表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運、これって一番大事ですよね!?  作者: フクツノタロウ
メインストーリーってなんですか?
14/51

スーパーアーマーなんて卑怯だぞッ!!

TAKE2!カタッ!


「・・・俺ッチは、孤児院出身なんですよね~。両親はいない・・・ッス。(ヘヘッ食らえいやがれッ!「闇のチラ見せ」!!)


「はぁ、そろそろ真面目に解説しますか。え~っと、闇のチラ見せとはですね。あえて、自身の不幸なことを晒すことで、それ以上深入りをさせないという防御技ですね~。特徴としては、防御率が高い!

常識的な人間なら、『あぁ、こいつはめんどくさいな・・・』といって、引いてしまうことにあるでしょうね。そして、ですよ。誤って踏み込んでしまえば、その闇に飲み込まれてしまうというスキの無さ。

明らかな嘘だとわかっても、指摘なんてできませんからね~。繰り出された方は、たまったもんじゃないよッ!まったく!」


一方狩人は・・・


(クソッ!!そんなの卑怯だッ!!どうすることもできないッ!!)


「さぁ、勇者さまぁよぉ~。さっきまでの威勢はどうしたスッか?(孤児院出身なんかもちろん嘘だ・・・だが、これで終わりだな。)」


(ダメだ・・・選択肢がもうないッ!!俺は終わり・・・なのか?すまねぇ、店長・・・追求できそうにねぇ・・・。)


「これは・・・もう勝負がつきましたねぇ~。私も、やっと帰れるというものです。喋っていない時は、椅子にただ、座らされる。退屈で仕方が無いですよ、ほんとうに。おかげでこの仕事をしてから痔持ちになりましたよ。えぇ。」


勝負は決した。

狩人は、負けたのだ。

しかし、狩人の目はまだ死んでいない。


(いや!!まだだ!!まだこれがあるッ!!最終奥義「俺は勇者だ!!」)


「何すかッ?その諦めていないような目は?勇者だからって・・・!王道パターンで勝てると思うなよ?スッ。主人公というだけで、勝とうとするなんてダメッスよ。」


「グッ!!(これは、まさかッ・・・!相手のすべてのあらゆる勝ちの可能性を潰す・・・)」


「俺ッチは、「メタ発言」を発動するッス。この展開から、主人公という立場だけで、覆そうなんてダメッスよね?都合よすぎッスよね?強引ッスよね?もう、俺ッチの勝ちにして先進みましょう。」


「出たアアあぁぁぁ!!」


なんとそこで評論家のおっさんが、情熱の叫びをする。


「メタ発言!これはですねぇ・・・私たちより高次元の存在に呼びかけることによって、あらゆるものの展開を自由自在に操るという最高技ですね~。これを繰り出された方は、もう終わりでしょうね。主人公など特別な存在ではないというのが、まざまざと実感できるといったところでしょう。

いいですか?主人公なんて、所詮いくらでもいるんですよ。その世界には一人しかいなくてもですねぇ~他の世界には、主人公はいるんですよ。その主人公たちをパーティに誘い一つの会場に集めたらどうなるか?

誰が、主人公になるか?そうです。主役を賭けた戦いが勃発ですよ。まったくッ!!私も参加させろとでも言いたいですよ。青少年が多くて、腹が立ちますよ。ほんと。私みたいな、おじさんは除け者扱い。どうせだ、いっそのこと海の向こうにでも行って、勝ち取ってこようかなとでも思う次第ですよ。」


(評論家のおっさんが主人公ってなんか嫌だな・・・。辛気くせぇ!)


狩人は、そう思う。


「にしても、おっさんも、結局海外に逃げるんだな・・・。」


「なにィ!!今、なんと言った、君!!」


これを契機に、今度は狩人とおっさんとの戦いが始まってしまった。

チャラ男は、品出しの時間になったので、その場から消えた。


「とりあえず、海外といっておけば、誤魔化せるもんなぁ~。」


「コラッ!口を慎みなさい!!ここまで誰が解説してきたと思ってるんだ!!」


「たいしたことを言って無くても、言語を変えるだけで、それなり知的風に聞こえる。向こう暮らしだからといって、客観的に見ることができるからって、好きなだけ言いたいことを、ボロクソに言える。

これは、「海外の盾」を発動したといってもいいな。評論家のおっさん!!」


「はぁ~もう君のような、若者が増えた昨今。私がいくら、批判しても警鐘を鳴らしても、ここは変わることがない・・・。

この沈みゆく船に乗っているだけなら、私は浮き輪を装着して、遠い大陸まで泳ぐことにするよ・・・。

もう終わりだよ!もう終わり!ハハハハハハハッ!!じゃあな!!」


そう言うと、評論家のおっさんは立ち上がり、自動ドアに向かう。

その時だった!!


