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プリムラ  作者: 夜空優羽
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「おっはよー!!」

銀河光年1777年12月24日

世界では人類が宇宙進出した記念日

そう、西暦20××年人類は青き地球を捨て宇宙へと進出していた。

青き地球は色を変え赤い地球へと変貌してしまい、人類が生きていける環境ではなかったのだ。

それには天変地異や地球温暖化の促進

さまざまな要因が考えられるが宇宙へ進出した人類は地球へ関する全てのことを禁止した。

地球へ憧れることもコロニーから出ることも全て禁止されているのだ。

宇宙に広がるコロニーの1つ、L5.通称フロンティア

総人口約24万人

其処に住む人間は皆平等、平和主義者ばかりだった。

そんなコロニーは平和過ぎて何かが可笑しいとも感じる。

それは皆、同じ気持ちだろう。

L5.に住む16歳の少年、月宮雪刀もその1人だった。

眠い目を擦りつつも大きな欠伸は隠しきれずに学校に続く坂道を歩く。

フロンティア唯一の学校は丘に出来ており絶景ポイントの一つだ。


「おっはよー!!雪刀!!」


眠いため後ろから迫って来ていた幼馴染、藤浦葵の攻撃を避けられず思いっきり当たってしまった。

持っていた学生カバンはなんとか離さずに済み雪刀は攻撃を受けた後頭部に手を置きキッ、と前にいる葵を睨みつける。

葵は悪戯が成功し、満足そうに笑顔でいる。

「葵!毎朝カバンぶつけるなよ!俺が低血圧だって知ってるだろ!?」

「毎朝これやらなきゃ雪刀は目、覚まさないでしょ?逆に感謝してもらいたいぐらいよ~?」


毎朝恒例行事のためか周りは何もなかったかのように校門の中へと入って行く。

深くため息をついた雪刀は足を進め葵の額にデコピンをし追い抜かす。

「ちょっと!何するのよ!!」

「仕返しだ!ばーか」


頬を膨らました葵は文句を言いつつ雪刀の横まで走り共に歩いて行く。

いつもと変わらない日常

いつもと同じ風景

平凡で、何もないただ生きている。

「今日は転校生来るだって!女の子かな?男の子かな?雪刀はどっちだと思う?」

「どっちでも良いよ。興味なし」

「えー」


ただ平凡に生きて行く。

この流れに逆らわず、ただ川の流れに身を任すのと同じように生きて行くだけだ。

それが世界なのだから





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