レミリア&フランルート5
外に出るまでに何人かの妖精メイドにレミリア達の行方を聞いてみたがやはり全員知らなかったという
出たのはほんの数分前で走って行けば追いつけるかもしれないとのこと
そして俺は今門にいるが―――
陽「やっぱり美鈴もいないか……………」
門番である美鈴もいなかったのである
美鈴も一緒にいるのかそれとも………………いや、流石に門番なのにサボることはないだろう……………多分
陽「とりあえず行ってみるか…………」
どこにいるかまでは解らないが…………数分で飛べる距離だと限られてくるだろう
陽「けど俺だけが飛べないんだよな……………これって……………時間がかかりそうだな」
今更になって飛べないということが凄くめんどくさい事だと理解した
陽鬼達がどれだけ俺の為になっていたことか……………今あらためて理解した
陽「無いものねだりしても仕方が無い……………今は行くしかない」
とりあえずまっすぐ行ってみることにした
木がある程度生えているから通ったならそれらしい後をつけていくはずだ
レミリアか咲夜がそうしたと信じて進んでみよう…………
数分後~
しばらく歩いていると矢印の書かれた木を見つけた
恐らく咲夜がナイフで後をつけたんだろう
矢印の書かれた方向に歩いていくと新たに矢印の書かれた木を見つける
そうやって次々と道標を見つけていく
そして、そうやって歩いてるうちに微かだが爆発音が響いてく
陽「まさか…………戦ってるのか?」
だが、考えてみれば朝の時間帯でレミリアやフランがいないことがおかしいのだ
あいつらは咲夜や他に日傘をさしてくれる人物がいないとろくに外を歩けない筈なのに…………
陽「とりあえず行ってみるか……………」
もしかしたら陽鬼達もそこにいるかもしれないからな
そして、近づくにつれ段々と、音は大きくなっていく
それに連れて弾幕であろう光も見える
陽「もうすぐだ…………!!」
そして、俺はたどり着いた
そこに広がっていたのは―――
陽鬼「陽!?」
パチュリー「彼は来ないんじゃなかったの…………レミィ…………」
レミリア「……………結局こうなるのか……………!」
咲夜「くっ……………」
月魅「マスター………!!」
黒音「無理をするでない!!」
美鈴「小悪魔さん!大丈夫ですか!?」
小悪魔「な、なんとか…………」
―――満身創痍となった、皆であった
陽「な、何があったんだよ!!」
咲夜「彼……………いえ、『彼等』のせいよ」
そう言って、咲夜の視線の先を辿ってみる
そこにいたのは
白土「へ……………お前ハブられてたのか?可哀想な奴だな」
幽香「………………」
こっちに嫌な笑みを飛ばしてくる白土と、顔を背けた幽香だった
白土「しかし……………意外と早く別れたもんだな
あんたは案外あいつを殺したくてしょうがなかったりするのか?」
幽香「そんなわけないでしょ」
……………何か喋ってるけど…………そんなことを気にしてはいられない
レミリア「陽…………どうやってここに来た………!!」
レミリアが怒気を纏わせてこちらを睨みつける
本来ならビビってんだろうけど
そんなことはしてられない…………皆の治療をしないと
陽「……………木に跡がついてたからな
それを辿ってきた」
レミリア「咲夜!!お前がやったのか!!」
咲夜「…………申し訳ございません
しかし………………」
レミリア「言い訳は聞きたくない!!
