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東方月陽向  作者: 趙餡
53/183

雛ルート2

文「(小声)しかし………厄神のお子さんですか」


椛「(小声)誰との子供なんでしょうか…………」


にとり「(小声)…………考えたくはないけど

多分陽との…………」


早苗「えぇ!?陽さんとの!?」


文・椛「「(小声)しーっ!!声大きいです!!」」


陽「全部聞こえてるぞ」


全「………………」


よし、黙ってくれた

さっきから小声で喋っているつもりだろうが全部丸聞こえだからな


雛「…………///」


次はこっちだ

文達の話を聞いてから顔真っ赤に染まってるからな

何でなってるのかは解らんが


陽「………なぁ、雛?」


雛「な、何?」


あっ、目そらされた

また傷ついたぞ

今日だけで二回目だ


陽「それで?その赤ちゃんは?」


まさか本当に俺との子供ではないだろう


雛「…………この子森にいたの」


陽「…………待てよ

親がいなかったのか?」


雛「…………多分妖怪に食べられてしまったのよ

周りにも血が飛び散ってたから」


文「あや?何でその子は食べられなかったんでしょうか」


早苗「それに何で村の外にでてたんでしょうか」


そういえば何で出てたんだろうか

それに此処に来たら天狗に攻撃されるのが解らなかったのか?


椛「というか…………その子のご飯はどうしてるんですか?」


雛「こんなのがいっぱい置いてあったから

ちょうど赤ちゃん用の牛乳らしいし

作り方も書いてあるし

使えるかなぁって」


そう言いながら雛が取り出したものは

幻想郷で言う『外の世界』にあるミルクだった

あれ?という事はこの子は―――


早苗「―――その子

外の世界の子供だと思いますよ」


どうやら東風谷も俺と同じ事を考えていたらしい


にとり「確かにそれなら村の外に出てた理由も解るけど………何でその子が外の世界の子だって解るのさ」


早苗「だってそれ………外の世界のものなんです」


雛「えっ!?そうなの!?」

知らなかったのか

というか箱を見て気づかなかったのか?


文「なるほど、それなら納得です」


にとり「二人共

外の世界の人だもんね」


陽「………確かに、それがあればいいけど

器の方もあったのか?」


雛「器?…………これの事?」


陽「そう、それ」


確認だけしたかったので聞いてみたら

懐からほ乳瓶を出してきた


椛「…………あれ?そういえば

何で私達とその子は雛さんの厄が移らないんでしょうか?」


早苗「そういえば…………そうだね」


月魅「皆さんの厄は私が浄化してます」


陽鬼「けど、その子はもっと前からいるんだよね?」


雛「えっと…………半年位前だと思う」


そんな前からか………けど何で本当に移らないんだ?


