さとり&こいしルート2
こいし「陽!起きてって、起きてってば!!」
陽「……………起きるのが遅かったのは謝るしそのせいで起こしに来てもらったことも謝るけど流石に上に乗ってぴょんぴょんはねるのだけは勘弁してくれ」
朝っぱらから体が重い上になんか1箇所にダメージを与えられていってると思ったら小石が俺の上で跳ねていた、小さくて軽いから確かにダメージは少ないが痛いもんは痛いのだ
こいし「そんなの陽が起きないのが悪い!!陽鬼達もさっさと起きて!!何で陽が主だとみんなそんなに起きるの遅いの!」
寝ぼけ眼で部屋を見渡すと、用意されたベッドから落ちている陽鬼
生きてんのかと思うくらいに昨日から寝返りすらうってないだろうと思われる月魅
多少寝返りを打っているが毛布が完全にとっぱわれている黒音
そしてそれを苦笑して見ている光、部屋が若干カオスになりかけている
陽「よっこいせ…………」
こいし「わっ!?」
とりあえずこいしを持ち上げてベッドから下ろして俺も起き上がる
昨日は思っていた以上に疲れていたので結構体が睡眠を欲していたのだろう
結構寝ていたのか体がバキバキになっていた
陽「完全に目が覚めてからそっちに行くってさとりに伝えといてくれ…………みんなちゃんと起こしたらそっち向かう」
こいし「うん、分かった
とりあえず後10分でみんな部屋に来ないと仕事増やすよってお姉ちゃん言ってたっていうのも今ここで言っておくね」
なんとこのタイミングでなんという爆弾の投下
仕事増やされるのは元々俺達は居候だししょうがないとは言っても10分で全員を起こせというのか
陽鬼なんて一回寝始めると全然起きないくらいがっちり寝だすようなやつだぞ
陽「……………頑張る」
こいし「頑張る、じゃなくて頑張ったじゃないといけないからね!!出来ませんでしたは関係ないってお姉ちゃん言ってたよ!!」
それだけ言ってこいしは部屋を飛び出した……………さて、どうやって陽鬼達を起こしたもんか
陽「おーい、月魅!黒音!起きてくれ!!一緒に陽鬼起こすぞ!!」
月魅「ん、んん……………マスター……………陽鬼を起こさせるためだけに私達を起こすのは些か私の琴線に触れてしまいますよ……………」
何恐ろしい事言ってんだこの子は
とりあえず頭だけ撫でて月魅を起こす、頭を撫でてやったら結構簡単に月魅は起きた
次は黒音だ
陽「黒音!起きろ黒音!!」
ベッドで上半身だけ起こして思いっきり肩を揺する、最初の方はされるがままだったが途中でいきなり目を見開いて俺の手を握る、痛い
黒音「主様…………流石に女子の肩を持って勢いよく揺するとはどうなのじゃ」
陽「あぁ、うん
機嫌を悪くしたのなら謝るけど手首は離してくれ、お前のガチな腕力での掴みは普通に痛いんだから」
鬼って名のついてる種族の妖怪ってやっぱり力が強いのか?そう考えたらフランも腕力が強かった気がする
光「あの……………行かなくていいのですか?」
やばい、忘れていた
早く部屋に行かないと流石にまずい
陽「サンキュー光!ほらいくぞ3人とも!!」
3人とも小さくて軽いので陽鬼を肩車して月魅をおんぶして黒音は抱っこ、そして光には走ってきてもらうことにした
3人ともはっきり喋っていたがまだ眠いようでなんか頭フラフラさせてるし
陽「あー…………これはなんなんださとり
俺は遅れてないはずだから大丈夫の筈なのに何故俺のテーブルにはご飯ではなく書類が載せられているんだ」
遅れてるなら陽鬼達のところにも置くべきだ
主だからか?主だからこその責任ってやつか?
さとり「いえ、今回は主云々は関係ありません………強いて言うなら少し絵面が犯罪集がしていただけのことです」
陽「罰か!!陽鬼達を抱えていたからそれに対する罰か!!」
いくら何でもそればかりは理不尽ではなかろうか
陽鬼はもう食ってるし……………主…………俺って主なんだよな…………?
