レミリア&フランルート2
紅魔館・広間〜
レミリア「突然だけど博麗神社に行くわよ」
陽「…………………はっ?」
突然レミリアにこんな事を言われてしまった
あの後、咲夜が陽鬼に腕を締め付けられていた俺を発見してくれてなんとか俺の腕が機能をギリギリ保っているのを確認してて
その後に咲夜にレミリアが呼んでいるという事を聞いたのでレミリアの部屋に行ったら誰もいなかったから探し回っていたらレミリアが広間で立っているのを見つけたので声をかけた瞬間今の返事が返ってきた………………整理したけど訳わかんねぇ
陽「お前はいきなり何を言っているんだ?」
レミリア「博麗神社に行くって言ったの
聞こえなかった?」
陽「いや、聞こえたとか聞こえなかったとかじゃなくてよ………………」
レミリア「勿論咲夜も来るわ
フランも連れていくから貴方にはフランのお守りを頼むわね」
陽「フランも来るのか?」
レミリア「えぇ、偶には外の空気を吸わせてあげないとあの子すぐ拗ねて館壊しちゃうのよ」
額を手で押さえて言うレミリア
過去にもそう言った事があったのだろう
レミリア「あの子…………能力に加減っていうものを知らないから
いつも全力でやってしまうからどこかが絶対に潰れるのよ」
陽「あー…………なるほど」
別に悪い子ではないんだが……………いつも全力でやるからなぁ……………
レミリア「まぁ貴方だけで止められるとも思って無いからあの子達は連れてきて構わないわ」
陽「連れていかないとまともに止められやしないのは俺が一番解ってるよ」
陽「という訳でようやく起きたので連れてきた」
陽鬼「………………」
月魅「マスターが言うなら」
黒音「釈然としないのじゃが……………」
…………何故だろう、心無しか皆拗ねてる気がする
気のせいか
レミリア「……………貴方、なんて言って連れてきたの?」
陽「ん?いや、『一緒に出かけたいから来てくれないか』って」
レミリア「……………別々に連れてきたわよね?」
陽「そうだけど?」
レミリア「はぁ…………………貴方達も苦労するわね」
ジト目でこちらを見てくるレミリア
……………俺が何かしたのか
レミリア「何でこんなに鈍感なのかしら……………困るわよ…………ほんとに色々………………」
陽「何だよ……………」
レミリア「何でも無いわよ……………フランは咲夜が連れてくるわ
もうしばらくしたら来るんじゃないかしら?」
フラン「よぉぉぉぉぉぉぉ!!」
レミリア「噂をすれば来たわね―――」
陽「がふぁ!!」
話をしている最中に突然フランが俺の腹に洒落にならない速度で突っ込んできた
そして俺にぶつかっても勢いは殺せずに俺は吹っ飛んでいく
なんとか壁にめり込むくらいに激突した事でギリギリ止まることができた
フラン「お出かけするんでしょ!?早く行こ!!」
レミリア「あのねフラン…………………陽は気絶してるわよ……… 」
フラン「えっ?………………えっ!?何で!?」
咲夜「妹様、流石にあの速度で不意打ちで突撃されれば人間は大体こうなります」
レミリア「まぁ怪我がなかっただけでも良しとしましょう
出かけるのはもう少し後からにしましょう」
フラン「えー!!」
レミリア「フラン、わがまま言っちゃあ駄目よ?貴方が招いたことなのだから」
陽鬼「私が運ぼうか?」
レミリア「あら、無理に運んでも構わないのかしら?」
陽鬼「それで何かあっても自業自得じゃないかな」
レミリア(相当怒ってるわね)
咲夜「貴方の主なのだからもうちょっと丁寧に扱いなさい
まぁ…………自業自得なのはそうなんだけれども」
陽鬼「じゃあ行こうか」
咲夜「え、えぇ…………」
博麗神社〜
霊夢「で?なんで運んできたのかしら」
レミリア「いいじゃない別に」
霊夢「永琳じゃないけれど怪我人は医者に見せた方がいいと思うわね」
レミリア「そこまで怪我してるわけじゃないわ」
