社長大丈夫か・・・?
下無狩人は薄暗い自分の部屋で1本のゲームカセットを差し込むところだった。
(はぁ・・はぁ・・これが伝説のクソゲー「ファイナルカンパニー」か。
ブラックマーケット含め世界に出回っているのはわずか4本。そのうちの1本を俺はついに手にいれた。
どんなゲームでも俺は手にいれ、クリアーする。それが俺の信念であり人生。
どんなにクソゲーでも俺は絶対クリアーする。)
狩人は震える手でカセットを差し込んだ。
(都市伝説によるとこの「ファイナルカンパニー」というゲームはどうやら呪われているとの噂だ。
wikiには確かこう書いてあった。
あるゲーム会社が次のゲームが売れなければ倒産するという状況だった。
その時何を思ったのかゲーム会社の社長はこう言ったらしい。
”売れずに倒産するなら、どうせなら派手に記録を作って倒産しない?パッーとさ。
例えばさ、後生まで語り次がれるクソゲーとかさ。どうよ?よくない?うん。いいね!!これでいこう!
そんなゲームを作ってみんなで路頭に迷おーう!!”
そうこのゲームは自社を切腹するために作ったゲーム。
タイトルもそこから来ているという噂だ。
そのため消えゆく安寧の社員たちの悲痛な思いがこめられているという。
その悲痛な思いが遊ぶプレイヤーをクリアするまでゲームの世界に閉じ込めてしまうと言われている。
まーいくらなんでも盛りすぎだよっ!!て言いたくなるけど。
でも案の定クソゲーで大手ゲーム雑誌が発売禁止を唱えて裁判を起こしたそうだ。
その裁判は異例の裁判で日本中が注目し、裁判員制度による裁判となったそうだ。
海外でもニュースで報道された。
そして下された判決は、発売禁止。
それがなんと発売日2日前のことだった。なんとか日本中に広まるのは阻止できた。
それは号外となって列島を駆け回った。
裁判を起こした第一人者はその安心感から43歳という若さで他界してしまった。
ちなみに彼の勇姿は映画化もされている。「アクデミー賞」も受賞した。
てこれは関係ないな。
話を戻すとたった4本だけ出回るのを阻止できなかったという・・・。
今ではこうして都市伝説として語り次がれている。)
「ふぅー緊張してくるな。・・・・・よし!」
狩人は心を決めて電源を押す。
ロゴがいっぱいでた後にメインテーマと共にタイトルが出てくる。
「なんだ以外と普通じゃねーか。やっぱり都市伝説てこんなもんかよー。」
狩人はがっかりしてボタンを押す。
画面には名前入力がでてくる。
(ドラゴンとでも入力するか。)
ピッピッピッピッ
「決定・・と。」
決定を押した瞬間、狩人の視界がブラックアウトする。