表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方月陽向  作者: 趙餡
65/183

美鈴ルート4

数日後~


美鈴と一緒に門番の仕事を始めてから早くも数日が経過した

やっぱり男女共同の部屋っていうのは色々不都合があった訳なんだが

まぁその色々があって良いところにおさまった

今はそんな感じである


陽「……………こないもんだなぁ」


美鈴「まぁ、基本門番なんてこんな感じですよ」


月魅「けれど、こうやってじっとしながら空を見上げるのも悪くないですよ」


陽鬼「向こうの景色を見るのも悪くないよ」


黒音「霧だらけじゃがな」


陽鬼「…………そういう事言わないでよ」


確かに、今日は湖の霧が凄く濃い

と言っても、いつも霧は濃くて大体前方4、5m位しか見えないのだが

今日は更に酷く、1m前後といった所だ

一度聞いたのだが、美鈴は自分の能力を使って侵入者を察知するみたいだ

こうやって喋っていても、警戒はしてるみたいだ

もう無意識でやってるらしい


美鈴「……………っ!この気配は………」


すると美鈴が何かに気づいた様に向こう側に振り返る


陽「誰かいたのか?」


美鈴「えぇ、けれど侵入者ではないようです」


陽「へっ?どういう意味だ?」


美鈴「つまり―――」


チルノ「おーっす!あたいが遊びにきたぞ!」


大妖精「こ、こんにちは」


ルーミア「なのだー♪」


リグル「美鈴さーん、陽さーん!」


美鈴「この子達ですよ」


陽「あぁ、なるほど」


この4人はいつも遊びにくるんだが…………言っちゃあ悪いけど、よく飽きないよな

まぁ、美鈴と遊ぶのは楽しいとは思うけどな

美鈴って何事にも全力で行動するタイプっぽいしな


陽鬼「遊ぶぞー!」


月魅「………マスター」


陽「おう、遊んでこい」


…………こいつらも普段通りにしてたら、見た目相応の子供っぽさがあるんだけどなぁ


月魅「マスター?何か言いましたか?」


陽鬼「陽?変な事考えなかった?」


陽「何だよ、変な事って

そんな事考える訳ないだろ?」


陽鬼「なら良いけど」


女は直感がさえ渡ってるって誰かが言ってたな

あれはきっと本当なんだろうな

そうに違いない


ルーミア「…………」


陽「ん?何だルーミア?」


考え事してて気づかなかったが、横でルーミアがじっとこっちを見ていた


ルーミア「遊ばないのかー?」


どうやら皆遊んでる中で俺だけが難しい顔をして遊ばないのが気になって声をかけてきたようだ


陽「悪い悪い

ちょっと考え事してたからな

じゃ遊ぼうか」


ルーミア「なのだー」






チルノ「なぁなぁ美鈴!聞いて良い?」


美鈴「はい、何ですか?」


私は陽さんが向こうで何か考え事してるみたいなのでこっちで皆と遊んでいました

その最中にチルノちゃんが私に質問してきましたが………何でしょう?不満があったとか?

でも、聞いてみない事には解らないので聞いてみましょう


チルノ「陽とはどーゆー関係なんだ?」


私の思考がフリーズしました


美鈴「………………………………………………………へ?」


大妖精「ち、チルノちゃん!そういうのは聞いちゃ駄目だよ!」


チルノ「?何で?」


リグル「人には聞いて良い事と聞いちゃ駄目な事があるんだよ」


チルノ「…………ほえ?」


大妖精「駄目、理解してない…………」


美鈴「………えーっと、私と陽さんはただの家族ですよ

紅魔館に住んでる皆は全員家族です

ただ………それだけです」


『紅魔館の家族』

それで合ってる筈なのに、私は何故か少し胸が痛くなりました…………

その時三人が見ていたのには気づかずに…………






陽鬼「……………」


黒音「のう、お主等は一体何をしてるんじゃ?

少なくともお主等は普通の鬼ではないのだろう?」


月魅「………陽鬼」


陽鬼「解ってるよ

…………黒音、本当に陽を主とするなら聞いて欲しい事があるんだけど………」


黒音「ふっ、主様が例え何であろうと妾はついていくからの

…………だから聞かせてもらえんか?」


陽鬼「………ありがとう

まず、私達がやってる事から説明するけど―――」






黒音「…………まさか、主様がそんな存在だったとは……………」


陽鬼「だから私は陽を助けたい

その一心で此処にいるんだよ」


黒音「成る程の……………確かに、普通なら考え直したかもしれんが、妾変わり者でな

着いていくのに変わりはないさ」


陽鬼「………ありがとう」






遊び始めて2、3時間後

今日は用事あるから早めに遊ぶのを切り上げ、ルーミア達は帰るらしい


陽「じゃあな~」


美鈴「さて、仕事に戻りましょう」


ライガ「………随分楽しんでんじゃねーか?」


美鈴「………誰ですか?」


ルーミア達が帰って行き

いざ仕事に戻ろうとした時に放たれる第三者の声

俺はこの声に聞き覚えがあった

声の主を確認してみれば、やはり見たことがある奴だった

確か名前は………………ライガ・ブラッド・ミハエルだった


陽「お前………また来たのか」


美鈴「知ってるんですか?」


陽「こいつは確か……」


……ん?俺はこいつとどうやって会ってるんだ?

