表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方月陽向  作者: 趙餡
182/183

村紗&一輪ルートBADEND

陽・S「………そうだね、月魅の言う通りだ

こっちから責めなきゃ戻れないんだしここは攻めるべきだったよ………それじゃあ行ってくる!」


勢いよく水へ飛び込んで空を滑空するかのように飛んでいく

そして敵を発見する、結構大きいタコのようなイカのようなよく分からない生き物だ

けど、そんなの関係ない………相手は全く僕のことを気にも介してないのが命取りだ!


陽・S「(息が続かなくても眉間をぶち抜けばすぐに終わる!!)

正義[生誕聖祭]!」


水中でスペルを唱えて一気に飛び込んでいく

弓矢を使う形態だけど肉弾戦が弱いってわけじゃない!


陽・S「(寧ろ弓矢を使うからこそ肉弾戦に強くなってないといけない!)」


聖光が解けてしまうけどその分このスペルの威力は桁違いだ

単純なパワーではなく殴った時のダメージを防御無視で叩き込む特殊な体術だ

陽化が剛だとすれば聖光は柔の体術を使う

その一撃を眉間に叩き込むんだ、イカタコの類と同じならそれだけで致命傷になりかねないしそうでなくとも気絶はするレベルだ


陽・S「(これで終わりだっ!!)」


そして僕はその一撃を眉間ににぶち込む

サイズ差はあれどトンデモ耐久してない限り確定でこの戦いを終わらせられる………そう思っていた、だが━━━


陽・S「ごぼっ!?」


何かとてつもなく巨大なものが僕の体を襲ったんだ

それが相手の足だということに気づくには少し遅かったかもしれない


陽・S「(やばい………殴られた衝撃で空気が………!タダでさえ今元の姿に戻りかけてるのに………!)」


今戻ったら確実にやられる!そうでなくとも体が全然動かないっていうのに……!


陽・S「(あ………骨の殆どがバラバラになってて動かないや…………これ人間に戻ったら確実に死ぬなぁ)」


一応あのスペルを使うと体はかなり頑丈になるのにそれでも骨が殆どいってしまっている………つまりどうすることもないって訳だ

そして、ついにその時が訪れる


陽「(………畜生、憑依解けてしまったか

いよいよ本格的にまずいことになってきたな)」


光はどうやら水中で気絶しているようでかなりまずい状況だ


陽「(………二人が元の場所に戻れたか見てからでもよかったんだけどな………)」


しかし朦朧としている意識はそんなこと許してくれない

指1本さえまともに動かせないのにここからどうしろと言うのか

せめて、せめてこいつの本体の正確な弱点をぶち抜けばいいってことを教えないといけないのに………


陽「(やっぱり俺は駄目なやつ、何だな……)」


暗く暗く、深く深く、遠く遠く…………意識が消えていく

海のように深く冷たい温度に晒されながら、俺の意識は雲のように掻き消えていく

黒い何かに塗りつぶされていって俺という存在が消えていくような感覚


陽「(思えば………もう少し待ってみてもよかったのかもしれない)」


先走らずに様子を見ておけば、肉弾戦なんてやらずにちゃんと弓矢にしておけば

何か変わったのかもしれない

とは言っても今更悩んだところでどうしようもなくて何も出来やしないのだが


陽「(暗いなぁ………そんでもって冷たい………光はせめて助けてほしいけど…………な、俺はどうなってもいいから………)」


既に目を瞑っているのでその後のことはさっぱりわからない

けれど………沈んでる途中で俺の意識がそんなこと考えられなくなるまでには時間がかからなかったよ



BADEND

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