ガシャーン!!


なんと、コンビニの店内に、タクシーが突っ込んできた。


「なんだ!なんだ!・・・これは、まさしく、審判の日が到来かッ!?どうか私だけは・・・ッ!」


おっさんが、状況を把握できず、あたふたとそう言って立ち上がる。


「い、忙しいな・・・。イベント詰め込みすぎいいいぃぃぃ!!」


狩人もそう言って立ち上がる。


「これが噂のダイナミック入店ってやつッスかね~?」


チャラ男も裏から飛んできた。


タクシーの後部座席から、目出し帽と防弾チョッキを装着し、ショットガンを持った男がでてきた。


「よ~し、全員動くな。頭を吹っ飛ばされたくなかったらな。」


(これは、定番イベント・・・強盗!!)


狩人は、足が震える。


「そうは・・・いかないッスよ!!」


パアァン!!


その時、チャラ男が、腰のホルスターからリボルバーを抜き、速射!!


ズドンォン!!


「ぐはッ!!」


リボルバーの弾は、強盗の頭に命中したものの、のけぞることなく、すぐにショットガンで反撃をされた。

チャラ男は、おにぎり陳列棚に吹っ飛んだ。

口から血が流れる。


(なんか、雰囲気変わってきたな・・・これはギャグだし、死ぬ事なんてないよね?ない・・・よね?)


狩人は、そう思う。


「俺は、ショットガンを持っている。つまりスーパーアーマー持ちだ。愚かな抵抗はやめることだな。」


「はぁ~まったく、こんな入店をして、さらにはショットガン持ちとは・・・まったく君は、どこまで勢いバカなんですか。少しは、頭を使いなさい!!このアクセル脳!とりあえず、そのスーパーアーマーを脱ぎなさい。話はそれからだ!」


「おっさん!!(なんかさっきよりすげぇ、頼りがいを感じる!)」


評論家おっさんの抵抗に、狩人は、期待を寄せる。


「残念ながら・・・タクシーを運転したのは俺ではない。この、じいさんだ。」


その時、タクシーの運転席で座っていたじいさんが、狩人たちに会釈する。


「前の車を追ってくれ・・・ならぬ前の店に突っ込んでくれ。そう頼んだのだ。」


(おい!じじい!!)


バタン!


そして、運転手のじいさんが、降りてきた。


「初乗り料金くれんかの~?」


「そうだったな。くれてやろう。・・・弾丸をな。」


ズドォン!!


「ぬおおおおぉぉ!!」


じいさんがショットガンで撃たれ、菓子陳列棚に、飛んでいった。


「くっ!こんなことをして許されるとでも思っているのかね!!」


評論家のおっさんは引かない。


「黙れ、評論家。おとなしく、批判だけしてろ。」


パチン!


強盗は、おっさんに、ビンタした。


「おのれええええぇぇぇぇ!!年収800万円の私にいいいいぃぃぃ手を上げるとはなあああぁぁぁぁ!!

暴力だけは、超えてはならない一線なのだよおおおおおぉぉ!!」


「ちなみに俺の年収は、1500万円だ(ドン!)」


おっさんは、コンマ単位で土下座する。


「・・・・・・非常に、失礼な私の行い、どうか見逃して存じ上げ頂けますよう・・・」


(そこで屈するのかよ!!)


「勇者ドラゴン。貴様はどうする。抵抗するか?」


「ハハハッ・・・もう(どうでも)いいです。」


「賢明だ。」


チャラ男、評論家のおっさん、タクシーのじじい、狩人の4人は、強盗に、店内にあったソーダとコーラ味のひもグミで縛られたのであった・・・。














































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