博麗神社で会った記憶も

魔法の森で会った記憶も

守谷神社で会った記憶も

妖怪の山で会った記憶も

全部ある

だが、どれが本当の記憶かが解らない

まるで、『何度もやり直し』をやらされてるかの様な感覚である

………いや、今は気にしないでいこう


陽「……紅魔館に来る前に何回か会ったんだ

俺の敵だ」


ライガ「何回か………ねぇ………」


何かを知っている様な含んだ笑みを見せるライガ


陽「………あいつもいるんだろ?」


ライガ「八蛇の事か?勿論いるに決まってんだろ」


八蛇「すまんな、少し遅れた」


ライガ「いや、ちょうどいいタイミングだ」


陽「お前ら………」


ライガ「言っておくが、俺達はまだ何もしていない」


陽「何もしていないとしても

今までお前らがやった事を許すほど、俺は優しくない」


美鈴「陽さん」


美鈴が突然話しかけてきた

その時の美鈴の目は俺に落ち着け

と言ってる様に聞こえた

………少し、頭に血が上ってたかもしれない


陽「………で?何の用だ?」


ライガ「おいおい、今更馴れ合いをするわきゃ………………………ねーだろ!」


台詞と共に、飛んでくるライガ

だが、そんな事は予測していた


陽・YG「だらぁ!」


突っ込んでくる瞬間の間に月陽のスペルを使い殴り飛ばす様に反撃をする

………まだ慣れてないから消耗がとてつもない

持って3分………ちょっとぐらいかな


美鈴「陽さん!」


八蛇「おっと、貴様の相手はこの俺だ」


美鈴「くっ………!」


黒音「美鈴、妾もてつだうぞ

主様の敵は妾の敵じゃからな」


美鈴「助かります!」


それを最後に紅魔館の前は乱戦状態になる

にしても、レミリアは兎も角、咲夜まで来ないのはどういう事だ?


ライガ「うまい事………効いてる、な!」


俺に殴りかかりながらライガは呟いた


陽「っ!…………『効いてる』だと?どういう事だ!」


そのパンチを片手で受け止めながら聞き返す

今の台詞から察するに、こいつらが何かしたみたいだが………


ライガ「何、ちょっとした結界を張ったのさ

八蛇の能力を使って『中にいる奴の意識を外に向かなくさせる結界』をな!」


余った手で弾幕を飛ばしてくるライガ

その弾幕を弾きながら俺は驚愕した


陽・YG「何だと!?」


ライガ(まぁ、実際には特異点の奴らにはその能力が効かないんだが………

結界の硬さだけでもそんじょそこらの奴とは比較になんねぇからな

まさか力づくで解除する事はないだろうが…………

解除したら何が起こるか解らん内に、無茶をするわけはないはずだがな

無理やり破られたら後は撤退あるのみだな)


