雛ルート5
妖怪の山・厄神の祠~
雛「んぅ…………もう朝なのね」
月魅「…………んにゅう…………」
陽「………くー…………くー………」
あらあら、二人はまだ寝てるみたいね
けど、寝顔が可愛いからもう少し寝かせておきましょ
赤ちゃん「…………すー…………すー…………」
この子もまだ寝てるわね
そうだわ、起きない内にミルク作らないと
えーっと、粉は……………
陽鬼「はい、粉」
雛「あら、ありがとう
………って起きてたのね」
陽鬼「私は、昔から早起きだったからさ
実を言うと30分くらい前から起きてたんだ」
雛「そうなの」
私は粉を受け取りつつ返事をする
先ずお湯を沸かさないと
陽鬼「二人共起こす?」
雛「…………止めておきましょう
寝顔が可愛いから」
陽鬼「了解」
にとりから貰った………えーっと、ぽっと?
名前が思い出せないけどそれでお湯を沸かせる準備はできた
後は待つだけね
雛「…………そういえば、貴女って陽の事どう思ってるの?」
陽の頭を撫でながら陽鬼に尋ねる
これは前から気になっていたの
陽鬼「えっ!?な、何でそんな事聞くのさ?」
雛「だって月魅って、物凄いアピールしてるから
多分、陽が好きなのかなぁって
で、もしかしたら貴女も好きなのかなぁって思ってね」
陽鬼「えっ!?………月魅め、起きたらグリグリだ…………」
雛「やっぱり、好きなのね」
陽鬼「うっ…………」
雛「別に好きかどうかは嫌なら言わなくてもいいわよ
けど、自分の心を騙す様な嘘は言っちゃ駄目よ
…………もう一度聞くわ
貴女は陽が好き?
言いたくないなら言わなくてもいいわよ」
私は問いただす
他の人ならここまで問いただす事はしないでしょう
けど、私は出来ることなら聞いてみたいの
陽鬼「わ、私は………………………す、好き
陽の、事が……………好き」
雛「…………そう」
顔中真っ赤になって、告白する陽鬼
そんな陽鬼を見たから
今、私の顔は笑ってる筈
雛「今の言葉、忘れないでね」
丁度、お湯も沸いたので話を終わらせた
陽鬼「…………結局、何が聞きたかったのさ」
赤ん坊「ぁーぅ~」
陽鬼が問い返したのと同時に赤ちゃんが起きちゃった
とりあえず瓶にミルクを入れながら陽鬼に返答をしましょう
雛「いえ別に、ただライバルが多いな~って思ったわ」
陽鬼「へぇ………………………………………………………………………ライバル?」
雛「ほ~らほら、ミルクでちゅよ~」
陽鬼「待って、ライバル?何の?」
雛「ごめんなさい、何を言っているのか解らないわ」
ちょっと失言だったかしら………
陽「…………んぅ?何を喋ってんだ?」
あら、起こしちゃったかしら
陽鬼「…………ぁ…………ぅ………ぁぅ///」
さっきの事でも思い出したのか一瞬で真っ赤になってる陽鬼も可愛いわ♪
いじりがいがあるわね
陽鬼「わーっ!!」
………勝手に暴走して、扉を吹っ飛ばして行くのは予想外だったけど
後でにとりに頼まないといけないわね
陽「………?何やってんだあいつは
雛の家の扉吹っ飛ばすなんて」
雛「構わないわ、あの子にも色々あるのよ」
とりあえず、ごまかし半分で伝えておく
赤ちゃん「ぁぅ~………………」
陽「何だ?もう寝たのか?」
雛「みたいね
とりあえず、ご飯を作らないと」
陽「手伝うよ
もう眠れないし」
雛「あら、ありがとう」
…………意外な所で役得だわ♪
その時浮かれていたせいで、祠に近づく複数の影に気づかなかったの………
妖怪の森・獣道~
陽鬼「何…………してんだろう、私」
つい勢いで飛び出してしまったけど、別に恥ずかしがらなくてもよかったじゃん………
それに扉吹っ飛ばして来ちゃったし
どうしよう……………
ライガ「よう、一人で何してんだ?」
陽鬼「っ!!」
ライガ「おいおい、別に戦いに来た訳じゃあないんだぞ」
いきなり、後ろからライガの声がして一瞬で戦闘形態になる
そして、そのまま振り向き様に裏拳を放つが
後ろに飛んで避けられてしまうそして、『戦いに来た訳じゃない』そう言った
陽鬼「じゃあ、もういなくなってよ
もう少し居られると殴り殺したくなってくる…………!!」
ライガ「お~怖
ただ一つだけ言いに来たんだよ」
陽鬼「…………何」
ライガ「お前達があいつと今以上の関係になると、困るんだよ」
陽鬼「お前に言われなくても解ってる
私達は選ばれないと解ってるから」
ライガ「じゃあなんで、深くしようとする?」
陽鬼「…………甘えるくらい、別にいいでしょ」