…………………もういい、この戦いが終わったあとで説教だ」
咲夜「承知しました」
陽「それで………………フランはどうしたんだ?」
レミリア「ん」
レミリアが目線である一点を見つめる
そこには木があるのだが、そこの葉が生い茂ってる中でよく見るとフランが目を回していた
陽「………………吹っ飛ばされたわけか」
レミリア「あぁ」
パチュリー「それで…………どうするのかしら?」
レミリア「決まっているさ…………陽、本気を出せ
加減はするな」
陽「その前にひとついいか?」
レミリア「何だ…………今はあいつらが話してるとはいえ、悠長に話してる暇はないぞ」
陽「能力は使わないのか?」
これは少し気になったのだが、レミリアはともかく、フランが能力を使った形跡がないのだ
いや、弾幕の跡ならあるが、能力によって破壊されたものが何も存在してないのだ
レミリア「…………そう言えば説明してなかったな」
陽「何をだ?」
レミリア「特異点は他社の能力を受け付けない
相手が特異点なら、能力が効く確率は50%だが…………そこまでの確率に高望みするほど私も馬鹿ではない」
陽「………まさか、あいつらも特異点なのか?」
レミリア「正確には、風見幽香は特異点ではない……………だが、あいつは能力無しでも手こずる相手さ
お前も知っているだろう」
陽「あぁ…………」
幽香の強さは異常だ
それこそ、レミリアの実力以上に強いかもしれない
能力無しでだとこの幻想郷で一二を争うレベルだろう
そのくらい強いのだ
風見幽香は
陽「………と言うことは白土が特異点か」
レミリア「そうだ………………お前はその事を知っている筈だがな」
陽「ん?最後何て言った?」
レミリア「うるさい、そろそろ戦いに集中しろ」
陽「あ、あぁ」
白土「さて…………話は終わったか?こっちは終わった所だ」
レミリア「あぁ、待たせて済まなかったな」
白土「へん……………ようやく二つ目を使いこなし始めたところだ…………楽しませてくれよ?陽」
レミリア「熱烈なラブコールがかかってるぞ?行ってくるがいい」
陽「やめろ気持ち悪い」
俺にそんな趣味はない
白土「おらっ!!」
レミリアが変なこと言った瞬間に突っ込んでくる白土
陽鬼「やらせない!!」
だが、白土の横から陽鬼が突っ込んでくる
白土「んな!?」
それに不意を突かれたのか反応が出来ずに見事に陽鬼のパンチがクリーンヒットする
白土「ごふっ……………このガキィ……………」
陽鬼「陽、大丈夫!?」
陽「あ、あぁ」
特にダメージがあるわけでもないのにな
陽鬼は心配症なのかもしれないが、今回は助かったかもしれない
月魅「マスター、陽月を使いましょう
今の彼らにはそれが最適です」
陽「あぁ!!陽月[双翼昇華]」
俺が陽月を唱えると、陽鬼と月魅が炎と青白い光となって俺の体を囲い出す
レミリア「さて…………起きろフラン!!貴様にはやることがあるだろう!!」
フラン「!!はいお姉様!!」
咲夜「私も……………もう行けますお嬢様…………」
パチュリー「…………後で何かもらうわよ、レミィ」
小悪魔「パチュリー様!!無茶しないで下さい!!」
美鈴「門番としての意地があるんですよ!!やられっぱなしってわけにはいきません!!」
黒音「…………妾もやるとするかの!!」
そうやって全員がやる気を出す頃には俺の憑依も終わっていた
陽・YG「……………こい!!」
白土「あー…………良くもやりやがったな
まだ早いだろうが………こいつを使ってやるよ!!狼化[神狼改革]!!」
陽「!?」
白土が唱えたのはまったく聞き覚えのないスペルだった
あいつはみんなのを能力で改造すればいいという考えだ
名前が俺の陽化や月化と似ているが………まさか、憑依するのか?何をだ?
白土「見せてやるよ………俺の新しい力をな」
白土の体から三つの光が飛んでいき、それぞれが再び白土の体に入る
すると、白土の体が白銀のオーラで輝き出す
白土「へぇ…………これがお前が味わってる奴か…………力の性質は違うが、憑依ってのは凄いな!!」
そして、白土の短い髪は急速に伸びていき段々とオーラと同じ白銀の色に染まっていく
白土「ハハハ!!」
陽・YG「な、何だあれ…………!?」
レミリア「この気の感じ…………狼?いや………まさか……………」
白土「狼なのはあってるぜ!!だが!狼は狼でも!!」
そして、白土が完全にオーラに包まれ、見えなくなりすぐさまそのオーラがはじけ飛ぶと―――
白土・R「神狼だよ!!
