妹紅&慧音ルート5
慧音「む…………?」
私が起きると外は暗かった
まだ寝てからそこまで時間は経ってないと言わんばかりに暗かった
それに、何故か体が少し重かった…………疲れが取れてないんだろうか?
だが…………今から寝るともしかしたら寝過ごす事もあるかもしれない
外を覗いて時間があるようなら二度寝でもしよう………………
そう思い、私は寝間着のまま外の様子を知る為に玄関へ向かう
すると、玄関の扉が開けられる音がした
妹紅「慧音!大丈夫!?」
慧音「妹紅……………?」
玄関から走ってきたのか大きな音を出しながら妹紅が血相を変えて私を見る
慧音「どうしたんだそんなに血相を変えて………」
妹紅「大変だよ!里一帯に結界が張られてるんだよ!!そのせいか知らないけど里の人達がみんな倒れてる!!」
慧音「なんだと!?」
まさかそんな事になってるなんて…………
妹紅「多分この結界は中にいる人間を眠らせる効果があるんだと思う
けど、ただ眠らせるだけじゃないと思うんだ」
慧音「だろうな、恐らく精気を奪う類のものだろう
事実、私はさっきから体が少しダルイんだ」
これで納得した
……………まて、という事は…………!!
慧音「陽が危ないぞ!」
妹紅「っ!」
あいつは私と違って完全な人間だ
もしかしたら倒れてるかもしれない!
慧音「行くぞ妹紅!」
妹紅「うん!!」
慧音「陽!無事か!!」
陽「け、慧音?」
慧音「え……………な、何ともないのか?」
陽「何の事だ?
まぁ確かにちょっと体がだるいけど………別にそれ以外別になんともないけど…………」
慧音「な、なんだと…………?…………妹紅、本当に結界は張られているんだよな?」
妹紅「そ、そうだけど………って!陽が無事ならいいや!手伝って!!」
陽「な、何を!?」
妹紅「緊急事態!!変な結界が張られてて里の人たちみんな倒れてる!!」
陽「なんだと!?なら急ぐぞ!」
妹紅「あの娘たちにも手伝わせて!!」
陽「分かってる!!」
しかし……………陽だけが効かないとは…………もしかして人間の中でも効かない者もいるって事か?
陽「慧音?どうしたんだ?」
慧音「い、いや、なんでもない」
まぁ…………里の人間の中で聞いてない者がいれば分かることか
今はとりあえず人命救助だ
陽「考えるのは後!とりあえず助けないと!!」
慧音「そうだな!」
数十分後〜
陽「誰一人として起きてなかったな……」
慧音「あ、あぁ………」
結界自体はそこまで広くなく、数十分で倒れてる人を近くの家に運び込む事が出来た
けど里の人間は全員倒れているのによく考えると俺だけ倒れてないな…………なんでだろうか
まぁもしかしたら効かなかっただけかもしれないな
妹紅「けどこの結界を作った犯人は現れなかったね」
慧音「そうだな…………いったい誰がこんなことをしたんだ………」
陽「…………もう一回外を見てみないか?」
慧音「何故だ?」
陽「もしかしたら…………結界を維持させるのに時間がかかってるとか」
慧音「…………ありえない事ではないが………」
確かに可能性は低いが…………俺としては何故かこの理由に確信が持てるんだよな………
慧音「ならもう一度見回ってみるか……」
そう言って外に出た瞬間、奴はいた
ライガ「その必要はないぜ」
突然後ろからかけられる声、それに反応する俺達
慧音「っ誰だ!!」
ライガ「よぉ、また会ったな………と言いたい所だが……………何故動ける?月風陽」
何度か出会った記憶もあるアイツは慧音を無視して俺に問う
だが俺はこの結界内で動ける理由なんて知らないし、逆に俺が知りたい所だ
慧音「答えろ、この結界はなんだ」
慧音が無視されたのを構わずに話しかける
ライガ「ん?あー………この結界な
これは人間の命を吸い取る結界………の筈なんだがなぁ…………」