そう言いながら戦闘形態を解除する
戦う気が削がれたよ…………
陽鬼「………用がそれだけなら帰ってよ」
ライガ「いいぜ
最後に一つ
『神を嫌う人もいるんだぜ?』」
そう言いながらライガは姿を消した
…………最後に何が言いたかったのかは解らないけど
とりあえず、帰るかな
妖怪の山・厄神の祠前~
突然だが、今、少しだけ大変な状態である
村人A「ウォォォォォォォォォ!!」
村人が鍬を叫びながら振り下ろす
陽「はっ!!」
村人A「グォッ!!」
だが、遅かったので軽く避けて腹を蹴って飛ばす
何故こうなったのかを説明しよう
さっきまで話していた所に壊れて常時開けっ放しになっている扉から恐らく人里の人が数人入ってきた
そこまでならまだよかったが
その村人達は手に鍬や包丁などといった凶器を持っていた
そして、その目は既に正気を失っており、すくなくとも会話が通じるとは言えなかった
そして、俺達を見つけるや否や振りかぶってきた
そしてさっきの場面に戻るのである
陽「くそ!!何なんだこの人達は!!」
雛「解らないわ
けど、人里の人達が私に襲いかかる事なんて無いはずなのに…………」
月魅「…………恐らく操られてるんだと思います」
月魅が手刀で村人達を気絶させていく(既に戦闘形態である)
雛「操る?それってどういう事?」
雛が気になったのか聞き返す
かくいう俺も聞きたかったからちょうどよかったんだが
月魅「今のこの人達からは途轍もない恐怖と殺意が感じられます
けど、悟り妖怪でもない私が感じれる程の感情は普通の人間には出せません」
陽「だから操られてる、か」
雛「確かに、目が正気じゃないとは思ってたんだけど…………」
だが、操られてると解っただけましだ
元に戻す方法があるという事だから
けど、今考えてる時間が無いのも事実なんだよなぁ………………さて、どうするか
脱出したいけど、入口は人で固まってしまってるから、脱出は少し無理があるな
誰かが外から攻撃してくれたらいいんだが……
陽鬼「はっ!!」
「グォォォォォォォ!!」
などと悩んでいたら、外から誰かが攻撃してくれているようだ
しかもあの声は―――
陽鬼「皆!!大丈夫!?」
陽鬼だった
このタイミングで来てくれたのはちょうどよかった
陽鬼「これってどういう状況!?」
陽「説明は後だ!!
今は逃げるぞ!!」
陽鬼のおかげで開いた隙間から脱出する
陽鬼「ねぇ………今、どういう状況?」
雛「貴女が出て行った後
入れ替わる様に入ってきたのよ
人里の人間を傷つける訳にはいかないから気絶程度に収めるしかなかったの
けど、人数が多かったから段々押されてきてて…………そしたら貴女が帰ってきたからなんとか脱出できたという訳なのよ」
雛が簡潔に説明してくれたが………今思うと、結構危なかった気がするな
あのまま陽鬼が来なかったら俺達がどうなっていたかは考えない様にしておこう
考えてたってしょうがないし
何よりも、恐ろしい
月魅「操った人物が、今どこにいるのか
私は、それが気になります」
陽「う~ん、こういうのは大体自分達の近くにいるってのがセオリーだけど…………」
陽鬼「流石にそれはないよ
陽、本の読み過ぎ」
陽「だよな……」
けど、普通にいそうな気はするんだけどな
だって、そうじゃないと自分達が見えないしな
………椛とかは別だが
雛「話してる所悪いんだけど…………私達、囲まれてるわよ」
「「「えっ?」」」
三人揃って間抜けな返事をしてしまった………
そして周りをよく見たら辺りの草むらから人が見えているのだ
陽「くっ………」
あの時はまだ少なかったからまだしも
今回は20人超である
雛が赤ちゃんを抱き上げてるので
実質三人で守る事になる
ライガ「よくやったぜ八蛇」
八蛇「ふん、厄神に対する感情を全て殺意に変えるなんて事は楽勝だ」
月魅「あいつら………!!」
陽鬼「やっぱりあいつらが犯人だったのか!!」
銀髪の男と黒髪の男が出てきた瞬間
表情を一変し、睨みつける二人
……………しかし、どっかで見た顔だなけど、そんな事はどうでもいい
この状況を打開できそうな気がして、ポケットに手を突っ込んでみると
一枚のスペカが入っていた
………このスペカは使うべきかどうなのか
新スペカを使う
→HAPPYEND
使わない
→BADEND
どうも、作者です
10日くらいに一本ペースが確立してきてたのに
まさかの二本連続でながくなるとは
何か、すいませんでした
ではまた