霊夢「だからって……………」
陽鬼「気にしなくていいと思うよ」
霊夢「へっ?」
陽鬼「自業自得なんだから」
霊夢「………………ちょっと、何あれ?」
レミリア「私じゃないわよ
陽が無意識であの子を怒らせただけなんだから」
霊夢「何したのよ」
レミリア「鈍感って怖いわねって話」
霊夢「大体納得できてしまう辺りが恐ろしいわね」
レミリア「昔からそうなのよね…………ほんと」
陽「…………うっ」
霊夢「あら?目覚めたみたいよ」
陽「うー…………………ん?霊夢?」
霊夢「お目覚めの気分はいかがなものかしら」
どうやらいつの間にか気絶していた様だ
まだ記憶が混濁しているからいつかはわからないが……………
手足は問題なく動かせれるみたいだから怪我はしていないようだ
咲夜「貴方何でここにいるか分かる?」
陽「…………解らないし、何で気絶してたのかが思い出せない」
レミリア「これはしばらく動かさない方がいいわね………………」
陽「折れが気絶するとき何があったんだ?」
咲夜「貴方…………妹様に突撃されたのよ
思いっきりね
その勢いで頭を打ち付けたらしくて……………そのせいじゃないかしら?」
陽「へぇ……………」
と言ったものの、結局それを言われただけじゃあ思い出せない訳で……………どうしたものやら
まぁしばらくしたら後から思い出すだろう
それまでは普通に過ごしていよう
陽「ところでフランは?」
レミリア「あの子なら今は陽鬼達と遊んでいるわ
弾幕ごっこじゃなくて鬼ごっこで遊んでいるんだけれど」
陽「そうか…………」
どうやら四人共元気に遊んでいるらしい
陽「って太陽の下でフラン遊ばせていいのか?」
レミリア「大丈夫よ
黒音が大きめの日傘を持ちながらフランに肩車してるから」
陽「……………………咲夜が離れてるから安心していいと思っておく」
咲夜「大丈夫よ、こうやって話してる間にも時を止めて確認しに行ってるわ」
陽「そ、そうだったのか」
時間停止は俺もレミリアもされてるかどうかがわからないから何とも言えないが……………まぁとりあえず安全ということだろう
陽「それじゃあ俺も行ってくるか………………」
レミリア「駄目よ、貴方はまだ動いちゃダメ」
陽「何でだよ、怪我ないみたいだからいいんじゃないか?」
レミリア「怪我がないからって安心してはダメよ
体の外にじゃなくて中に異常があるのかもしれないんだから」
そういいながら俺の肩を抑えて動けなくさせるレミリア
流石に吸血鬼だけあって力が強くて起き上がれない
陽「せめて、フランの様子だけでも………………」
レミリア「…………無茶な事しないというなら行ってもいいわ
ただし、私の付き添いよ」
陽「という事は咲夜も来るのか」
咲夜「当たり前じゃない
お嬢様が行くところに私ありなのだから」
まぁ二人が来ても別に支障がないから別にいいと思っている
そこまで一緒に行きたくない理由もないしな
陽「じゃあ行くか」
レミリア「そうね、行きましょう」
数分後〜
フラン達を探してしばらく歩いて数分はたったと思うくらいになった頃にそれは起きた
森の向こうから爆発音が聞こえてくるようになったのだ
陽「…………弾幕ごっこはしてないんじゃなかったのか?」
レミリア「……………飽きたか、それともまだ続けているけど弾幕を使い始めたかの二択ね…………」
陽「それ結局目を離したから起きたんだよな」
咲夜「………流石に言い返せないわ」
陽「とりあえず早くフラン達のところに行かないと―――」
フラン「待て待てー!!」
陽鬼「死ぬ!!流石に逃げないと!!」
月魅「ぜぇ…………ぜぇ………」
陽鬼「月魅!!早く!!」
……………とてもやばい状況だということがよく分かった
前方から猛スピードで飛んでくる陽鬼と月魅
その後ろから黒音をおぶっているフランが飛んでくる
