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東方月陽向  作者: 趙餡
85/183

レミリア&フランルート1

選ぶなら…………そうだな……………


レミリア「そう言えば陽、頼みがあるのを忘れてたわ

それをしてくれないかしら?」


陽「ん?頼み?」


レミリアが突然笑顔で俺に話しかける

選べと言ったのはレミリアだよな?

その直後に思い出すって…………


レミリア「フランの遊び相手になって頂戴」


陽「フランの?」


フラン「陽が遊んでくれるの?」


陽「…………………」


他の奴に言われても何ともならないのに、フランが言うと背筋が寒くなるのはなぜだろう

そう思っていると、レミリアが近づいて耳打ちをしてきた


レミリア「この子はよく館を壊してしまうから…………それを防ぐ為に、頼むわね?」


小声で喋ってきたレミリアに対して、俺も小声で話始める


陽「………解った、フランの遊び相手をしてたらいいんだな?」


レミリア「えぇ、それ以外の時間は私のところに来なさい」


陽「レミリアのところ?なんでだ?」


レミリア「咲夜が入れた紅茶でも飲みながらお話したいと思って

言っておくけど、これは命令よ」


陽「命令って言われちゃあ何も言えないな……………わかったよ」


レミリア「ありがとう

それと…………これを渡しておくわ」


そう言ってレミリアは三枚のスペルカードを渡してくる


陽「これは?」


レミリア「貴方が使う予定だったスペルカード

けど使う前に貴方は行ってしまったわ

だから今の内に渡しておこうと思ったのよ」


陽「俺が使う予定だった…………か」


投擲[投霊小刀]


伝線[魔法移し]


妖爆[拡散弾幕]