さとり「主でもいい主と悪い主がいます」
それは遠回し…………いやもうこれ直球で俺が悪い主って言われてるみたいじゃないか
さとり「別に直球で言ってはないじゃないですか
それに別に陽さんを悪い主だなんて言ってません」
陽「能力だって言うのはわかっているから言わないでおいたけど流石に心を読んで俺と会話するのやめない?」
つい続けてしまったがあぁまでして反応されるとなんか心がもやもやする
さとり「陽さんは対して労力を使わなくていいじゃないですか
私はここの主なんだから遠慮せずに本音をぶつけてくれて構わないんですよ?」
そういうことを言ってるんじゃないが…………
だがこれだとイタチごっこになりかねないので俺は軽くため息をついて席に座る
この書類は…………あれ、これ偽物か?紙束かと思っていたけどそういう風に見せかけた偽物だな
陽「何でわざわざこんなものまで用意してるんだ……………って下に飯を入れてたのか」
紙束かと思って持ち上げようとしたらこれは1個の器のようなものだったらしく、真ん中から持ち上げようとしたらすごく軽い上に全部持ち上がり持ち上げた下からは見事に今回の食事のメニューが姿を現す
さとり「驚きました?河童から『驚かせるのに丁度いい』と言われてもらったんですがほとんど使ってなかったんですよ
陽さんに使うことになるとは思いませんでしたが」
ニコニコしながら事情を説明してくれるさとり
完全に弄ばれてたわけか…………はぁ、騙された……………
陽「…………で、何でこんなことしたんだ?」
さとり「単純に遅れてしまったとき用に置いてただけです
けれど結構早く着いてしまったので本物の書類を用意する時間が無くて本当にただの蓋みたいになっちゃいました………まぁでも遅れてないだけいいでしょう
ではご飯を食べましょう」
心を読める、だからこそ人にいたずらをしたくなるんだろうか
本当に嫌がっているならさとりだって止めるだろうし………多分
さとり「多分とは失礼ですね、流石にしていいことと悪いことの区別くらいはつきますよ
まぁあくまでこういう事での範囲内での話ですが
妖怪と人間は基本比べるようなものではありませんし…………」
陽「…………ま、それもそうか」
その会話を最後にして一旦飯を食べ始める
にしても基本的に地底は朝も昼も夜も決まって薄暗いんだよな…………今こうやって急いでない限り今が朝っていうのを忘れてしまいそうだ
陽「は?」
飯を食べ終わってから数分後、ふとさとりが口を開いた
さとり「いえ、だからこいしを連れて外に行ってきてもらえませんか?
最近地上に興味があるみたいなんですよ」
そう、『こいしを連れてでかけて欲しいというやつだ』
陽「地上って………どこに連れて行ったらいいんだよ?」
散歩にも目的がある、日課じゃないものをやっても道に迷いそうなものだが…………
さとり「陽さんの心配も最もですが…………一応聞きますけど陽さんを地底に連れてきたのは誰でしたか?」
陽「そういえばこいしだったっけ…………じゃあ人里にでかけたらいいのか?」
さとり「場所に関してはどこでもいいですよ、あの子がよろこんでくれさえすればどこへでも連れていってやってください」
そういうのがいちばん困るのだが…………けどまぁ最初に人里に連れて行ってやってこいしが気に入らなければまた別の場所に行けばいいか……………
陽「…………………いやちょっと待ってくれ
地底の出入口って飛ばないと入れない仕様になっていなかったか?」
確か飛ばないと入れなくて逆もまた然りだったような気がするけど…………
さとり「大丈夫ですよ
ここにはちゃんと人間も迷い込むことがあります、しかも一般人が
だから歩いても入れるような出入口から出てもらえば恐らく可能かと思います」
陽「あぁ、それなら大丈夫そうだ」
歩いて出られるなら特に問題もないだろう、ならこいしを誘って今からでも出かけるとするか
陽「……………こいしは?」
一緒に飯を食ったことまでは覚えている
だが食べ終わった後に……つまりさっきまでいたかどうかが良く覚えていない
どうやら真っ先に食べ終わって部屋を抜け出したようだ、相変わらずあの能力恐ろしいな
こいし「ここだよー!!」
陽「ぐぇっぷ」
後ろから頚動脈を的確に狙ったのではないかと思えるくらい強烈に締め付けられる
締め付けてくるのは声でこいしだと分かったが締め付けがあまりにも的確すぎる、やばい呼吸ができない
さとり「こいし、陽さんの首が締まってるわ
離してあげて」
こいし「あ、ごめんなさい
驚かせたくてついつい抱きついちゃった」
そう言ってこいしは俺の首を離す、頚動脈を締められるのって恐ろしく苦しいってことがよくわかった
さとり「大丈夫ですか?」
大丈夫なわけが無い、現に今呼吸を整えるので手一杯なのにどう見たら大丈夫そうに見えるんだ
さとり「そ、そうですよね………ごめんなさい」
あぁそうか、心を読んじゃったのか
さとりの能力はON/OFF効かないからこういう文句まで自動的に読み込んじゃったのか
陽「気に……………すんな
俺がちょっとイラついただけだから……………自分勝手にな……………」
俺がそう言ってもさとりの曇った顔は晴れない
しょうがない…………ちょっと無理やりだが
陽「行くぞ、さとり、こいし」
こいし「はーい!」
さとり「…………え?!ど、どこに行くんですか!?」
俺はさとりの手を握り引っ張っていく、なるべく痛い思いはさせないようにして部屋から連れ出す
その際にお燐とお空にこれからさとりも出かけるから後はよろしくということを伝えておくことも忘れない
さとり「よ、陽さん!!一体どこに行くっていうんですか!!」
陽「簡単な話だ、お前もこいしと一緒に来いって話だ」
さとり「えぇ!?」
俺はさとりに教えてもらった入口を目指して歩いていくがさとりがかなり抵抗する
さとり「こ、こうなったら………飛べば…………!!」
陽「させるか!こいし!さとりを捕獲するぞ!!」
こいし「りょーかーい!!」
さとり「えぇ!?」
さとりは空中を飛んで飛べない俺から逃げようとするがその行動をするのは分かっていた
俺が言うと、こいしは凄く楽しそうにさとりを羽交い締めにして無理矢理地面に降りる
俺はさとりを担ぎあげてこいしと一緒に歩いていく
さて、とりあえず人里行ったら何しようかな……………楽しみだ




