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東方月陽向  作者: 趙餡
62/183

美鈴ルート1

陽「門番…………しようかな」


レミリア「あら、いいの?暇を持て余すわよ?」


陽「構わない

どうせ、魔理沙辺りが本を盗みに来るのは美鈴一人じゃあ対処するのは厳しいし」


美鈴「うっ………」


咲夜「確かにそうね」


なんと言っても魔理沙は飛ぶのが早いからな

地面にいたんじゃ、どうしても反応が遅れるだろう

だから、俺が地面を担当して、美鈴が空の担当をしたら良いと思う


レミリア「まぁ、彼がどこに仕事に就くかは自由だもの

じゃあ、早速明後日からよろしくね」


陽「ん?明後日から?」


レミリア「だって貴方まだ怪我治ってないじゃない」


陽「あっ、そうだったな」


すっかり忘れてた

あまり痛みを感じなくなってたからな………


レミリア「とりあえず、今日は部屋に戻って療養に務めなさい」


陽「解った」


レミリア「咲夜、パチェにこの事を伝えておいて

小悪魔にも、ね」


咲夜「かしこまりました」


美鈴「さーて、仕事に戻りますか」


………流石に紅魔館の主だよな

的確に指示を出してるからな

とか考えながら、俺はその場を後にした


レミリア「………何故あんな事になっているかは知らないけれど、彼は渡さないわよ…………マター・オブ・ホライズン」


出て行った後だったので、レミリアの台詞は俺には聞こえなかった






紅魔館・用意された自室~


陽「…………と言ってもやることもないなぁ…………」


陽鬼「寝たら?」


月魅「怪我を治す事が今は重要ですから」


陽「………そうだな」


とりあえず、怪我を治す事に専念して、今は寝る事にした………と思ったのだが

ドアがノックされたのだ


陽「(誰だ?妖精メイドか?)………どうぞー」


レミリア「私よ」


なんと入ってきたのはレミリアだった

何か用だろうか?