慧音「陽が動ける事が予想外だった訳か」
ライガ「そういう事だ
お前みたいな半妖ならまだしも…………お前は人間だと思っていたんだが?」
陽「俺は人間さ…………どっかで張り方を間違えたんじゃないか?」
ライガ「まぁ確かに俺は結界を張るのが得意ではないけどな…………
まぁいい、全部吸えた訳じゃねぇが………精気を取れてるだけで充分だな
そのおかげで幾分か力は増したからな」
慧音「なるほど…………『命』を吸収して強くなるつもりだったか………!!」
言葉の上では冷静な様に聞こえるが、俺にもわかる
慧音は、完全にブチギレている
ライガ「おいおい、そんな怖い顔すんなって、殺気がダダ漏れだぜ?」
慧音「っ!!貴様だけは許さん!!」
妹紅「慧音待って!!」
突撃仕掛けていた慧音を妹紅が腕をつかんで止める
慧音「妹紅!!何故止める!!」
妹紅「……あのまま突っ込んでも相手の思うつぼだよ?」
慧音「ぐっ…………!!」
陽「そうだ、落ち着け
確かに慧音の気持ちも分かるが…………相手はこんな結界を張れるんだ、焦って突撃したらなんにもならないぞ」
正直俺もあいつに突撃して一撃を入れたい気分だ
けど………俺の直感が『感情に身を任せて特攻するな』と言っている気がしてならない
ライガ「意外と考えてるんだな?自分とは関係ない奴らには関心が無いってか?」
………あいつは俺……いや、俺と妹紅に挑発しているんだろう
だが、こんな挑発に乗る妹紅じゃないし、俺も例え挑発に乗ったとしても生身のままではすぐに殺されてしまうだろう
せめて、陽鬼達がいればまだ戦えたかもしれないが……………
妹紅「…………ちょっと、お灸を据えないとダメかな…………」
ライガ「ほう、どうやって?」
それにキレたのか、妹紅の姿が消える
気付けばあいつの真上に移動していた
妹紅「凱風快晴[フジヤマヴォルケイノ]!!」
その頭に容赦ない一撃をお見舞いする
ライガ「っ!!」
軽く不意をつかれた様でよける事もなくそのまま妹紅の炎が直撃する
その余波で周りの家が吹き飛びそうになってるのだが、妹紅はそんな事関係ないと言った感じで砂煙と炎で見えなくなったところにひたすら弾幕を打ち込んでいく
慧音「あの馬鹿………!!自分が言っておいて実行出来ていないとはどうなんだ………!!」
確かに妹紅はブチギレてしまっているようだが…………けどもしかしたらこのまま倒せるかもしれないーーー
ライガ「甘い甘い、人間のとはいえ、魂を吸収してるんだぞ?その程度でどうにかなると思ってるのか?」
ーーー驚きだった
いや、確かに簡単にやられないとは思っていたが、こんなに頑丈なものなのか?
まったくの無傷であいつは煙から出てくる
妹紅「…………驚いた、肉体があることもだけど無傷なことがより驚きだよ」
ライガ「いや、確かにあの一撃をよけるのは出来なかったがな、防ぐことは出来た
後は簡単さ、全部防げばいい」
妹紅「っ…………簡単に言ってくれるね」
慧音「ならばこれならば!!産霊[ファーストピラミッド]!」
あいつに近づいて殆どゼロ距離でスペルを放つ
だがーーー
ライガ「流石にそれは効かねぇよ」
あいつはただの弾幕でそれをはじき返したのだった
慧音「なっ!?」
ライガ「あの蓬莱人みてぇにブチギレていても、理性で抑えることが出来るくらいならその程度さ」
慧音「っ………なんだと?」
陽鬼「だからって余所見をしているとーーー」
月魅「簡単に首を落とされますよ」
慧音と話してる時の後ろから二人の強襲
陽鬼が上から頭を殴ろうとし、月魅が横から首を狙って刀を振りぬこうとする
完全な不意打ち
そして、知らない間に黒音が俺の前にいた
黒音「主様怪我はないのかの!?」
陽「あ、あぁ
俺に怪我はないよ」
黒音が少しだけこちらに視線を向けながら聞いてくる
