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東方月陽向  作者: 趙餡
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雛ルート3

妖怪の山・厄神の祠


あれからしばらく歩くと雛の家

隣にあった看板には『厄神の祠』と書いてある場所についた


陽「で、一つ聞きたいんだけど」


雛「何かしら?」


陽「名前とか、決まってるのか?」


雛「あっ………そうね

まだ付けてなかったわ」


陽鬼「こらこら

育てるって決めたんだから名前くらい付けた方がいいよ

………………呼んでもらえないのは悲しいからね」


雛「そうよね…………」


陽鬼の一言で雛は真面目な顔で考え始めた

というか陽鬼は実体験のような喋り方だったな

子供いたのか?

けどまぁ、なら何で今近くにいないんだってなるからな

聞かないでおこう


陽「………晩飯どうしようか」


雛「それなら私が作るわ」


陽「雛が?」


雛「食材なら里の人が持ってくるし

それに作る機械もあるから」


陽「作る機械って?」


雛「にとりからもらった物なんだけど

使い方さえ覚えたら楽だったわ」


と言いながら雛が見せてくれたのはキッチンコンロ(電熱タイプ)だった


陽「…………何故、ここにあるんだ」


雛「料理って意外と楽しいのね

どんどんはまっちゃってきたわ」


雛は楽しそうに熱弁してくれたが

正直祠の中の(言っちゃあ悪いが)ボロボロな見た目の中で一つだけ機械的で真新しい物があるのは違和感がある

というか聞いただけで作れる河童達も凄いわ


陽鬼「………よく紫が怒らないなぁこれ」



陽鬼が何か呟いたが耳に入ってこなかった






数十分後~


陽「…………うまい」


陽鬼「………美味しい」


月魅「……何故か敗北感を覚えました」


雛「どんどん食べてね」


今俺達は晩飯を雛の所で食べている最中だ

だが

目の前に並べられた品々には目を見張った

肉じゃが 野菜炒め 味噌汁 白米 卵焼きetc………

とにかくすごかった

しかも凄い美味かった

因みに四角いテーブルなので

俺が真ん中で左に陽鬼右に月魅

向かい側には雛という並び方である


陽「しかし………よくこんだけの量作れたな」


雛「もう趣味の一つになっちゃった」


趣味って恐ろしいな

けど、元々才能があったんだろうな


月魅「…………」


どんだけ落ち込んでんだよ

落ち込みオーラが凄いわ


陽鬼「おかわり」


早いなオイ


陽「そういや、赤ちゃんは?」


雛「私の背中で寝てるわ」


陽「あっ本当だ

よく起きないな」


雛「この子よく寝るみたいだから」


月魅「赤ちゃんですから基本的に寝てるのでは?」


雛「それ以上に寝るのよ

何でかしらね」


月魅「恐らくずっと霊力を放出している弊害なのでは?」


雛「なるほど」


陽鬼「おかわり」


食うの早くなってねぇか?さっきおかわりしたばっかだろ


陽「………陽鬼、ご飯粒ついてる」


陽鬼「えっ?どこに?」



陽「此処」


場所指定しながら口についてるご飯粒を指で取って食べる

うん、美味い


陽「………ってどうした?」


陽鬼「……………///」


何か口をパクパクしながら真っ赤になってる

何で?


月魅「…………マスターお行儀が悪いです」


陽「えっ、あっ、あぁ…………すまん」


何か月魅からさっきの落ち込みオーラとはまた別のオーラが出てるから凄い恐ろしいんだが


陽「…………肉じゃが美味い」


特にジャガイモが美味いな、うん

そんな事はどうでもいいが


陽鬼「……………///」


陽鬼が全く箸で掴めてない

さっきからジャガイモをとろうとしているがポロッと抜け落ちている

どうしたんだろうか


月魅「マスター」


陽「ん?」


月魅「これ、とって下さい」


呼ばれたから月魅の方を見ると

唇のド真ん中にご飯粒がついている


陽「お、おう」


取れと言われたので手で取ろうとしたら―――


月魅「唇で取って下さい」


陽「…………ゑっ?」


如何(いかん)、思わず昔の言葉が出てしまった

俺古典苦手なんだけどなぁ

いや、そんな事はどうでもいい

問題は目の前の月魅だ

どうする?本当に唇で取るか?

