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東方月陽向  作者: 趙餡
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美鈴ルート2

紅魔館・大図書館~


陽「それで?この子は大丈夫なのか?」


俺は倒れていた子共をパチュリーの元に連れて行って治療してもらうことにした


パチュリー「……………大丈夫よ、ただの疲労みたいね

流石吸血鬼といった所かしら?」


陽「えっ?吸血鬼なのか?この子?」


パチュリー「運んできた貴方が解らなかったの?

背中に羽がついていたのに」


陽「…………いや、日向に倒れてたから

てっきり人間だと思ってた」


パチュリー「………この子、デイウォーカーね」


陽「デイウォーカー?」


突然聞き慣れない単語が響く


パチュリー「昼間に活動できる吸血鬼の事よ

特徴としては褐色が多いわね、理由は知らないけど…………………1000年に一度あるかないかぐらいの確率でしか生まれないから見たことも無かったわ」


陽「……………そんなに凄いのか」


驚き半分、感心半分といった具合で返事を返す


パチュリー「とりあえず、この子は私に任せなさい

貴方は美鈴の所にでもいなさい」


陽「あぁ、何かあったら呼んでくれ」






紅魔館・門前~


美鈴「あっ、陽さん

あの子は?」


陽「パチュリーに任しとけば大丈夫だろ

とりあえず、門を見張っておこうぜ」


美鈴「はい」


といった宣言から実に三時間が経過した

気づけば俺はルーミアと

美鈴はチルノ、大妖精、リグルと遊んでいた


ルーミア「わー!」

陽「おい、ルーミア待てって」


ルーミア「待てと言われて待つ奴はいないのだー!」


何故か今はルーミアとおいかけっこをしていた

流石に妖怪だけあって、早い早い

飛んでないだけましだけど


陽「よし、捕まえた!」


ルーミア「あはは、捕まっちゃのだー」


捕まったけど明るく笑うルーミア

…………和むなぁ


ルーミア「?何なのだー?」


陽「何でもないよ」


不思議そうに首を傾げるルーミアを地面に降ろしながら返答をする

すると、『そうなのかー』って良いながらまた逃げ出した

また追いかけなくては


チルノ「………あたい、陽と遊んでくる!」


リグル「駄目だよそんな事言ったって………」


大妖精「チルノちゃん、楽しくないの?」


美鈴「そ、そうなんですか!?」


チルノ「めーりんと遊ぶのは楽しいけど、陽と遊んでる方が楽しそう!

ルーミアとも遊びたいし!」


美鈴「それなら………陽さーん

ルーミアちゃんを呼んで皆で遊びましょう!」


陽「んー、解った!」


ルーミア「そっちにすぐ行くのだー!」






魔理沙「へへっ……今の内に………」


陽鬼「通さないよ?」


月魅「私達が代わりです」


魔理沙「げっ…………今日は帰るか………二対一は流石の私でも大変だからな」


陽鬼「………行ったね」


月魅「えぇ………」


陽鬼「………暇だね」



月魅「マスターが部屋に帰ったら遊んでくれると言ってました」


陽鬼「はぁ………頑張るか」






美鈴「ところで陽さん」


陽「何だ?」


美鈴「あの二人に門番を任せて良いんですか?」


陽「まぁ、今変わってくれたら部屋に帰ってから遊ぶ約束はしたけどな」


美鈴「へ、部屋で!?ま、まさか―――」






陽『どこからいじめて欲しい?』


陽鬼『や、やっぱり止めようよ、陽』


月魅『そ、そうですよ………こんなのは駄目です………』


陽『言葉じゃ、説得力はないぞ?まずは―――』






美鈴「ぁ………あぁ…………ふ、不潔ですよ!?駄目ですよ!?妖怪とはいえ、子供なんですよ!?」


どうしよう、俺と遊ぶのは駄目みたいだ

というか不潔って言われると結構傷つくな……………


陽「………お前、何か勘違いしてないか?」


美鈴「……………へっ?」


顔を真っ赤にしながら首を傾げる美鈴

一体何を考えていたのだろうか

聞きたいけど、怖くて聞けない……………


陽「単純にトランプとかするだけだよ

それとも他にやれる遊びとかあるか?」


美鈴「で、ですよね~………あはははは」


美鈴の乾いた笑いが響く

それをチルノ達がよく解らないといった顔で見ていた………………






美鈴「また来て下さいね~」


チルノ「うん!」


大妖精「また来ます!」


ルーミア「そーなのだー」


リグル「また明日!」


時は過ぎて夕方

チルノ達も帰り再び門番の仕事に戻る美鈴とそれについていく俺

そんな時に咲夜が現れた


咲夜「美鈴、お嬢様がもう仕事上がっても良いって言ってるわ」


美鈴「えっ?もうですか?今日は早いですね」


咲夜「何か話があるみたいよ?内容は聞いてないのだけれど」


美鈴「解りました

行ってみます」


陽「………俺もついて行っていいか?」


咲夜「お嬢様が陽にも割と関係ある事だから、出来る事なら聞いてほしいと言っていたわ」


陽「解った

行ってみるよ」






陽「そういえば美鈴

いつもいつまで働いてるんだ?」


さっき、美鈴が『今日は早い』という言葉に若干引っかかりを覚えていたので聞いてみた


美鈴「えーっと…………後五時間はしてますよ?」


日超えてないか?

