咲夜ルートHappyEND
何とかして……………二人を助ける!
陽「うぉぉぉぉぉぉっ!」
俺は思いっ切り咲夜達の元へ走り抜ける
そしてある程度近づいたら咲夜達に向かって飛び込んだ
白土「おせぇよ!!」
白土が構えた刀を咲夜達に向かって振るうのと
俺が咲夜を助けれたのは同時だった
陽「大丈夫か!?」
咲夜「え、えぇ……………それよりパチュリー様は!?」
白土「………………ちっ、関係ない奴をやっちまったぜ」
白土のその言葉に俺たちは振り向いた
そこには、鮮血が付いている刀を持った白土と、倒れて動かないパチュリーの姿だった
刀についてる血は少ししかないが、それでも、それがどういう事か解ってしまった
咲夜「パチュリー様!!パチュリー様!!」
パチュリーを一瞬でこちらに持ってきて何度も何度も呼びかける咲夜
しかし一向にパチュリーは反応しない
白土「陽…………………今のはお前が殺したも同然だなぁ?」
咲夜「貴方がやったくせに何言ってるのよ!!」
白土が言った言葉に言い返す咲夜
俺にはそんな二人の会話が一切入ってきていなかった
咲夜「陽も何とか言い返したらいいじゃない!!」
陽「だって俺が………………」
そういった途端に頬に衝撃がきた
それは咲夜が俺をビンタしたからだとすぐに分かった
咲夜「貴方のせいな訳ないじゃない!!」
陽「でも………………」
咲夜「文句を言ってる暇があったらさっさと仕事しなさい!!貴方の能力なら包帯も作れるんだから!!」
陽「……………解った、ありがとう咲夜」
咲夜「な、何よいきなり……………」
陽「おかげで目が覚めた
早くパチュリーを助けてやらないとな」
咲夜「……………えぇ」
そう言って咲夜が手を繋いだ瞬間俺の服のポケットが光り出す
陽「これは……………」
ポケットから取り出してみると、それはスペルカードだった
従者[十六夜 咲夜]
時間[time slip slash]
白土「もういいか?」
陽「あぁ…………これでお前をぶっ飛ばせる」
白土「言ってろ」
陽「いくぞ……………咲夜」
咲夜「えぇ、今回は特別よ」
陽「従者[十六夜 咲夜]」
白土「その二枚のスペルカードにどんな効果があるかは知らないが……………注意はしないとな」
俺がスペルを唱えると咲夜の体が光りだし、咲夜の姿を変えていく
その姿は咲夜の持っている懐中時計そのものだった
大きさに関してはかなりでかいが
白土「…………時計?」
陽「さて…………やるぞ」
俺は懐中時計となった咲夜を持って白土に突撃する
白土「何を……………」
咲夜「私の力、忘れたのかしら?」
時計になった咲夜がそう言うと、光りだす
白土「っ!」
その光に気づいて白土が刀をこちらに向けて振り下ろす
だがもう遅い
光が止んだ時には白土の動きは……………いや、動いているのは俺だけになった
咲夜の力で俺たち以外の時を止めた
そして、俺の力でナイフを作り出して白土の周りに配置する
そして配置が終わるとそのまま白土の後ろに周り時を動かす
白土「―――はっ!!」
時を動かした瞬間に周りに配置されてるナイフに気づく白土
白土「うぉぉぉぉぉぉっ!」
ギリギリのところでかわせてはいるが、所々に傷がつき始める
どうやら、刀身を食らっていたあの力はまだ意識しないと出来なくなるみたいだな
白土「はぁ……………はぁ………………クソ、何本か当たっちまったか……………」
陽「力を発動出来ないほどにか?」
白土「ちっ……………まだだ、まだお前を倒すくらいの力は残ってる」
そう言っている白土の体はナイフのかすり傷だらけで見た目だけだと血まみれになっている
だが、ダメージと疲労でそこまでの力はないはずだ
ここで決める!!