フランはとても楽しそうに飛んでるが、陽鬼と月魅は本気で逃げていた
流石にフランの力は強力なのが分かってるからなのだろうか
というか黒音の表情が日傘に隠れて良く見えないんだが―――
黒音「わー、すごーい」
……………語尾をわすれるほどに精神が疲弊しているようだ
何故だろうか
目立った外傷は無いみたいだが…………フランのあまりにも強力な力を見てしまったからなのだろうか
と言うかそれくらいしか思いつかない
とりあえず、フランを止めることが先決だ
フランが暴れまくってるおかげで通った道がわかり易くなるくらいに周りの木が破壊され尽くしている
このままだと、全てを破壊しかねない
陽「フラーン!止まれー!!」
フラン「ん?あ!陽ー!!」
陽鬼「陽!?」
月魅「もう起きたんですか!?」
陽「あぁ、俺は大丈―――」
フラン「よぉぉぉぉぉぉぉ!!」
何故かついさっきも同じことが起きたような気がするが、気にしたらダメだとすぐに悟った
フランは叫びながら俺に突撃をかましてそのまま俺に追突しながら勢いで飛んでいく
何本か木をへし折ったような気もするが、そんなこと気にしてる余裕は俺には存在してなかった
フラン「良かった!起きたんだね!!さっきはどうなることかと…………陽?」
咲夜「妹様、陽は気絶しています」
フラン「何で!?」
咲夜「人間の体は木を何本もへし折る衝撃を背中で受け止めて気絶しない程頑丈ではありませんから」
フラン「え?………………あ」
レミリア「貴方……………気づいてなかったの?」
フラン「…………まったくこれっぽっちも」
レミリア「ハァ………………前途多難ね、これは」
霊夢「とりあえず…………ウチに寝かせておいて、起きるまで待ってなさい
それくらいなら許してあげるわ」
レミリア「あら、それまでのご飯も出してくれるのね
ありがとう、霊夢」
霊夢「飯くらい自分で作りなさい」
レミリア「あらそう……………しかし、のんきに寝ちゃって―――」
また夢を見た
金髪で赤い服をまとっている吸血鬼の女の子が俺に抱きついていた
『行ったら死ぬかもしれない
だから行ってはダメだ』と言いながら
それに対して俺は『俺は死なない
例え腕を引き裂かれても、足をもがれても、魂だけになってもここに戻ってくる』と言った
それに対し女の子は『そんなになったら普通死んでるよ
魂だけなのも死んでるし』と言いながら笑った
俺はそれを見て安心したらしく、その女の子の頭を撫でる
『じゃあ行ってくる』それを最後に俺は部屋を出た―――
フラン「あ!目が覚めた」
咲夜「まったく……………心配させるわね」
陽「……………フラン?咲夜?二人とも何してんだ?」
咲夜「貴方がまた気絶したから寝かせてもらってたのよ
霊夢に感謝しておきなさい」
陽「あー…………そうか」
レミリア「あら、目が覚めたのね
体の調子はどうかしら?」
陽「………………全身が痛い」
起きたての頭でも全身が痛い事だけは理解できている
とても動かせそうにないくらい痛い
それでもこうして気絶できていたのは痛すぎるからなのだろうか
レミリア「まぁ………起きたなら構わないわ
あの子達におぶってもらうなりなんなりしてもらって今日は帰りましょう」
陽「陽鬼達は?」
レミリア「鳥居のあたりで待たせてるわ
フランは咲夜がおぶって日傘をさすから気にしなくてもいいわ」
陽「解った………………じゃあ陽鬼達を呼ぶか」
レミリア「そうね…………今咲夜が呼びに行ったわ」
流石時止めができるだけあるな
もう動いていたとは
咲夜「お嬢様、連れてきました」
レミリア「ちょうど良かったわね、それじゃあ帰りましょう」
陽鬼「私は腕を……………よいしょっ」
月魅「私は足を持ちましょう」
黒音「妾は胴かの」
三人がそれぞれ俺の体を持って飛びながら俺達は紅魔館に帰ったのであった
…………この体の痛み………明日までには治るかな