どれだけ働くんだ………………


陽「……あんまり根詰めるなよ?

俺は美鈴には倒れて欲しくないんだからさ」


後でレミリアに言っとこうかな……………


美鈴「ひゃうい!?」


陽「…………ひゃうい?」


美鈴「い、いえ…………心配されるとは思わなかったんで…………」


陽「心配するよ

美鈴は大事な仲間なんだから」


美鈴「な、仲間としてですか…………」


やっぱり陽さんですね、と付け加えた美鈴は

何故か苦笑いしながら拍子抜けしたという感じで肩を落としていた

……………何故だ?






紅魔館・主の部屋~


咲夜にレミリアの所に行って欲しいといわれてはや五分

やっぱり広いなと思いながらレミリアの部屋の前に立ち、ドアをノックする


レミリア「入っても良いわ

美鈴、陽」


美鈴「失礼します」


陽「入るぞ?」


レミリア「…………貴方、一応明日から紅魔館で働くんだから

私は主人の筈何だけど?」


仕事をするとは言ったが、敬語を使わないとは言ってない


陽「お前に今更敬語は使えない」


レミリア「誇らしく言うものかしら………?まぁいいわ

仕事を早めに切り上げてもらったのは理由があるの」


美鈴「その理由とは?」


レミリア「貴方達二人には今日から一緒の部屋に住んでもらうわ」


陽・美「「…………はっ?/えっ、えぇぇぇぇぇ!」」


うわびっくりした

いきなり美鈴が叫ぶから本気で驚いたわ


レミリア「だから、準備が必要だから早めに切り上げさせたのよ」


美鈴「いや、でも、その、えっ………………………えぇぇぇぇぇ……………///」


しどろもどろになって焦っている美鈴は―――


陽「………………可愛いな」


美鈴「えぇぇぇぇぇ!?///」


レミリア「………口に出てるわよ?陽」



陽「あっ…………」


やってしまった


月魅「……………」


陽鬼「……………」


あぁ、二人の視線が凄い痛い………


レミリア「まぁ、荷物は既に運び終えてるし

後はちょっとした片付けだけだけよ

流石に荷物まで勝手に出し入れするべきではないわ

用はそれだけよ」


陽「それだけって…………まぁいいや

じゃあ部屋に戻るから場所を―――」


レミリア「大丈夫よ

妖精メイドに案内させるわ」


陽「ん、案内頼むな」


メイド「はい!」






レミリア「………貴女は行かなくていいの?」


美鈴「………はっ!わ、私も―――」


レミリア「美鈴、ちょっと聞きたいのだけれど」


美鈴「な、何ですかお嬢様?」



レミリア「貴女の部屋に下着が落ちていたわ

黒くて、かなり際どい下着が」


美鈴「っ!!!????な、何で今それを聞くんですか!?」


レミリア「成る程、本当にあるのね…………」


美鈴「へっ…………?ま、まさか鎌を掛けたんですか!?」


レミリア「ごめんなさい

本当にあるとは思わなかったから………で?どんな下着なのよ、見せなさい」


美鈴「あ……あうあう………うあう…………」


レミリア(主人の命令だから従わないといけないけど

その下着を見せたくない

という葛藤が見て取れるわね)