雛「さぁ…………それは解らないわ

多分この子自身にも厄を祓える力があるんじゃないかと思うの」


早苗「でもそれって有り得ない筈ですよ」


陽「何でだ?」


雛が放った一言を東風谷が否定する

俺がそれについて聞こうと質問したら

にとり・椛・文の三人が首を縦に振った


早苗「では、説明しましょう

先ず、厄を祓えるという事は

必ず、霊力か神力のどちらかがあるはずなんです」


陽「という事はこの子はどっちかを持っている

って事か?」


早苗「持つだけなら、ですけどね

続けましょう

そして、それを使えるようにするにはそれに準じた家系での『力を使えなくする』儀式みたいなのがあるんです」


陽「ちょっと待て

何で力を使えなくするんだ?」


早苗「万が一、力が暴走してしまった時の処置です

子供は感情の起伏が激しいので

使えなくしないと力の大きさによっては

負荷がかかって死んでしまいます」


なるほど、そういう事か

確かに扱いが不味いと負荷がかかるな


早苗「ですから力を使えなくする儀式が必要なんです

本人が認められたら封印を解きます

………話を戻しましょう

そして、封印されてる間紙の子や巫女の家系は一般的に二つに分類されます」


陽「…………それは?」


早苗「一つは、そのまま神になったり巫女を受け継いだりします

ですがもう一つは『場合によっては人間になります』」


陽「はっ?人間に?」


早苗「まぁ、正確には『普通の人間ぐらいまで力が使えなくなる』って事ですが」


陽「どういう事だ?」


早苗「本来、霊力や神力なんていうのは

使う使わない以前にある種の思い込みで作用してしまうんです」


文「というと?」


早苗「そうですね…………文さん

あなたは体からどうやって妖力をだしているのですか?」


文「えっ?………………解りません

というかそんな事気にかけもしませんでしたよ

今までこれが当たり前でしたから

けど、それと今の話に何の関係が?」


早苗「そうですね

当たり前ですよね

『幻想郷』では」


にとり「何か含みのある言い方だね」


早苗「幻想郷じゃ

私達にとってはこの力を使えるのは当たり前です

ですが外の世界では使えない方が普通なんです」


椛「………それで?」


早苗「つまり

周りが使わないと自分も使わなくなるんです」


雛「い、いきなり飛んだわね」


うん、飛んだ飛んだ

けど、なんとなく東風谷が言いたい事も解る気がする


早苗「周りが使わないなら

自分も使わなくていいと認識してしまい

本来あるはずの力が奥底で使わなくなります」


文「…………よく解りません」


早苗「例えで言うと

『見た目は見た事あるが周りが使ってなかったから

使い方を忘れてしまった道具』みたいな感じです」


にとり「まぁ、言いたい事はなんとなく解ったよ」


椛「それで、結局どういう事ですか?」


早苗「では、説明した部分と補足説明を含めて

解りやすくまとめて説明しましょうか」


陽「頼む」


正直、東風谷の説明は解るっちゃあ解るが

なにせ長かった


早苗「1:外の世界では特殊な力は使わない


2:例え使えても巫女ならばある程度心が成長しないと封印されたまま


3:神ならば赤ちゃんの姿を保つ必要がないためこの子は神ではない


4:巫女ならば封印されている筈なので

やはり雛さんの厄を防ぐ事はできない


5:しかも親の世代では恐らく巫女の力は少なくとも2~3代前まで使えなくなっていた


6:巫女としての血も相当薄まっている筈

7:それで使えたなら相当力があるか

精神的にかなりの常識はずれか


8:以下の結果を踏まえてこの子は立派な人間の筈です」


7の説明で多分東風谷はこれだと思ったのは俺だけか?


文「………確かに

現人神である早苗さんが言うんだったらそうなんでしょうね」


椛「…………いえ、今言った事を全て否定し

尚且つこの子がただの人間じゃない事を証明できるものがあります」


早苗「…………それは?」


椛「『先祖帰り』です」


さ・に・文・月「「「「っ!!」」」」



陽「先祖帰り?」


陽鬼「この場合だと

親は普通の人間だけど

いきなり先祖と同等の力を持ってしまったって事なんじゃない?」


陽「…………?」


陽鬼「親が日本人なのに生まれた子供は見た目が祖父に似た外国人なった

って言ったら流石に解るでしょ」


陽「あぁ、なるほど」


全然解らん

どういう事かさっぱりだ


早苗「…………確かに先祖帰りなら解りますが

それだと、雛さんの厄を防いでいるのは

この子の意志という事になりますよ?

まだちゃんとした意識も持っているか怪しいのに

防げるか怪しいですよ」


雛「……………いえ、多分それだわ」


早苗「…………何故?」


雛「意志がなくても

霊力が垂れ流しの状態なら私の厄も防げるはずよ」


早苗「でもそれが本当ならかなり危ない筈ですよ」


陽「何でだ?」


月魅「マスターは四六時中走ってられますか?」


陽「無理だろ

体力が切れるし

下手したら足が動かなくなる」


月魅「そうです

早苗さんが言ったのはその事なんです」


陽「…………あぁ、なるほど

そういう事か」


要するに霊力を垂れ流していたら命に関わるって事だな

よく解った

………あれ?じゃあ何で生きていられるんだ?


月魅「恐らくミルクを飲んだり

寝たりしていたので体力と共に霊力も回復していたのでしょう」



俺の思考を呼んだのかは知らないが

月魅が俺の疑問に答えてくれた


雛「なるほど

だからこの子は私の厄を防ぐのね」


陽「みたいだな」


ふと、空を見上げながら呟くと

空が青と橙を3:7で混ぜたかのような………要するに夕方も終わり近い事に気がついた


文「もうこんな時間ですか………

どうします陽さん?」


陽「そうだなぁ」


雛「私の家に来たらどう?」


陽「ん?いいのか?」


雛「私は別に構わないわ」


陽「なら、たの―――」


文「ちょーっと待って下さい!!」


ビビった

文がいきなり叫びだした


文「陽さん

あなたは私の家に来るんです」


陽「………何故!?」


文「いいじゃないですか」


いやいや駄目だろ

しかし、そんな言葉は聞いてくれそうにないしな

じゃあ東風谷に助けを―――


早苗「………私、帰ります」


椛「ちょっと早苗さん!!そんな飛び方じゃあ落ちちゃいますよ!?」


にとり「危ないから私達が送るよ」


早苗「…………すいません」


…………何かえらい落ち込み様だな

椛に論破されたのが悔しかったのか?


雛「じゃあ行きましょう」


陽「あ、あぁ

そういう事だから文

またな」


文「えっ、ちょ、まっ………………

私の何が雛さんに負けてるんですかー!!」


文の最後の言葉は聞かなかった事にした

どうも作者です

そうです

雛の赤ちゃんは拾い子です

しかも霊力めっちゃ多い子

しかし、性別に悩む…………

まぁ、女の子でいいでしょう


ではまた

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