魔王を倒してくればいいじゃろ!」
王様のおっさんが怒る。
狩人は大粒の涙を流しながら言う。
「本当に倒したら元の世界へ帰れるんだな!?」
「だからいってるじゃろ!!」
(よし・・・落ち着け。俺。魔王を倒せばいいんだ。そしたら元の世界へ帰れるし、ママンの料理だって食べられるんだ!!今までRPGはいっぱいやってきた。きっといける!よ・・な・・?)
「王よ!おまかせください!!この勇者「ドラゴン」。必ず魔王を倒して見せます。」(キラッ
狩人のメンタルは強かった。
「うぬ。その意気じゃ。さてワシはこの「ナハハ王国」の王「ナハハ王」だ。
今から出発式を行おうと思う。
皆のもの準備せ~い。」