レミリア「さっき、貴方に渡し忘れていた物があったのを思い出したのよ」


と言いながらレミリアは一枚の真っ黒なスペルカード………の様な物を見せてきた

絵や文字すらも書いてない白紙の(真っ黒だが)物だった


陽「これは?」


レミリア「スペルカード………但し、何も入ってない

言わば、スペルカードの原材料に近いものかしら

………と言っても、普通のスペルカードとはまた違うんだけれどね」


陽「違う………?何が?」


レミリア「………これはとんでもない闇から出来ているのよ」


闇?レミリアの言いたい事が解らない

ルーミアじゃあるまいし

紅魔館のメンバーでそんな事が出来るとは思えないが…………


陽「闇ってどういう事だ?」


レミリア「言葉の通りよ

怨み、妬み、殺意、憎しみ………負の感情が圧縮されて闇になり、その闇が更に圧縮されてスペルカードになった…………と言った所かしら」

随分と物騒な物なんだな


陽「…………それはいつからあったんだ?」


レミリア「さぁ?気づいたら私の部屋の戸棚に入っていたわ

気付いたのは一昨日くらいだけど」


多分、嘘なんだろうな

レミリア程の奴に気配を悟られず、更に戸棚に物を入れられる奴なんて………………いたな

古明地 こいし

あいつならレミリアに悟られずに動けるし、地底には怨霊がいる場所もある

条件としてはぴったりだが………こいしが無意識になっていたら本人すら制御が聞かなくなるから多分有り得ないだろう

………無意識で作って、無意識に紅魔館に置いてきたっていう考えもあるが


陽「………で、これをどうしろと?」


レミリア「貴方にあげるわ」


…………また、とんでもない事を言い出したなこいつは


陽「それって、スッゴい量の闇で出来てるんだろ?それは俺が………っていうか人間が使っても大丈夫なのか?」


レミリア「大丈夫よ

だって、咲夜が持ってた時もあったから

少なくとも、1日は大丈夫よ」


…………大丈夫かなぁ…………


陽「解った

とりあえず、持っとくから万が一の時は頼む」


万が一、暴走なんてあったらレミリア達に止めてもらおう

その万が一がこない事を願うが……………


レミリア「大丈夫よ

はい」


陽「………あぁ」


とりあえず、ポケットに入れる

何事もないのを願うか…………


レミリア「用はそれだけよ

私は部屋に戻るわ

おやすみなさい」


陽「あぁ、おやすみ」


怪我を治す為に今は寝るか……


陽「二人共、寝るぞ」


陽鬼「はーい」


月魅「解りました、マスター」


さて、寝るか…………………






「―――さい、―――なさい」


陽「…………後、24時間………」


咲夜「起きなさい!」


陽「痛っ」


何か、頭殴られた……………まだ眠たいんだが…………






咲夜「起きなさい!」


陽「痛っ」


来るのが遅いと思ったら………まさかまだ寝ていたなんて…………………軽く頭を叩いても、少し眠たそうにしてるわね……

私こと十六夜咲夜、瀟洒なメイドの名にかけて

絶対にお嬢様の所に向かわせてみせるわ

咲夜「ほら、今から朝食の時間だから

まず顔を洗ってきなさい」


陽「ふぁ~い……………」


ふらふらしながらゆっくり扉を開けて部屋を後にする陽

………この調子だと、歩いてる間に寝そうね

大丈夫かしら………………


月魅「私も………行きます…………」


陽鬼「zzzz」


咲夜「起きなさい」


陽鬼「あうっ」


とりあえずまだ寝ていた陽鬼に手刀を当てる






美鈴「うーん!良い朝だなぁ!」


朝!私、紅 美鈴は湖で顔を洗ってる最中です!

2、3時間程前に目が覚めたんですが………準備体操を先程終えて、今は眠気覚ましの顔洗いです!

陽さんは怪我のせいでまだ此処にはこれないけれど、明日になったら会えるかと思うと、楽しみが止まりません!


陽「おはよー………美鈴」


美鈴「あっ、はい

おはようございます陽さん…………………………えっ!?何で此処にいるんですか!?」


陽「咲夜に眠気覚ましに顔洗ってこいって言われた…………………………」


び、びっくりした~

突然横に現れたから何事かと思いましたよ…………………………


陽「………………」


月魅「マスター……………」


陽鬼「陽~………」


少し遅れて二人もやってきました

皆さん眠たそうですね………朝に弱いんでしょうか?


美鈴「あ、あの大丈夫ですか?」


陽「ん~…………ぷはっ……大丈夫大丈夫」


顔を洗ってもやはり少し眠たそうにしながら返事をする陽さん


月魅「ではマスター、朝食を食べに行きましょう」


顔を洗ってすっきりしたのか、キリッとしている月魅さん


陽鬼「ぶくぶくぶくぶく…………………」


湖に顔を突っ込んで寝ている陽鬼さん………………って


美・陽・月「「「わぁぁぁぁ!」」」


溺れてるぅぅぅぅ!






数分後~


陽鬼「いや~助かった助かった

危うく死ぬところだったよ」


陽「あー………びっくりした」


月魅「…………陽鬼は今度から誰かと一緒に来て下さい」


美鈴「ですよね…………溺れるのを止めるストッパーが必要ですもんね」


なんとか助け出せました…………


陽「じゃあ、朝飯食いに行くか」


陽鬼「おー!」


美鈴「行ってらっしゃい」






紅魔館・主の部屋~


陽「………レミリア、これは何だ?」


朝食時、メニューの一つを見て俺は聞く


レミリア「あら?見て解らない?」


解らないから聞いているんだがな……………もう一度メニューを確認しよう


カボチャのスープ

イタリアンで出そうな見た目だ


次にサラダ

一般的だな、栄養価を考えているあたりが咲夜らしい


飲み物は、ワイン……………といきたい所だが、俺が飲めないし、フランにも飲ませられないらしい

酔っ払ったら危ないからか?

という事でブドウジュースだ

そして、長めのパンにバターと苺ジャム


これまた綺麗なジャムだ

で、最後なんだが………………肉だった

但し、豚肉か牛肉かの区別がつかなかった

しかし、まだそれならいい

問題は―――


陽「何で、血がさも当たり前の様にかかっているんだ?」


そう、凄く血がかかっているのだ

最初はケチャップか何かだと思ったけど……………凄く、鉄臭いんだよなぁ

それに大分と液状だしな

……………まさかと思うが―――


陽「人間の肉じゃないよな?」


レミリア「貴方、何を当たり前の事言ってるの?」


陽「だよな……………人間の肉な訳が―――」


レミリア「人間の肉に決まってるじゃない♪」


陽「…………………」


笑ってやがる……………とんでもない程の笑顔で、笑ってやがる……………

やっぱり悪魔だよ、こいつ…………………


レミリア「その物凄く軽蔑した目、止めなさい

冗談よ、咲夜が私とフランの為に作ってくれた専用のステーキよ」


陽「それが何で俺の所に置かれてんだ?」


レミリア「驚かしてやろうかと思って」


陽「…………」


俺からしたら全然冗談にならないんだけどな

と言った方が良いのか?