陽「咲夜!!決めるぞ!!」
咲夜「えぇ」
陽「時間[time slip slash]」
スペル宣言直後に咲夜の時計がまた光りだす
しかし、さっきとは比較にならない程に光だし、俺もつい目を瞑ってしまった
白土「な、なんだ!?くっ……………!!」
白土も目を瞑っているようだが、如何せん眩しくて目が開けられないのだ
そして光がやんだ頃には―――
白土「ちっ………………ここは?」
陽「紅魔館の…………上……………」
―――紅魔館の敷地内上空にいた
陽「俺飛べないんだが!?」
咲夜「陽!下を見て!!」
陽「下って………………パチュリーとレミリア!?それに…………」
ツキカゼ「邪魔だ!!どけ!!」
レミリア「パチェ!!」
咲夜に言われた通りに下を見ると、男がパチュリーに剣で斬りかかっているところだった
咲夜「陽!!まだスペル効果は続いてるわ!!私を投げて!!」
陽「解った!!うぉぉぉぉぉぉっ!」
咲夜の言葉を信じて時計となった咲夜を投げる
するとまた時計となってる咲夜の体が光りだす
そして光が止む頃には咲夜の体は時計ではなく、一本の巨大なナイフとなり、下のに向かって飛んでいく
ツキカゼ「ぐっ!!何だ今のは!?」
レミリア「ナイフ…………まさか咲夜!?じゃあ下にいるのは!?」
どうやら男の方には今の不意打ちでダメージは与えられた様だ
直撃とまではいかないが、掠った腕を抑えてるのが上から確認できる
………………まぁ落ちていってるんだけどよ
白土「今のお前は飛べないから狙い放題って訳だ!!」
そう言いながら突撃してくる白土
今の俺は空中で何も出来ない、だが―――
レミリア「下にいた貴方達が上にいるのかは知らないけど…………これで貸一つよ?」
陽「その貸しが怖いな」
既に白土の上にはレミリアがいた
白土「何っ!?」
レミリア「今は貴方もボコボコにしたい気分だったのよ
陽が倒すと思っていたのだけれどね」
陽「今は何も手がないんでな」
レミリア「……………なるほど、なら貴方の手で………………倒しなさい!!」
白土「がっ!!」
一瞬下を向いたかと思えば白土を下に向けて蹴り飛ばす
レミリア「あなたも行きなさい♪」
陽「へっ…………うおぉぉぉ!?」
そして何故か俺は襟を掴まれてぶん投げられた
それも勢いをつけたから白土より落ちる速度が速い
ふと下を向いてみるとナイフとなった咲夜がこちらに飛んでくるのか分かる
ツキカゼ「月風 陽!?貴様は下にいた筈…………だがこれはチャンス!!」
そして上から男が追ってきている
レミリアと戦ってたからなのか体はよく見ると満身創痍なのが見て取れた
一番上には男
そして次に俺、白土、ナイフになってる咲夜といった順番か
………………何とかして二人を追い払うか
陽「来い、咲夜!!」
咲夜「言われなくても!!」
ナイフとなった咲夜がまずは白土に突撃する
白土「あぶね!」
だが白土はそれを何とかして回避する
そして飛んできた咲夜を掴んで、そのまま勢いで男よりも上に上がる
ツキカゼ「何っ!?」
咲夜「これがこのスペルの本領よ!」
一瞬でナイフから時計に戻し、時を止める
そしてそのまま男と白土を咲夜をナイフに再び変えて切り裂く
そして切りつけるのと同時に周りにナイフを配置する
そして時を動かす
白・ツ「「っ!?」」
二人同時に体を切りつけられるダメージとナイフが一斉に体を切り刻んでいくダメージを負う
陽「time slip……………か、なるほど」
咲夜「どうしたの?」
陽「今更ながら少しだけ時間を戻ったんだって思ってな」
それだけ言うと俺は白土の方向に見直す
白土「ちっ…………まだ使いこなせてねぇか……………陽、次こそは勝つからな…………」
それを最後に白土は姿を消す
あの男の姿はいつの間にか消えていた
おそらく逃げたのだろう
レミリア「………陽、それと咲夜話を聞かせてもらうわよ」
陽「おう」
咲夜「はい………………あ、戻った」
隣を見るとナイフから元の姿に戻った咲夜がいた
すると、すぐに俺の視界が上昇を始める
すぐに分かった
陽「落ちてんじゃねえかぁぁぁ!?」
しかし、すぐに首襟が掴まれて首が締まる感覚が来る
パチュリー「けほっ……………さっさと降りたら良かったのに」
陽「……………ごもっとも」
紅魔館・主の部屋〜
レミリア「時間を超えた…………ねぇ」
咲夜「まぁ…………はい」
陽「信じてくれるか?」
レミリア「信じるも信じないも、実際に地面にいたはずの貴方達が空中にいたんだからそういう事なのでしょう?わざわざ時間を止めて全員上に運ぶのは無意味だから、咲夜が何かしたわけでもないようみたいだしね」
何とか信じてくれたようだ
一々説明するには良く分からないこともあるからな…………はぁ………
レミリア「…………………咲夜には使えない時間移動の能力…………何故使えるようになったか………興味はあるけど…………」
レミリアが何か呟いているが小声なので全然聞こえない…………どうしたんだ?