だが、今は俺より陽鬼達の方が心配である
陽鬼「うわっ!」
月魅「くっ!」
と思って視線を戻した瞬間吹っ飛ばされたのか、二人が飛んでくる
陽「っ!」
まだ通常状態、子供の姿だからだったのが幸いして何とか二人をキャッチすることが出来た
陽「大丈夫か二人共!?」
陽鬼「な、なんとかね………ていうか不意打ちが効かないのは反則だと思うよ」
月魅「同感です」
ライガ「おいおい、効かないって訳じゃないぞ?ちゃんと警戒してたんだからな
警戒してりゃ防げるだろ」
いや………警戒はしてたんだろうが………何かが引っかかるな…………
陽「黒音、行くぞ」
この引っ掛かりがなんなのか…………確かめてみよう
黒音「憑依かの?それとも二人で攻めるのじゃ?」
陽「二人でだ」
黒音「了解なのじゃ……!」
そう言うと黒音は銃を構えながら突撃する
その間に戦闘状態になったのか大人化する
黒音「パンプ!プキン!頼むのじゃ!」
パンプ「OKですぜ」
プキン「行くぜえ!!」
使い魔である2匹を左右に飛ばさせて三方向からの同時攻撃しようとする黒音
その後ろについて行く形で刀を持って走る
ライガ「浅はかすぎるぜ!!」
両手を使ってパンプとプキンを殴り飛ばし、そのまま黒音を蹴ろうとするがーーー
陽「させるか!!」
黒音の後ろから刀を投げ、あいつの注意を引く
ライガ「!!」
それをよけずに、蹴り飛ばすがーーー
黒音「隙ありなのじゃ!」
ありったけの弾幕をライガに放つ黒音
ライガ「ぐっ……!!」
奴はダメージがあるのか知らないが怯んだ
なら後は確かめたい事…………まずは結界から出す!
陽「はぁっ!」
怯んだ隙に一発腹を殴る
ライガ「ぐっ………!!」
苦しそうに顔をゆがませるライガ
よく分からないがこのまま攻め抜く!!
妹紅「陽!!」
すると、妹紅が俺のパンチで怯んだライガを蹴り飛ばす
といっても、せいぜい数mくらいだ、後結界まで10mくらいある
妹紅「もう、私達を忘れなでよ
ここには、私も慧音もいるんだから」
慧音「そうだぞ、私だって手をこまねいてる訳では無いんだからな」
陽「ご、ごめん」
ライガ「ちっ…………何だ今の力…………まるで鬼じゃねぇか………」
ボソボソと、何か呟いているが、小声なので聞き取りづらい
まぁ今は関係ない
陽「妹紅、慧音、ちょっと考えがある
とりあえずあいつを結界から引きずり出したいんだ」
慧音「分かった、何か考えがあるんだろう」
妹紅「手伝うよ」
ライガ「……………何を考えてるかは知らねぇが、無駄になるって事を教えてやるよ」
陽「行くぞ………!!」
俺の合図で二人が飛ぶ
慧音は右に、妹紅は左に
ライガ「っ!」
黒音が正面から弾幕を放つ、それをあいつは防ぐがーーー
妹紅「はっ!」
その隙を狙って妹紅が一発蹴りを放つ
慧音「まだだ!」
そして、その間に懐に入った慧音が至近距離で弾幕を放つ
しかし、慧音のはさっきのより威力が上がってるように思える
ライガ「お前らぁ………!!」
そう言うライガの体はどんどん結界に近づいていく
その事にあいつは気づいてない
陽「よし………!!」
あともう少しだ
何も起こらないかもしれないが…………何もしないよりマシだ
ライガ「この………クソがぁぁ!!」
あまりに攻撃してキレたのか、あいつは俺に向かって跳躍してきた
まぁ流石に簡単には行かないか………!!
とりあえず、弾幕替わりの銃弾をライガに向かって打ち続けるが、全てよけられる
陽「しまっーーー」
気がついた時には既に首を掴まれて宙に浮かされていた
ライガ「何に気づいたかは知らねぇがここで首をへし折ってやる!」
やばっ…………本当に何とかしないと駄目だな…………どうするか
小さく尖ったものを作って手に刺す
→HAPPYEND
銃を作って頭に一発打ち込む
→BADEND