この3枚が今レミリアから貰ったスペルカードである

どんな効果があるか……………自分では使った事が無い筈なのに何故か使える自信がある

やはり使う予定だっただからだろうか

自分では良く分からないが……………


レミリア「自分の事を解ってないのは人間だけじゃないわ」


唐突にレミリアが呟く



陽「何だいきなり」


レミリア「貴方が自分の事なのによくわかってない、って言いたげな顔をしてたものだから」


…………やっぱり読まれやすいのか?俺って


レミリア「そうね、私にも読めるのだから相当だと思うわ

もっとポーカーフェイスする事も大事だと思うわ」


陽「と言われてもなぁ……………」


そう簡単にできたらとっくにやっている事だろう

出来ないからこうやって読まれるのだが、別段困った事なんてないと思う


レミリア「残念、困る事はあるわよ」


陽「………………………」


レミリア「戦いの時に表情から読まれてしまう場合もある

戦闘中でも情報は自分にとってメリットになるから」


陽「なるほど………………」


レミリア「無論、相手にもメリットを与えかねないんだけど」


さっきから読まれまくってるけど、要するにポーカーフェイスや読まれにくい表情をしておけばいいって事か


レミリア「さて…………そんな話はこれくらいにして、早くフランと遊んであげて」


陽「お、おう…」


フラン「早く早く!!」


ぴょんぴょん跳ねながら楽しそうな笑顔をしているフラン

こうやって見るぶんには無害に見えそうなんだけどな……………


フラン「今失礼な事考えたでしょ」


陽「……………そんなわけ無いだろ」


楽しそうな笑顔から一転、いきなりジト目でこちらを見てくる

鋭い、鋭すぎるぞ

レミリアもそうだが、何でこう女って男の考えが解るんだ………………


フラン「……………まぁいいや、遊んでくれるなら」


陽「で、何して遊びたいんだ?」


フラン「楽しかったら何でもいい!」


レミリア「…………というわけだから、頼んだわよ」


陽「…………………解った」


これは……………大変そうだなぁ…………






紅魔館・地下・フランドールの部屋


フラン「ねぇ!何して遊ぶの!?」


陽「そうだな…………最初はトランプでもやるか」


フラン「解った!!ブラックジャックでしょ!」


陽「違う」


フラン「ポーカー?」


陽「それも違う」


フラン「むー!!じゃあなんなのさ!!」


フラン「ババ抜きだ」


フラン「……………二人でやる事じゃないよね?」


陽「それもそうなんだが…………………」


他の奴でルールがわかるのは神経衰弱と七並べに、スピードくらいだ


陽「まぁとりあえずやっていこう」


フラン「しょうがないなぁ………………」


さて…………これで何分持つのか……………一時間潰せればいいか……………







咲夜「陽!!」


陽「はっ!?」


びっくりした……………知らない間に寝ていた様だ


咲夜「もう夕食の時間よ?」


陽「なんだと!?」


おかしい…………確かトランプをし始めたのが昼頃だったはずだ……………つまり、少なくとも四時間以上はトランプをしていたというのか

随分長い事やってたんだな……………えっと、最後は確か俺の勝ちで終わったんだったか?やばい…………覚えてない…………


フラン「zzzz」


そして横を見てみるとフランが寝ていた

その手には大量のトランプのカードが

しかし、集めていたというよりはカードの束の上に手を置いているかのようにも見える

だが、今確かめる術はない

咲夜「トランプでもやってたの?よく妹様を熱中させれたわね

飽きるとすぐに弾幕ごっこさせようとするから」


陽「…………あぁ、解る気がする」


フランの事だ

どんな遊びでもすぐに飽きてしまうんだろう


陽「…………ん?けど俺と遊んでる時はそんな直ぐに飽きたりしてなかった気がするぞ?」


咲夜「貴方は気に入られてるのよ、妹様にもお嬢様にもね」


陽「気に入られてる…………………か」


咲夜「…………まさか嫌だなんて言わないでしょうね?」


陽「いや、そんな気がしないんだよ……………俺が気に入られてるってのが」


咲夜「あら?どうしてよ?」


陽「そんな要素あるか?」


咲夜「自分では分からないかもしれないけど貴方にはそういう気に入られる素質っていうか…………魅力があるのよ」


陽「そういうもんか」


昨夜「そういうものよ」


自分じゃ解らないよな………そういうのって………………けど、昔からお茶入れや部屋の掃除とかしかさせられてない気がするな…………思い出してないだけで本当はそういう事を言われていたのかもしれない


昨夜「解ったなら早く行きましょう

早くしないと冷めてしまうわ

妹様は私が運んであげるから」


陽「あぁ………悪い」


俺はその場から立ち上がって部屋から出ていく

そしてそのまま少し早足で飯を食いに部屋へ向かう






数分後~


レミリア「何か言うことは?」


陽「遅れて悪かった……………」


部屋に到着後、早々にしてレミリアに怒られている

ブチギレてる訳ではないみたいだが、それでも怒ってるのが丸分かりである


咲夜「申し訳ありませんお嬢様

私がもう少し早く声をかけていたら良かったんですが……………」


その怒られてる最中に咲夜が助け舟を出してくる

良かった………これで助かっ―――


レミリア「貴方のせいじゃないわ、下がってなさい」


咲夜「はい、解りました」


―――た訳でもないみたいだ

すぐ下がったからまったくフォロー出来ていない

アイコンタクトで『ごめんなさい』って謝ってきているが、元はといえば俺が悪いので許すも許さないもなかった


レミリア「それで?なにか謝ることがあるでしょう?」


『言う事』じゃなくて『謝る事』って謝る前提なのか…………しょうがないけど


陽「夕食の時間に遅れて済まなかった」


レミリア「まぁ今回はそれでいいけど………今度から遅れた場合にはそれじゃあ駄目よ」


陽「…………解った」


レミリア「まったく…………呼ばれたらすぐ来なさい?咲夜が呼んだその瞬間から動いておきなさい」


陽「…………………」


レミリア「確かに遊んでとは言ったわよ?

けど、それで夕食を食べるのが遅れたらあなたのせいなのよ?

一人で食べていいわけでもないわ

寂しいし何より咲夜の負担が増えるわ

たった一人前…………だなんて思っていたら大間違いよ

一人前でも負担がある事には変わりないわ」


陽「…………………」


レミリア「だいたいね、時間を忘れるほど遊び続けるなんておかしいと思わないの?