フェンリル!!ケルベロス!!ティンダロス!!この三体のな!!」
パチュリー「ティンダロスなんてまた厄介なものを………………!!」
レミリア「知ってるのかパチェ」
パチュリー「ティンダロス…………それはクトゥルフ神話に属する猟犬の名前よ……………
その力はあらゆる直角から出入り出来る能力よ
どれだけ小さくても直角があれば出入りが可能なんていう馬鹿げた力よ」
レミリア「ちっ…………厄介な力だな」
パチュリー「スペカは使えないわよ………発動する前にカードの角から攻撃を仕掛けられるわ」
レミリア「面倒な………!!」
白土・R「すっげぇ力だ!!これがあれば………!!」
先程まで笑っていた白土が急に真顔になり、こちらを見据える
まるで、俺を倒すこと以外に目的があるかのようだ
白土・R「…………行くぞ、陽!!」
陽・YG「くっ!!」
突っ込んできた白土は先程の速度よりも倍以上の速度で迫り、特攻を仕掛けてきた
陽月のおかげでなんとか目には見え、あいつのパンチをギリギリよける事が出来た
だが、そこからの攻撃には―――
白土「殴り合うだけが勝負じゃないだろう!?」
―――俺はそこから弾幕を放たれ、ゼロ距離で食らってしまった
陽・YG「がっ!!」
レミリア「陽!!」
幽香「………………貴方達の相手は私よ」
レミリア「どけ!風見幽香!!貴様の相手をしている暇はない!!」
幽香「私には貴方達の相手をする意味があるのよ…………!!」
フラン「どいてよ!!
禁忌[フォーオブアカインド]!!」
レミリア「紅符[不夜城レッド]!!」
幽香「………………花符[幻想郷の開花]」
向こうでも戦いが始まったみたいだ
こっちも集中しないと……………
白土・R「余所見すんじゃねぇよ!!」
陽・YG「うぉ!!」
少しでも目を離すと弾幕を飛ばしてくる白土
向こうは空を飛んでいるが、俺も陽月を使ってる為、一応空を飛ぶことはできる
しかし、そもそも空を飛ぶこと自体が不慣れなのでなかなか上手く攻撃が当たらない
なんとか攻撃はかわせているが…………このままだとジリ貧だ
白土・R「おらどうした!!俺を殺さねぇのか!!」
陽・YG「くっ………………」
はっきり言って、向こうの方が能力敵には強い
スペルを唱えようにもカードの直角から直接攻撃が出てくる
よってスペカは使えない
陽・YG「はぁ!!」
つまり、弾幕しか使えないのである
白土・R「そんなトロイ弾幕当たるかよ!!」
しかし、そもそも人間体だと弾幕を飛ばすことができない俺が満足に当てれるわけもなく………
陽・YG「くそっ!!」
手当たり次第にひたすら撃ちまくる
しかし、それも全てよけられたり、防がれてしまう
白土・R「そんなもんかよ!!なら俺が殺しちまうぞ!!」
そう言うとズボンのポケットに手を突っ込む白土
その中から数枚の正方形の紙を取り出す
普通なら意味がわからなかっただろうが、今の俺にはわかった
陽・YG「させるか!!」
俺はそれを防ごうと弾幕を放つが、よけられてしまう
白土・R「ほら、全部防げるか!?」
そして、その紙をばらまいてしまう
そして、紙の直角の中に白土は隠れてしまう
陽・YG「くそっ…………!!」
紙ははらはらと空中を舞っていく
白土・R「おらっ!!」
後ろを舞っていた紙から白土が攻撃してくる
陽・YG「がっ!!」
それを俺は見切れずに直撃してしまう
そしてすぐに白土は隠れてしまう
だが、そのまま一向に出てこない紙は段々降下していく
だが、現れないまま、紙は地面に落ちてしまう
陽・YG「………?白土はどこ行ったんだ……………」
落ち着いて辺りを見回す
だが、白土らしい姿もなければ、直角があるものも見えない
咲夜「きゃ!!」
すると、下から咲夜の悲鳴が聞こえてくる
すぐさま視線を向けるとそこには何故か白土がいた
陽・YG「な、なんで向こうにいるんだよ!?」
驚きはしたが、今はそんなことをしている余裕はない
早く助けに行かないといけない
白土「お前からでもいいんだがな……………仲間から殺った方がお前にダメージを与えられるだろうな」
咲夜「貴方……………どうしていきなりこっちに出てこれたのよ………!!」
白土「直角ならなんでもいい
それに紙は木からできている
俺の改造の力さえあれば、戦っている間に木の枝を正方形の紙に改造することも出来るわけさ……………という訳で、死ね
十六夜咲夜」
くっ………………ここからだと咲夜を連れて逃げる余裕はない
どうすれば……………!!
白土を蹴りとばす
→HappyEND
咲夜を庇う
→BADEND
白土が出した正方形の紙
最後の方で説明した様に全部木の枝から作成しています