陽・YG「くっ………!ならお前を先に倒すだけだ!」


ライガ「出来るのか?お前によぉ!」


お互いに同時に飛び出す、俺はライガを倒す為に

ライガは俺を殺す為に

お互いがお互いを潰す為に―――


『合致[スリーカード]』


「そこまでだ」


突然の三人の第三者の介入

それにより、俺達の攻撃は受け止められてしまった

三人っていうか―――


陽・YG「同じ姿形の奴が三人………!?分身か何かか?」


ライガ「ちっ………誰だてめぇ?」


ツキカゼ「名か………名乗るなら、『ツキカゼ』と名乗ろうか」


陽・YG「俺と同じ名字………?」


ツキカゼ「元々は、月風陽、お前を殺すだけだったが………ライガ・ブラッド・ミハエル、八蛇、お前らも殺そう」


ライガ「はっ………やれるものならやってみな!」

ライガは多分分身であろうそれを蹴飛ばし、まっすぐに突っ込んでいく

それをあいつ………ツキカゼは背中にかけていた大剣の柄を持って振り抜く

ライガはその剣を紙一重で避けながら剣を弾いて、ツキカゼの胸元に殴りかかろうとする

だが―――


『合致[フルハウス]』


ライガ「っ!?」


突如機械の音声がなり

ライガの拳は届くも、ツキカゼにダメージは通ってないようだった


ライガ「…………その剣か!」


ツキカゼ「ほう、よく気づいたなだが、気付いても結果は変わらんがな」


『合致[フォーカード]』


陽・YG「……もしかして、あの剣か?」


黒音「恐らく、その筈じゃよ」


陽・YG「……黒音?」


黒音「あの剣からはよく解らん感じのエネルギーを感じ取れるのじゃ

『魔』ではないが、『聖』でもない力がなんとなく解るのじゃ」


陽・YG「『魔』でも『聖』でもない………?」


本当にあいつは何者何だろうか

何故か見ていると気分が悪くなってくる

まるで鏡映しで自分を見ているかの様な感覚だ


ツキカゼ「今、貴様よりかは『あいつ』を殺したいのでな

あいつを殺して、余裕があればお前らも殺す」


八蛇「やれるものなら…………!」


ライガ「やってみやがれ!」


八・ラ「「殺意[九つ目の大罪]」」


八蛇がいつの間にかツキカゼの後ろに回り込み、ライガと共にの合体スペルを唱えた

八蛇とライガの手から黒い蛇が飛び出しツキカゼの体を縛る

そして、ライガが回し蹴りを

八蛇がツキカゼの頭を掴もうと腕を伸ばす

だが―――


『04[洩矢 諏訪子]』


諏訪子?「体を小さくしただけで抜けれる様な拘束は無いのも同然だぞ」


剣から機械の音声が流れ出したと思ったら、ツキカゼの姿が諏訪子になっていた

そのせいで、蛇で拘束していたのが解けてしまった


ライガ「姿まで変えられるのかよ………!」


ツキカゼ(諏訪子)「スペルカードも難なく発動は出来るが―――」


台詞の途中で諏訪子の姿をしていたツキカゼの体がぼやけたかと思ったら、元のツキカゼの姿に戻っていた


ツキカゼ「―――特別にスペルを見せてやる」


『合致[フォーカード]』


ツキカゼは剣を構えライガに斬りかかる


ライガ「おっと―――」


ライガはそれを避けたが、腕に軽い切り傷を負う

そこから信じられない事が起きた


ライガ「ぐっ………な、何だよこりゃ!」


ツキカゼは何もしてないのにライガの切り傷がいきなり深く刻まれた


ライガ「がっ!あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」


そしてまた腕の傷が深くなる

そして、四度目にはライガの腕は深くなった傷により切り落とされてしまった


ライガ「ぐぅ…………ちくしょう………てめぇ覚えておけよ!」


その台詞と共にライガは八蛇と共に姿を消した


ツキカゼ「………さて、これで残りはお前だけだ」


陽・YG「………」


こいつ………強い

俺は心の中で確信した


美鈴「陽さ―――」


―――させないわよ―――


美鈴「えっ…………きゃぁぁぁぁ!」


後ろにいた美鈴が空からのビーム…………いや、見た事がある

あれは………

『マスタースパーク』


そう、空からのマスタースパークで美鈴は吹っ飛ばされた美鈴はそのまま3m程吹き飛ばされてしまう

この幻想郷でマスタースパークを使える奴は二人知っている

その一人は魔理沙だ

だが、魔理沙がこんな不意打ちじみた事はしない

という事は………


陽「幽香………お前か…………!」


幽香「…………」


風見幽香

四季のフラワーマスターで、幻想郷じゃ指折りの妖怪

それが今、あいつが俺の援護に行こうとした美鈴に攻撃をした

つまりそれが意味するのは…………


陽「…………そいつの味方をしてるのか?幽香」


幽香「…………えぇ、そうよ

私はこの人に付いたわ」


俺は幽香が向こうに付いた事が気にくわなかったのか

それとも、関係ないと言わんばかりの平然とした顔で俺を見るツキカゼにキレたのかは解らないが

叫んだ、大声で

あいつらを糾弾する様に


陽・YG「何でだ!何でそいつに付いた!

お前は誰かに付くとかっていうタイプじゃないだろ!」


幽香「えぇ………そうね

けど、今回は付かざるを得なかった

そうしないと………いけなかった」


陽・YG「………………………………幽香?」


悲しそうに目を伏せる幽香に俺はつい、冷静さを取り乱してしまったことを理解する


ツキカゼ「……………もう、いいだろう

『時間切れだ』」


陽・YG「えっ―――」


今ツキカゼの言った言葉が理解出来なかった

しかし、俺はその言葉を直後に理解した


陽・YG「ぐっ………!?」


黒音「主様!」


黒音が近づいて手を俺の頭に乗せるが、それに相反するように月陽が融けてしまう


陽「はぁ………はぁ………!」


月魅「ま、マスター…………」


陽鬼「陽の体力が切れた…………!これ以上月陽は使えない!」


黒音「くっ………さっきのは時間制限があったのか……!」


美鈴はさっきの攻撃でダウン

俺は月陽が融けて体力が切れた

月魅と陽鬼も俺と一緒で体力が尽きていた…………


ツキカゼ「終わりだな」


陽「くっ………」


くそ…………一体どうすればいいんだ……………

現れた謎の敵、ツキカゼ

彼は一体何者なのか

そして何がしたいのか

それが解るのはまだ先であろう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