貴方ロクにトランプのゲーム知らない癖によくそれで何時間も遊べたわね

フランすら弾幕ごっこを言わないくらいに集中してるみたいだし、相当なものよ?」


やばい…………レミリアの説教が始まった

これは長くなるパターンだ


俺は周りを見渡してなるべく助けてくれそうな奴を探す

咲夜は…………駄目だ、目を瞑って合わそうとすらしてこないから没

フランは…………寝てるので、絶対に無理

パチュリーは……………そもそもいないんだが小悪魔もいないしどこ行った?というか良く考えたら始めからいなかった気もする

美鈴は…………………いない……………仕事が仕事だから食わないのか?

他の妖精メイドは……………ここにいる全員が苦笑いをしてきた…………

俺に助けは……………ないのか


レミリア「ちょっと、聞いてるの?」


陽「聞いてるよ…………」


レミリア「なら今まで言ったことを一言一句全て言いなさい」


陽「……………はぁ」


今日は寝られなさそうだと、俺はこの時思ったのであった


レミリア「やっぱり聞いてないんじゃない!!大体貴方は―――」






数時間後~


陽「ふぅ……………美味かった」


結局あの後30分程怒られてから飯を食べた

今回はあったかい料理ではなかったらしく、怒られ損だなと思ったりもしたが、口に出さずにそのまま食べ続けてたのであった

レミリアも何も言わずに食っていたが、時折申し訳なさそうな視線でこちらを見ていた

因みに今はベッドの上で寝転がっている

上手く寝付けないから起きているが、陽鬼達はぐっすり眠っていた

フランとの遊びに参加していなかったが、どうやらあの間はレミリアと話をしていたらしい

何の話か聞いてみたが、三人ともはぐらかせてきたので結局何の話をしていたのかは謎である


レミリア「陽、起きてるかしら?」


陽「ん?レミリアか?」


レミリア「入るわよ」


ベッドでゴロゴロしていたらドアの向こう側からレミリアの声が聞こえてくる

しかし……………せめて許可を取ってから入れよ……………別にいいけどよ……………


レミリア「さっきは悪かったわね

何か怒っちゃって」


陽「いや、遅れた俺が悪いんだから」


レミリア「それでも、よ

私がこうしたいと思ったのよ

文句あるかしら?」


陽「ないけどよ……………」


レミリア「そ、なら良いのよ

用件はそれだけだから」


陽「お、おう…」


謝っただけで部屋から出ていくレミリア

本当にそれだけだったのか……………

さて……………俺もそろそろ眠るか………………






夢を見た

赤毛の小さな鬼の女の子が俺の前に倒れている夢だった

その子は言った


『私を捕まえてどうする気だ』と


俺は『別に何も考えてない

というか捕まえる気すらない』と言った


その後ろから紅眼の青みがかった髪の吸血鬼の女の子と従者であろうメイドが声をかける

『助けても貴方に何のメリットもないわ』と


俺は『だけど助けたい』と言った


吸血鬼の少女は言った


『貴方の好きにすればいい

けど、寝首を掻かれることになるかもしれない』と


『大丈夫、そんな事にはならない』

俺はそれだけ言うと鬼の少女に近づいていく


―――そこで俺は目を覚ます


陽「ん……………朝か………………」


俺は寝ぼけ眼を擦りながら起き上がろうとする、が何故か起き上がれない

俺は疑問に思いながら頭を横に向けるとその理由がわかった


陽鬼「んぅ………………」


陽鬼が他の二人を押しのけて俺に抱きついていたのだ

どうりで動けない筈である

流石に鬼の力で抱きつかれていたら身動きが取れなくなるのも納得できる

……………しかし、そろそろ離して欲しいのが本音である

なにせ、腕の色が変色しかけているという物凄く危ない状況なのだから

このままほっておくと腕が大変な事になりそうだ


陽鬼「んー……………むにゃむにゃ…………陽〜………………」


………………まぁ、この笑顔が見れるなら別にいいか……………さて、今日は何しようかな

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