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東方月陽向  作者: 趙餡
84/183

咲夜ルートBADEND

何とかして2人を助ける!!

そう思う前に俺は既に足を走らせていた

そして、二人と白土の間に割込む様に飛び込んだ


陽「うぉぉぉぉぉぉっ!」


白土「っ!?」


ギリギリで攻撃を避けつつ、そのまま地面につっこみながら転がっていく

『なんとか助けられた』そう思いながら伸ばした腕で掴んだ物を見る

そこにいたのは―――






―――パチュリーだけだった

咲夜はどこに行ったのかと辺りを見回す


咲夜「くっ……………」


後ろで咲夜の呻き声が聞こえる

その声を追う様に俺は後ろを振り返る

そこにいた咲夜は致命傷こそ負ってないものの足から血が出ていた

白土「後ろから攻撃したも同然なのに………………よくよけれたな」


咲夜「伊達に紅魔館のメイド長をやってないわよ……………!!」


陽「咲夜!!大丈夫か!?待ってろ、今治療を…………!!」


俺は怪我をした足に能力で作り出した包帯を巻きつけようとするが、咲夜に止められてしまう


咲夜「構わないわ……………それに、今は戦ってる最中よ

余計な事をしていたらやられるわ」


陽「それは……………」


白土「別にやってもいいんだぜ?どうせ意味がなくなるからな」


咲夜「貴方が私や陽を殺す事も意味が無いと思えるのだけれど?」


白土「…………………」


陽「咲夜?意味が無いってどういう―――」


咲夜「その話は『いずれ』してあげるわ

今は目の前に集中しなさい」


陽「あ、あぁ…………」


はぐらかされた感じがしたけど…………今は咲夜の言う通り、目の前に集中しないとな


白土「いいのか?治療しなくてよ」


咲夜「良いのよ、『今』はこれで」


……………さっきから咲夜の言葉に妙に含みがあるように聞こえてならない

けどそれは俺に向けてじゃなくて…………まるで自分自身に言い聞かせてるような

そんな感じだ


陽「……………いくぞ咲夜」


咲夜「っ………そうね」


見ただけでもわかるくらいに咲夜の顔色が悪くなっていく

無理もないだろう、致命傷ではないとはいえ、血がとめどなく出てるのだから

…………咲夜に任せたらダメだ

ここは俺がやらないと…………咲夜の負担を減らすために


咲夜「…………………陽?」


白土「お前一人でやるつもりか?あのガキ共もいないのに」


ガキ共…………陽鬼達の事か、確かに俺一人では今のこいつの足止めになるかもわからない

だが…………


陽「負けなければいいんだ」


白土「……………そうかよ」


それを最後に白土は構えを取る

俺もそれに合わして構えを取る


咲夜「陽………………」


咲夜が心配そうにこちらを見つめる

しかしその顔も痛々しいものだった


白土「…………………っ!!」


白土が駆け出してくる

俺はそのまま白土の動きに合わせるように刀を振りかぶる

白土の腕が俺の肩に、俺が持っている刀が白土の肩に

それぞれの攻撃が当たる瞬間


咲夜「…………………また会いましょう?」


咲夜が俺を押しのける


陽「……………えっ?」


咲夜が俺を押し退けてくれたおかげで俺には何の怪我もない

しかし、結果として白土の腕は咲夜の脇腹に当たり、そのまま『通過した』

その後に、俺が見たものは辺り一面に飛び散る鮮血と俺の胸に飛び込んできた咲夜の上半身であった

その咲夜の上半身はピクリとも動かず、俺もその状況に全く反応出来ないでいた


白土「ちっ…………狙い損なった…………今度こそ」


何かを喋りながら近づいてくるが、俺には白土の喋った言葉も、足音も、気配も何もかも感じなかった


白土「…………ま、今回はそう言う事だった訳だ

大人しく諦めな」


俺はその言葉に反応しない

白土はそれに呆れたのか、ウザかったのかは知らないが舌打ちをして腕を上げる


レミリア「―――今回は流石に許さんぞ」


白土の上から声が響く

そこにいたのはレミリアだった

しかしその顔は憤怒にまみれた表情であり、発せられるオーラも段違いの物があった

咲夜が殺された事に対する怒りだろうか

いや、それしかないだろう


陽「レミ……………リア……………」


レミリア「話しかけるな

今私は怒っているんだ

幾ら貴様と言えでも殺しかねん

殺されたくなければ、『咲夜』を守れ」


陽「………………」


俺は上半身だけとなった咲夜を抱き抱える

その間にレミリアは白土と共に上空へあがるが、俺はそれを見なかった






白土「何故怒る?どうせまた戻されるのに」


レミリア「家族を殺されて黙っているとでも?ならば貴様の溺愛している妹を探し出し、この爪で八つ裂きにしてやろうか?」


白土「お前…………言っていいことと悪い事があるのがわからないか?」


レミリア「ふん…………操り人形同然の貴様にも情というものは残っているんだな」


白土「お前……………!!」


レミリア「否定出来んだろう

事実なのだからな」


白土「良いだろう……………今お前を殺す事にした」


レミリア「かかってこい……………二度と刃向かわないようにしてやろう」






二人が上で戦っている間、俺は咲夜をじっと見つめていた

既に体は冷たくなっており、白い肌はさらに白くなっていた

俺は咲夜の顔に触れる

しかし、感じられるのは唯々冷たくなった咲夜の肌であり、温もりは感じられなかった

何を間違っていたのだろうか

どこで間違えていたのだろうか

何もわからないままただ時は流れていく―――




BADEND〜

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