いやいや、それだとキスしてしまうぞ

戦闘形態の月魅なら問題ないが………いや、それでも問題はあるが

幼女にキスというのは些かお兄さんとしてのプライドが許さないんだが

いや、何だよお兄さんって

というか幼女にキスをするのは常識的に許されるのか?

だが此処は幻想郷だ常識に囚われてはいけない

ならば大丈夫………な訳ないな

したら目の前の雛にロリコンのレッテルを貼られてしまう

そしたら俺の二つ名は『ロリコン親善大使』になるに違いないな

それは困る

だが、目の前の状況では取るしかない

このまま口で取らなかったら不機嫌になるな間違いなく

だが、口で取ったら取ったらで男としてどうなのか

一応これでも健全な少年で通ってきたんだぞ

白土とは違うんだ

杏奈ちゃんを溺愛してる時点でシスコンだろ、絶対そうだ

そうじゃなきゃあんなに溺愛する意味が解らない

…………いや、どうでもいいわ!!

(ここまでの思考時間約三秒)

それよりどうするか

口で取るか

手で取るか

二つに一つ

…………よし、覚悟を決めよう


陽「俺は口で―――」


雛「あら、こんな所にご飯がついているわ」


あっ、雛が取って食べた


月魅「……………」


雛「ふふふ、残念だったわね」


意味深な発言だが………とりあえず気苦労で終わった


陽鬼「……………はっ!?」


今頃意識が戻ったのか

もうちょい早かった方が良かった






そんなこんなで晩飯を食べ終わり

今は後片付けをしている最中だ

と言っても終わったが


陽「こっちは片づいたぞ」


雛「ありがとう

寝床は向こうにあるわ

お風呂に入りたかったら手間がかかるけど自分で火を焚いてね

向こうにあるから」


陽「解った

ありがとうな色々と」


雛「困ったらお互い様よ」


陽鬼「美味しかったね~ご飯」


月魅「そう………………ですね」


何か落ち込んでるな

今日だけで何回落ち込むんだ

まぁとりあえず風呂に入りに行こうか

少し汗かいてるしな


月魅「…………今度こそ」






厄神の祠・風呂場~


陽「ふぅ…………」


裏手に風呂があるとは言っていたが…………まさか土管風呂だとは…………

暖かいからいいけどな…………

おまけに露天風呂っぽいからな……………

星空が綺麗だ………………………………………幻想郷は外と違ってこんなにも綺麗なんだよな

まだ記憶が完全に戻ってないけど、全部戻ったら俺はどうするんだろ…………白土と杏奈ちゃんを見つけて外に戻るのか?

それとも、此処に残るのか?

外にも大切な物がある…………

けど、こっちの生活も楽しいし…………………………

そういえば、俺って一体いつ記憶が戻っているんだ?

気がついたら前に来たときの記憶が戻ってきてるし…………………

一体…………どうなって……………


月魅「…………………マスター?」


陽「…………ぁ、月魅、か……………」


どうやら寝かけていたようだ

月魅が体にタオル一枚巻いてこちらに来た

そして土管風呂に入りだす


陽「んん…………?…………うん?………………んっ!?何でいるんだ!?」


月魅「駄目で…………しょうか…………?」


陽「うっ…………………いや、駄目だろ

俺男、お前女の子

色々不味いだろ」


くっ…………上目使いをされると怒りづらい

俺って年下にはかなり甘いのか?

月魅が年下な訳ないがな


月魅「私は………マスターと一緒にいたいです

…………結局マスターには選ばれないですけど」


陽「えっ?最後の方聞こえなかった

もっかい言って」


月魅「いえ、何も言ってません

それより、マスターがお風呂に入ってからもう一時間程経っているんですが」


げっそんなに経っていたのか

もしかして寝てたのか?

そろそろ戻らないと雛が心配しそうだな


陽「ごめん、月魅

もう戻るわ」


月魅「えっ…あっ……はい………」


陽「すまんな」


月魅「マスター!!」


陽「ん?」


陽「…………悩み事があるなら話して下さいね」


陽「…………あぁ、ありがとう」


俺は本当に幸せ者だな

そう思いながら祠に戻っていく






月魅「…………マスターいつでも私はついて行きます

例え世界を敵に回そうとも」

今回は月魅がメインでした

実は結構気に入ってるキャラだったりします

そして遂に陽がロリコンに目覚めるか!?


次回をお楽しみに

ではまた

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