紅魔館・陽&美鈴の部屋~


陽「ふーっ、ちょっとは片付いてきたな」陽鬼「と言っても、部屋の掃除をしてるだけだけどね」


月魅「しかし、出来れば美鈴の荷物も片付けたいのですが…………勝手に片付けて荷物がなくなった、なんて事にはしたくないですしね」


陽「確かにな」


軽く喋りながら片付けていると

運ばれていたタンスから何か紐がはみ出していることに気づいた


陽「何だこれ………?よっと………っ!」


最初は何の気なしに引いただけだった

まさかと思ったがよく考えて見れば解ることだったのだ

俺達に見覚えがないのなら

美鈴のタンスだという事に………


陽鬼「……?陽、どうしたの?ぼーっとして―――」


月魅「マスター?どうしたんですか―――」


俺が引っ張り出した紐は下着の紐だったのだ

黒く、少し大人っぽい艶めかしさがある美鈴の紐パンの………紐だったのだ

これを俺が持っていたせいか

陽鬼と月魅がフリーズしてしまった


美鈴「―――陽さん!何も見てない……です…………よ……………………ね…………………………………………」


しまった

持ち主が来てしまった

さて、この状況をどうやって説明するべきか…………


美鈴「あ……あぁ………///」


見る見るうちに、美鈴の顔が真っ赤に染まっていく

不覚にも可愛いと思ってしまった

まぁ、そんな事を考えると当然フラグが建つ


陽鬼「陽………」


月魅「マスター………」


美鈴「陽さん………」


三人が俺の周りを囲い込む

じりじりと幅を狭めていき

最後には………


陽鬼「馬鹿!」


月魅「天誅です!」


美鈴「返して下さい!」


という三人から一斉に攻撃されるはめとなってしまった…………






咲夜「まったく………異性の下着を手に持ってじっくり見てたなんて………」


陽「思考が追いつかなくなっただけだって…………」


今、三人から受けた傷を咲夜に治してもらっている

しかし普通、あんな下着が出てきたら思考が止まると思うのだが………俺だけか?

咲夜は見てないから言えるのだろう

そうとしか、言いようがない


咲夜「会ったらちゃんと美鈴に謝る事

解った?」


陽「お、おう………」


顔が凄い近い………………………………


咲夜「?どうしたの?」


陽「あのさ………顔が物凄く近いんだけど…………」


咲夜「………///」


今気づいたのか、顔を赤く染めながらすっと離れる咲夜


咲夜「………と、兎に角、美鈴には謝る事!良いわね?」


陽「あぁ………解ってるよ」


兎に角、謝らないとな……………


咲夜「あ、そういえばさっきパチュリー様に伝言を貰ってたのよ」


陽「……パチュリーから?」


あの子についての事だろうか?


咲夜「『私が預かった子の状態を報告するから来てちょうだい』って言っていたわ」


陽「了解、先ず美鈴に謝ってから―――」


咲夜「謝れとは言ったけれど、今すぐだとあまり効果はないわ

少し間を起きなさい」


陽「………了解、じゃあ先にパチュリーの所に行くか」






紅魔館・第図書館~


パチュリー「最悪………ではないけれど、このままだと目を覚まさないわ」


陽「………何でだ?」


パチュリー「今のこの子には吸血鬼には無くてはならない物がなくなっている

それが原因よ」


陽「……無くなってる物って?」


パチュリー「『闇』よ

狂気、殺意、その他の負の感情を持ちながらじゃないと、吸血鬼は生きてはいけないの

レミィの場合は独占欲という負があるわ

妹様なら、狂気といった感じにね」


陽「……成る程、」


闇を持たなければいけないから、日の光に弱いのか?


パチュリー「それで提案なんだけど、貴方レミィから何かもらってるのでしょ?

それを貸して」


陽「………」


レミリアから渡された物というと

あの真っ黒なスペカの様な奴か?

確かに、レミリアの言うとおりならあれは闇で出来ている

あれならこの子を治せるかもしれない………


陽「………解った、パチュリー頼んだ」


そして俺は、あれを渡した


パチュリー「えぇ、任されたわ」


パチュリーがあれを受け取り、あの子の上に置く

その瞬間、あの子が脈動した様に見えた

その時、あれが段々と………スペカになっていく

―――[―――]

まだ、柄も名前も見えないが、若干闇が抜けた………様に思えた


パチュリー「………かなり早く馴染んだわね

予想より大分早かったわ」


陽「どれくらいだ?」


パチュリー「本来なら、最低でも1日はかかるわ

それを一瞬で馴染ませるなんて………この子、どれだけの闇をなくしていたのかしら………」


陽「単に馴染み易かったとかじゃないのか?」


相性の良し悪しは闇にはないのか?


パチュリー「それはないわね」


陽「何で?」


パチュリー「貴方、両手両足を義足に付け替えた直後に爆転できる?」


陽「………無理だな

けど、それとさっきの話に何の関係がある?」


パチュリー「簡単よ

例え馴染み易かったとしても慣らすまでに時間はかかるわ

闇なんていう不定形な物は、拒絶反応がない代わりに、馴染み辛いのよ

けど、その子にはそれがなかった、つまり―――」


陽「枯渇しきってたかもしれない………ってことか?」


パチュリー「そういう事よ」


ビシッと指を指すパチュリー

成る程、早かった理由が理由だから、驚いていたんだな


少女「う………」


陽「おっ、目を覚ましたぞ」


パチュリー「さて、鬼がでるか蛇がでるか…………って吸血鬼だから鬼ね」


陽「下らない事言うなよ………」


少女「…………」


少女は俺の方をじっと見ていた


陽「な、何だ?」


少女「…………お主が妾の主か」


…………はい?

少女の言う事に俺とパチュリーは唖然としていた

そして、ゆっくりと起き上がり、こう喋った


少女「妾の名は黒音じゃ

よろしくな、我が主様よ」

新キャラクター黒音(クロネ)

果たして、彼女は一体何者なのか


次回へ続く!

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