陽「レミリア?」
レミリア「何かしら?」
陽「いや、何か考え事してるみたいだったからさ」
レミリア「気のせいよ」
陽「?ならいいけど」
咲夜「お嬢様、もうすぐお食事の時間です」
レミリア「あら、さすが咲夜ね
いくわよ、陽」
陽「あ、あぁ」
咲夜「陽、後で話があるのだけどいいかしら?」
陽「……………?解った」
咲夜が俺に話………………なんだろうか?
夜・紅魔館・中庭〜
陽「俺に話って何だ?」
咲夜「えぇ………えっと…………」
珍しく咲夜が言いよどんでるな…………なんだろうか?
陽「何々だ?」
咲夜「えっと……………」
顔を俯かせている咲夜
けど、夜なのもあるからその表情が見えづらい
陽「…………?」
咲夜「実はね……………私って貴方の事が……」
美鈴「うわぁぁぁぁ!!」
フラン「美鈴!!」
レミリア「何やってるのよ!」
美鈴「こ、小悪魔さんが押したからじゃないですか!!」
小悪魔「ごめんなさーい!!」
パチュリー「………………あーあ」
咲夜「な、何でこんなに………………」
レミリア「………あー、ごめんなさい咲夜
ずっとそこから見てたんだけど……………」
咲夜「ず、ずっと……………?」
フラン「だって何だかいい雰囲気だったし…………何かな〜って」
咲夜「………………///」
…………話をしてたら扉から美鈴から飛び出したのを皮切りにレミリア、フラン、パチュリー、小悪魔が出てきた……………皆して何してんだよ
それに対して咲夜が顔を夜なのに解るくらいに真っ赤にしていた
陽「そういえば、何を言おうとしてたんだ?」
咲夜「えっ!?」
陽「だってまだ聞けてなかったしな」
咲夜「え、えっと………………」
レミリア「貴方って………………」
フラン「それはないよ………………」
パチュリー「酷い話もあったものね」
小悪魔「あう……………」
え、何か皆して冷たい目でこっち見てんだけど、何事
俺なんかした?
咲夜「そ、そう簡単に言える筈ないでしょ!!」
そして咲夜からも怒鳴られる始末
訳が分らない
レミリア「ま、今回はお預けかしら?」
フラン「そうだね」
パチュリー「…………損した」
美鈴「あはは……………」
小悪魔「咲夜さんごめんなさい……………」
と言いながら俺と咲夜以外のメンバーは帰っていく
何だったんだ………………
咲夜「いいたい事と言えば……………」
陽「何だ?」
咲夜「私が時計を見ずに正確な時間を伝えられる事に疑問を抱かなかった?」
陽「そう言えば…………なんでだ?」
咲夜「あれはね…………私が時間を感じない故に出来ることなのよ」
陽「時間を感じない?」
咲夜「そう…………時計を見て、その後から自分で秒読みをしてもずれることがあるでしょう?
あれは人が自分の時間感覚を持っているから
同じ時間に起き続けていると次第に体がその時間に起きるように無意識にタイマーを作るように
冬眠していた動物達が冬眠場所から出てくる様に
生物にはそれぞれの時間の感覚がある」
何かいきなり凄い話になってきたな………
咲夜「私にはその感覚がない
故に、秒読みが正確に測る事ができる」
陽「なるほどな…………」
咲夜「解った?」
陽「まぁなんとなくは……………けどよ」
咲夜「?」
陽「別に照れる話でもないからさっき話そうとしたのは何なんだ?」
咲夜「……………………仕事に戻るわよ」
質問をするが、咲夜はまるで無視するように行ってしまう
…………何なんだ?一体
咲夜「言えるわけないじゃない……………馬鹿///」
Happy END