………言わないでおこう


レミリア「因みに、今私の手元にあるのが貴方のステーキよ

じゃ、交換して食べましょう」


陽「…………あぁ」


陽鬼「………まだ食べちゃ駄目?」


月魅「駄目です…………」


レミリア「それでは―――」


皆「「「いただきます」」」


食べる前に一悶着あったが、やはりというかなんというか

凄い美味かった

流石にメイド長の咲夜が作った訳ではないな

肉の焼き方が物凄く絶妙だった


陽鬼「ムシャムシャ………」


陽鬼は凄い食べっぷりだったが


フラン「パクッ……………」


フランですら清楚に食べてるのに………………


フラン「………今、失礼な事考えなかった?」


陽「気のせいだ」


何故解ったのだろうか?

女の勘というやつだろうか?

……怖いな


レミリア「………」


どうやら、レミリアが俺を見ていたらしくじっと此方に視線を向けていた


陽「…………何だ?」


レミリア「記憶を失っている割には綺麗にナイフとフォークを使えるのね?」


陽「………そういえば、そうだな」


言われてみると確かに無意識の内にフォークとナイフを使ってたな

さっきからなってる皿とフォーク、ナイフがぶつかって鳴っている音みたいな物は、陽鬼からしか聞こえてこない

幾ら記憶が幾らかは戻ったとはいえ、此処までの扱い方になるのはおかしいよな…………


レミリア「まぁ今は食事をいただきましょう」


陽「そうだな」


その後も何事もなく、無事に食事が済んで

暇になったのでうろついて回ることにした

とりあえず、門でしばらく美鈴と話していよう

その後は………………フランとでも遊ぶかな






紅魔館・門~


陽「おーい、美鈴ー」



美鈴「陽さん、動いていいんですか?」


陽「動くだけなら問題ないよ

今日は戦うのは美鈴に任しっぱなしになるけど」


美鈴「大丈夫です

陽さんは安静にしていて下さい」


魔理沙「そういう事だ

お前は安静にして美鈴は様子を見た方がいいんじゃないか?」


美鈴「あっ、確かにその方が良いですね」


魔理沙「そういう事だ

じゃ、私は中にでも入って―――」


陽「通らせると?」


魔理沙「だよなぁ………流石にお前は無理か」


平然と話に入り込んで平然と入ろうとする魔理沙の肩を掴む

油断も隙もないな…………


美鈴「あれ!?いつの間に!」


そして今気付いたのか美鈴……………


魔理沙「まぁ、今回はパチュリーじゃなくて、フランに用があるんだ」


美鈴「妹様と…………?」


物凄いジト目で見られる魔理沙

まぁ、疑い半分って所か

このまま本を持って行かれても困るしな


魔理沙「本当だぜ?咲夜に聞いてみろよ

あいつもそん時いたからな」


咲夜「私が………………何かしら?」


美鈴「あっ、咲夜さん実は―――」


ふと、思ったのが

いきなり現れるなよと

未だに慣れないんだからこっちは






数分後~


咲夜「事実よ

今日はフランお嬢様と遊ばせるのよ」


魔理沙「私が言ったみたいに聞こえるが…………まぁいいや、通っていいよな?」


咲夜「えぇ、構わないわよ」


魔理沙「そういう事だ

また、後でな」


陽「解った」


その言葉を最後に魔理沙は咲夜と共に屋敷の中に入って行く






陽「…………暇だなぁ」


美鈴「門番っていうのはこんな感じですよ」


苦笑しながら美鈴は呟く

ふと、俺の視界の端にある木の辺りで何かが動いた気がした


陽「美鈴、あそこの木に何かいないか?」


美鈴に聞いたのは単純に美鈴の方が目が良いからである


美鈴「えーっと……………………人?ですかね?子供がいます」


陽「………ちょっと様子見てくるよ」


美鈴「あっ………はい、解りました」






気になった木の側まで行くと

そこには黒く長い髪を空に向けて倒れている褐色の黒いドレスを着た少女がいた


陽「おい!?大丈夫か!?」


少女「………ぅう」


呻き声を上げる少女、かなりきつそうである


陽「とりあえずパチュリーに見せるか…………!」


その少女を背中に背負い、俺は紅魔館に戻ったのであった

拾った黒髪少女、物語上かなり重要になります

陽にとっても+になる子です

名前は時間


ではまた

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